Amy
(更新)
At the eleventh hour と言われて、すぐにどういう意味かわかるでしょうか?
「11番目の時間…?」と、混乱する方も多いのではないでしょうか。
実はこれ、数を使った英語のイディオムなのです!
「一石二鳥」や「三度目の正直」のように、日本語でも数字を使った表現や慣用句が存在します。同様に、英語にもたくさんの数を使った表現があります。
今回は数字を使った英語のフレーズを紹介します。日本語にも似たような表現があるものもありますので、比較して覚えてみてくださいね!
まずは、数字をそのまま直訳して使う英語表現を例文とともに紹介します。一般的な数字に基づくイディオムなので、比較的わかりやすいかもしれません。
一つの行動で二つの目的を達成することを意味します。このイディオムは、一つの石を投げて二羽の鳥を捕らえる効率の良い行動に由来した表現です。
この表現は、ジョセフ・ヘラーの小説「キャッチ=22」から来た表現です。特定の状況や制約において、矛盾や無限のジレンマが存在し、どのような選択をしても望ましくない結果につながるような状況やルールを指す表現です。
実際の生活や組織において、不条理な制約やルールが存在し、人々が困難な選択を迫られる場面で使用されます。
一般的には3つの異なるスキルや特性を持っている個人や物事を指す表現です。Triple threat は元々、ミュージカルやエンターテインメント業界で、俳優が歌唱、ダンス、演技の3つの要素を持つことを指していたことに由来しています。
こちらは冒頭で例として出した表現ですね。何かが最後の瞬間に起こることを意味します。この表現は聖書の一節に由来しており、最後のときまで待って労働者を雇った農地の主人の話に基づいているのだそうです。
人が非常に幸せである状態を表します。この表現の由来ははっきりしていませんが、アメリカの気象学での雲の分類に関連しているという説が一般的です。
不必要なものや、余分なものを指します。これは馬車が四つの車輪で十分であるにも関わらず、五つ目の車輪があると不要であるということから来た表現です。
ちなみに、「third wheel」という表現も使われます。直訳すると「第三の車輪」ですが、英語の慣用句としては、特定の場面で余計な存在やおまけのように感じられる人を指します。特にカップルの間にいる第三者を指すことが多いです。
次は比喩的な数字表現です。数字を使った英語の表現では、直訳だと意味が通じないものも多くあります。文字通りの意味とは異なる比喩的な意味を持つことが多いので、慣用表現として覚えてしまいましょう。
非常に重要な問題や、難しい質問を指します。この表現は、解決や答えを見つけることが非常に価値があるかのように扱われる質問に使われることが多いです。
単に「no」と言うよりも、強い感情や断固たる決意を表すために使われます。これは非常に強い拒絶の意志を示す表現です。
通常、人間には五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)が備わっています。それに一つ加えた「第六感」という表現で、超自然的または直感的な感覚を表します。通常見えないものを感じ取る能力を指して使われることが多いです。
とても自然に何かを習得することを意味します。つまり、習慣や習得したスキルが本能的なほど自然であるということです。
これらの表現は、日常会話や書き言葉の中で、感情や重要性を強調するために使用されます。日本語にも同様の表現が存在し、文化や言語を超えて共通の感覚を表すことがあります。
英語における数字を使った表現は、文化的な意味合いや歴史的な背景が豊富にあります。これらのイディオムは、経験や観察、宗教的な教えなどから生まれ、言語とともに進化してきました。
このイディオムは、何かを三回行えば成功するという楽観的な考えを表します。歴史的には、「3」という数字は完全性や神聖さを象徴するとされてきました。キリスト教では三位一体という考えがあるなど、多くの民話や物語では「3」が重要な役割を果たします。
イギリスの伝統において、数「6」と「7」が特定のギルド(職人組合)のランキングで混同されたことから、混乱や無秩序を意味するようになりました。
これはイギリス特有の表現で、19世紀の労働効率(特に炭鉱)を指す際に使われた言葉です。非常に速く効率的に話すことを意味します。
こちらはオーストラリア特有の表現です。 Cooee とはオーストラリアの先住民アボリジニの言葉で、遠くまで聞こえる呼び声を意味します。数字とは少し違いますが、距離や範囲を表す表現として使われます。
いかがでしたか? 日本語と同様の意味を表すものも多いので、わかりやすかったかもしれません。
文化的な背景のある表現や地域特有のものもありますが、日常会話で使いやすい表現が多いですよね。
このような数字を使った表現をマスターして英語力に磨きをかけましょう。
知らなかった表現はメモを残しておき、ぜひ次のレッスンで使ってみてくださいね。