西東 たまき
(更新)
外出のとき必ず持って出る必需品、「財布」。
そして、落としたり、忘れたりすることが多いのもまた「財布」です。万が一、海外で財布を無くしてしまったら、それがどんな財布だったのか詳しく伝えなければなりません。
適切に伝わらないと、見つかるものも見つからないでしょう。そう考えると、自分が持っている財布の特徴を、しっかりと説明するための英語表現を知っておくことはマスト。
今回は「財布」を表すさまざまな英語表現と、「財布」の意味でよく使われる「wallet」と「purse」の違いについても解説していきます。
まずは「財布」の基本の英語表現から見ていきます。
英語で財布といえば「wallet」を思い浮かべる人が多いかもしれませんね。その一方で「purse」という英語表現も結構耳にします。
さて、「財布」を表す英語は wallet と purse のどちらが適切なのでしょうか。
「財布」を表す英語として最も広く使われる単語が wallet です。
二つ折りだったり長かったり、小銭入れが付いていようがいまいが、金銭を収納する袋状のものは wallet と呼ぶことができます。
「財布にいくらあったかな…?」
これもまた「財布」の意味ですが、特に女性用のものを指します。
また、イギリス英語では「財布」の意味で使われることが多いのに対し、アメリカ英語だと「小ぶりなバッグ」「ハンドバッグ」の意味で使われることがあります。
「道で財布をひったくられた!」
wallet と purse、それぞれのイメージは明確になりましたか?
「財布」にもいろいろありますね。どんな財布なのか、もう少し詳しく表現する英語を挙げてみましょう。
紙幣を折らずに収納する「長財布」は、英語でもそのまま long wallet です。
「小ぶりの財布」と伝えたいときは compact wallet/small wallet などと表現します。
「あなたの誕生日プレゼントに、この財布はどう?」
「二つ折り」「三つ折り」と英語で伝えたいときは bifold「二つ折り」、trifold「三つ折り」と言います。
「bi-」は「バイリンガル(bilingual)=二か国語話者」のように数字の「2」を、「tri-」は「三角形(triangle)」のように「3」を意味する英語表現です。
fold は「折りたたむ」ですね。
「これは二つ折り財布に見えて、実は三つ折りなんです」
ファスナーで開閉する財布は英語で zip wallet と呼びます。
なお、「ファスナー(fastener)」は「締めるもの、留めるもの」という意味で、英語では主にネジなどの金具を指します。
私たちが考えるようなチャックやジッパーの意味は実は一般的ではありません。
「私のファスナー式財布は、最近ファスナーがちゃんと閉まらないんだ」
スナップボタンで開閉する形状のものは英語で snap あるいは、「パタパタする」という意味の flap という形容詞を使います。
「スナップ式とジッパー式と、どっちの財布がいいと思う?」
ネックレスなどの留め金を「クラスプ」と言いますが、がま口状の留め金もまた英語で clasp「留め金」と呼ばれます。
「あなたのがま口財布、素敵だね」
日本語では「コインケース」とも言いますが、英語では coin purse や change purse と言います。
change は、名詞として使うと「小銭、おつり」の意味になりますよ。
「あなたの小銭入れ、何の素材でできているの?」
近頃では現金をあまり持ち歩かず、シンプルな「カードケース」にカードを入れて済ませる人が増えていますね。
「カードケース」は英語では card case あるいは card holder と言います。
「私が持って出るのは、ジャケットのポケットにスッキリ収まるカードケースだけだよ」
紙幣を留めるクリップそのものの形状だったり、革などのカバー付きなど、財布よりもコンパクトに持ち運べるツールとしてマネークリップを愛用する人もいます。
これは英語でも文字通り money clip と呼びます。
「パンパンに膨れた財布を持つより、マネークリップを使う方が好きだな」
今回は、私たちの身近なアイテム「財布」の英語表現をチェックしてみました。
wallet と purse は、どちらも聞き覚えがありそうだし、すでにそれなりのイメージもあって違いが分かりにくいものです。
そんなときは、Googleの画像検索を試してみるのも一案ですよ。あるいはAmazonなど、海外のECサイトでチェックしてみる手もあります。
但し、その際、英語での検索と日本語での検索では結果が違うことが多々あることを知っておきましょう。正しい結果を得るには、お目当ての言語を使うようにするのがポイントです!