Yoko
(更新)
以前お届けした「パーカーは英語でなんて言う?そのままでは通じない和製英語まとめ30選」に引き続き、今回は和製英語のまとめ第二弾です。
身の回りにあふれている、日本人がよく間違える和製英語の定番を新たに30個、厳選してご紹介します!
冷たいコーヒーや紅茶を英語であらわすには「アイス」では通じません。「氷で冷やした」という意味の “iced” で表現します。“ice” は英語で「氷」という意味になるので要注意。
上の「アイスコーヒー」の例でいくと、“iced candy” でも通じそうですが、実際には通じません。“popsicle” と呼ばれることが多いですが、地域によっては “ice pop”、“ice lolly”、“ice block” といった呼び方もあります。
冬の飲み物の定番、ココアも海外では通じにくい単語。“cocoa” も英語ですが、あまり使われず、一般的には “hot chocolate” と呼ばれます。ちなみに “cocoa” の発音はココアではなく、コゥコゥです。
「装飾」という意味の “decoration” を使った、いかにも通じそうな和製英語。英語では「派手な、装飾的な」という意味を持つ “fancy” を使って “fancy cake” と呼びますが、“decorated cake” で通じることも。
洋服やブーツについている「チャック」も和製英語です。正しくは “zipper” ですが、ズボンのチャックは “fly” と呼ぶことも。英語で “chuck” は「投げる・捨てる」といった意味になってしまいます。
「Yシャツ」という表記も見かけるのでまぎらわしいですね。ワイシャツとは “white shirt” が語源と言われる和製英語ですが、実際の英語ではシンプルに “shirt” と呼ぶのが一般的です。
「ミシン」も英語のようで通じない和製英語。英語では “sewing machine(=縫う機械)” が正解。「ミシン」という和製英語は “sewing machine” の “machine” から来ているようです。
いかにも英語っぽい響きですが、面ファスナーのことを英語では “Velcro” と呼びます。もともとはベルクロ社の商標ですが、この呼び名が一般的になり、マジックテープのことを指すようになりました。
“panty stocking” も英語っぽいですが、これは和製英語。“stocking” はもともと「長い靴下」を意味します。「パンスト」はアメリカ英語では “pantyhose”、イギリス英語では “tights” や “sheer(薄手の生地の)tights” などと呼ばれます。
コーディネートに欠かせないものを指して「マストアイテム」と言いますが、英語では“must-have” や “must-have item” が正解。“Denim is a must-have this season.(デニムは今季のマストアイテムです)” のように使います。
「あの人はセンスがいい」の「センス」に “sense(感覚、良識)” は使いません。代わりに、“taste” を使って “have good taste (in 〜)” で「(〜の)センスがいい」をあらわすことができます。
ファッションだけに限らず、一過性の短期間の流行りは英語で “fad” と言います。また、ある方向性に向かって流行が進んでいくという「傾向・動向」は “trend” で表します。
“front” は「前、前の(に)」という意味なので「ホテルのフロント」の意味では通じません。“front desk” という言い方もありますが、一般的には “reception” が最もよく使われます。
必要最低限の宿泊設備で安いホテルを指す「ビジネスホテル」は、そのまま英語にしてもニュアンスは通じません。英語の “business hotel” はビジネス用の大きな会議室やホールを備えたゴージャスなホテルを指す場合が多いので「安い宿」とは逆のニュアンスで伝わってしまう可能性も。
シングルベッドより大きく、ダブルベッドより小さい「セミダブル」。でも、これは海外からの旅行者がよく混乱する和製英語です。“small double(小さいダブルベッド)” と表現すれば伝わる英語に。
海外でよく見かける、ベッドにかけてあるカバーのようなものは “bed cover” ではなく “bedspread” と呼ばれます。ちなみに、靴を履いたままベッドに寝転べるように足元にかけてある細長い布は “bed runner” と呼びます。
コインを入れると作動するものは “coin-operated ◯◯” と表現することもできますが「コインランドリー」は和製英語。アメリカ英語では “laundromat”、イギリス英語では “launderette” となります。
パトロールカーの略称である「パトカー」はもちろん英語では通じません。“patrol car” でも通じなくはないですが、“police car” と呼ぶのが一般的です。
日本語ではかなり浸透している「オープンカー」も実は和製英語。正しくは “convertible” と言います。形容詞で「幌(ほろ)がたたみこめる」という意味に加えて名詞で「オープンカー」の意味があるので “car” はつけなくてOK。
英語の “mansion” は「大邸宅、お屋敷」の意味になってしまいます。日本語でいう「マンション(の一室)」を英語であらわすには “apartment” や “flat” を使いましょう。
“post” は名詞で「郵便(物)」、動詞で「投函する」を意味する英単語。郵便ポストという意味はありません。アメリカ英語では “mailbox”、イギリス英語では “postbox” がよく使われ、家庭の「郵便受け」は “mailbox” が一般的です。
「警備員」をあらわす「ガードマン」も立派な和製英語。英語では単に “guard” や “security guard” といいます。また、ナイトクラブなどの入口に立っているセキュリティーの人たちは “bouncer” と呼ばれます。
日本語にすっかり浸透している「ペットボトル」も英語では通じません。「ペットボトル」は原料となるポリエチレンテレフタレート(PET)から付いた名前ですが、英語では簡単に “plastic bottle” と呼びます。
動詞の「署名する」が “sign” のもともとの意味です。その名詞形は “signature” ですが、これは書類などに書く「署名」のこと。有名人の「サイン」は “autograph” といいます。
タッチパネルで操作できる物がどんどん増えていますが、その「タッチパネル」も和製英語。いかにも英語っぽく聞こえるので間違えやすいですが、英語では “touch screen” が正解。
キーボードを見ずに入力することを「ブラインドタッチ」と言いますが、これも英語では通じません。名詞の「ブラインドタッチ(すること)」は “touch typing”、動詞の「ブラインドタッチする」は “touch type” と言います。
何かうまくいったことがあった時にする「ハイタッチ」。実はこれも和製英語です。指を5本伸ばした状態でお互いの手のひらを打つので、英語では “high five” といいます。相手にハイタッチを要求するときには “Give me five.” と言うことも。
テストの「カンニング」も英語では通じません。「だます、不正をする」を意味する “cheat” を使った “cheating” で「カンニング」をあらわします。“cunning” という形容詞もありますが、これは「ずる賢い」という意味に。
「あの人は時間にルーズだね」に “lose” は使えません。“lose” とは「失くす、失う」をあらわす動詞です。いつも時間通りに来ないと表現したい場合には “always late(いつも遅れて来る)” や “not punctual(時間を守らない)” であらわします。
人のペースに合わせずに自分のペースで物事をすすめる「マイペース」も和製英語。「彼はマイペースで仕事をします」と言う場合には、少し長いですが “He works at his own pace.” と表現します。
今回も身近に存在する和製英語を中心にお届けしましたが、いかがでしたか?
カタカナでいかにも英語っぽいのに英語では全然通じないものもあれば、ちょっと違うだけで惜しい!というものもありましたね。ややこしいと言えばややこしい和製英語ですが、こう見てみると興味深くもあります。
この記事が、身近なカタカナ語に興味を持つキッカケになれば幸いです!