西東 たまき
(更新)
「~について」「~に関して」といった表現は会話でも文章を書くときにも欠かせません。
英語だと、一番馴染み深いのはきっと about だと思います。なかには regarding、またはちょっとこなれた感じで as for を使ったりする人もいるでしょう。
ときに印象的な言い方をしてみたい場合は、「when it comes to」というフレーズを試してみてはいかがでしょうか。
当記事では、「when it comes to」という英語フレーズの意味、例文、言い換え英語表現をまとめてご紹介します!
when it comes to というちょっと不思議なフレーズは、初級者レベルの単語ばかりでできていることもあって、意味を厳密に追求してみたくなるかもしれませんが、これはこのまま覚えてください。
it は何か特定のモノを指しているわけではないし、何かが come「やって来る」わけでもないからです。
まずはフレーズの意味と使い方を知ってみましょう。it や come のニュアンスが何となく分かる気がしてくると思いますよ。
when it comes to は、「~にかけては」「~のことになると」といった感じの意味になります。
「~にかけては、~のことになると」と「~については、~に関しては」の表現はどれも意味は同じですが、前者と後者では何となく雰囲気が違いますよね。
when it comes to と、about、regarding などとの間にもそんな雰囲気の違いが感じられます。
では、使い方を具体的に見てみましょう。
to の後には名詞・動名詞・名詞句のいずれかを続けます。
「天気のことにかけては、私にできることはありません」
「彼は政治の話になると、あまり話に加わりたがらない」
「お金のことについては、彼らはあまり信用できない」
文頭でなくとも構いません。上記の例文を並べ替えてみましょう。
「天気のことにかけては、私にできることはありません」
「彼は政治の話になると、あまり話に加わりたがらない」
「お金のことについては、彼らはあまり信用できない」
つづいて、to の後ろに「~ing形」にした動詞を置いた文例です。
「写真の整理のことになると億劫になる」
「交渉ごととなると、彼女は駆け引きがとても上手だよ」
「解決策を見出すことにかけては、あなたはとても独創的ですね」
名詞句を続けた例も挙げてみましょう。
「彼らは、自分たちが関わりたくない話になると話題を変えようとする」
「最新のAI技術とその問題にかけては、彼女に聞いてごらん」
「今週のニュースに関しては、最もあなたの興味を引くものは何ですか?」
「~については」「~に関しては」の英語表現は、ほかにもいろいろあります。
いつも同じ英語表現に片寄ってしまわないよう、言い換え表現もいくつか覚えておくことをおすすめします。
英語では、バリエーションのある表現ができることが特に評価されることがあるので、言い換え英語表現を覚える価値はあります。主なものを例文と共に見てみましょう。
ちなみに、これらは when it comes to に比べ、フォーマル度が上がります。ビジネス書類などでも使える英語表現です。
「〜に関して」「〜については」といった意味を持つ英語表現です。
「我々の公式コメントについて」
「最新のテスト結果に関して」
in regard to と同じ感覚で使える英語表現です。
「私が知っている人たちに関して」
「下記注意事項に関して」
in regard to や with regard to の印象から regarding to としてしまいがちですが、regarding のみで使うので注意しましょう。
「それに関して」
「標題の件に関して」
regarding と同じように使える英語表現です。
「ミーティングのスケジュールに関して」
「最近行われた変更について」
as for は文頭に置いて使うことが多いのが特徴の英語表現です。
「私に関しては」
「1人当たりのコストに関して」
もし、「~については」「~に関しては」というとき、今までもっとも多用していた英語表現が about だったなら、これからはそれに代わる言い回しとして when it comes to やそのほかの英語表現も使ってみてください。
when it comes to は少し長いフレーズではありますが、使われているのはお馴染みの単語ばかりです。
発音のテンポも良いし、いつもと違ったフレーズを使ってみると会話に弾みも付きますよ!
実は -wise、apropos of、pertaining to など、少し難しいものも含めて、ほかにもまだまだ類似の英語表現があります。興味があったらぜひチェックしてみてくださいね。