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“So do I.” “So am I.”を使いこなして「私も!」のバリエーションを身につけよう

“So do I.” “So am I.”を使いこなして「私も!」のバリエーションを身につけよう

“So do I.” というフレーズを耳にしたことはありますか?

英語の勉強をしている人なら、一度は聞いたことがあるかと思います。でも、実際に会話の中で使えている人は少ないのではないでしょうか?

単語の並び方が普通の文章とは違うし、いまいちこの表現を使うメリットがわからない。そんな悩みをお持ちの方がワンランク上の会話術を手に入れるべく、今回は “So do I” の使い方を解説したいと思います。

“So do I.” で同調を表す

そもそも “So do I.” とは、どんな意味なのでしょうか?

普通の英語の文章なら<主語→動詞>という順番になるはずなのに、“I” が一番最後に来るなんて、語順がめちゃくちゃですよね。

実はこれは「私もそうです」という意味で使われる、相手に同調するときの定番のフレーズなのです。したがって、会話の中でこの文章単体では使うことはなく、相手の話を受けて初めて使うことができます。

一般的に「私も」を表すフレーズとしては、“Me too.” がよく知られています。

A:I love pizza.

「私はピザが大好きです」

B:Me too.

「私も」

“Me too.” はもはや知らない人はいないのではというほど基本的なフレーズです。では、そんなに馴染みのある “Me too.” ではなく、あえて “So do I.” を使う理由はどこにあるのでしょうか?

なぜ “Me too.” ではなく “So do I.” を使う?

例えば、“I love pizza.” という相手に対して “Me too.” と返しても “So do I.” と返しても意味は同じです。

この2つの違いは、一体何なのでしょうか?

それは「カジュアルさ」です。“Me too.” は見ての通り不完全な文章なので、とってもカジュアルな話し言葉。一方、 “So do I.” はビジネスなどの少しかしこまった場面でも問題なく使えます。

例えば、取引先とアポを取るときのこんな会話を想像してみてください。

A:I'm busy tomorrow morning. I have a meeting.

「明日の午前中は忙しいんです。会議があるんですよ」

B:Me too.

「私も」

Bさんも「明日の朝は会議がある」と言おうとしているのですが、“Me too.” ではまるで友だちと話しているような「私も」というニュアンスが出てしまいます。

そこで役に立つのが “So do I.”。相手に失礼のない「私もそうなんです」を表すことができます。

A:I'm busy tomorrow morning. I have a meeting.

「明日の午前中は忙しいんです。会議があるんですよ」

B:So do I.

「私もです( = 私も午前中は会議があります)」

この “So do I.” は少しかしこまった表現とはいえ、日常で使わないほど丁寧すぎるわけでもありません。ビジネスシーンだけでなく、日常英会話でもとてもよく使われているので、“So do I.” を覚えておくと損はないでしょう。

でも、実は一つだけ注意点があります。
それは、いつでも “So do I.” が使えるわけではないということ。相手の話を受けて、微妙に形を変える必要があるんです。

“So do I.” だけじゃない、いろいろなパターン

まずは「私もです」を表すバリエーションをいくつか挙げてみましょう。

  • So do I.
  • So did I.
  • So am I.
  • So was I.
  • So have I.
  • So would I.

よく見てみると、どれも “So” と “I” は同じで、真ん中に挟まれた単語だけが違います。

先ほど紹介した「注意が必要」というのは、まさにこの真ん中の部分のこと。これを相手の文章に合わせて変化させる必要があるのです。

例えば、先に紹介した “I love pizza.” に対する「私もそうです」は、“So do I.” でした。これは、相手の “love” という単語を受けて “do” が真ん中に入っています。

もし相手が、

I loved pizza when I was young.

「私は若いときはピザが大好きでした」

このように言った場合、「私もそうでした」は “So did I.” となります。これは相手の動詞が “loved” と過去形だったため。

もし相手が、

I'm(=I am) a pizza lover.

「私はピザが大好きです」

こう言った場合は、“So am I.” となります。これは相手が “I am” で始まる言葉だったため。

もうひとつ例を挙げてみると、

I've(= I have) tasted chocolate pizza.

「私はチョコレートピザを食べたことがあります」

この場合は、“So have I.” になります。なんとなくパターンを掴めてきたでしょうか?

否定形のときには注意が必要

それでは次に、否定形の「私も〜ではないんです」も見ておきましょう。

例えば、「私はピザが好きではありません」と相手が言ったとします。そして、あなたもピザが好きではない場合、日本語では「私もです」と答えますよね。

でもこの場合、英語では “So do I.” と言うことはできないんです。
その理由は、相手の「〜ではない」という否定文に同調しているためで、正しくは「私もそうではないんです」という表現にしなければなりません。

例文を見てみましょう。

I don't like pizza.
「私はピザが好きではないんです」
Neither do I.
「私もです (= 私もピザが好きではありません)」

“So do I.” の “So” が “Neither(……もまた〜ではない)” という単語に変わり、 “Neither do I.(私もそうではありません)” となるのです。

“Neither” を使うときにも、真ん中の “do” の部分が相手の文章に合わせて変化します。例えば、こんな感じです。

I didn't like pizza when I was young.
「若いときはピザが嫌いだったよ」
Neither did I.
「私もそうでした」
I'm not a pizza lover.
「私はピザ好きではないんです」
Neither am I.
「私もそうです」
I have never tasted chocolate pizza.
「私はチョコレートピザを食べたことがありません」
Neither have I.
「私もです」

“So do I.” で変化のパターンさえ身につけてしまえば、あとは “So” を “Neither” に入れ替えるだけ。簡単ですよね。

さいごに

「私も」を表す “So do I.” や “Neither do I.” の作り方はわかりましたか?

決まったフレーズである “Me too.” や “Me neither.” と違って、“So do I.” や “Neither do I.” などは相手の文章に合わせる必要があります。そのため、会話のスピードの中で瞬時に返せるようになるには、トレーニングが必要です。

頭で考えるだけでなく、実際の会話の中で意識して口に出して練習してみましょう!
最初はパッと返せずもどかしい思いをするかもしれませんが、マスターしてしまえば、ワンランク上の大人な英語表現が身につきますよ。