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about to の意味と使い方は? going to と区別しよう!

about to の意味と使い方は? going to と区別しよう!

about to というフレーズを聞いたことがありますか?

筆者はアメリカに来て、初めて実際に使われているのを耳にし、「何それ?」と疑問に思ったことがあります。

ひとつひとつの単語は難しいものではありませんが、about と to が一緒に使われてしまうと意味を推測しようにもなかなかできません。

今回は、この about to の意味とその使い方について解説していきたいと思います。
 

about to は近接未来を表す「まさに〜」

about to は 近接未来を表す「まさに〜」

about to は「まさに〜しようとしている」「ちょうど〜するところだ」という意味になり、すぐ間近に迫った未来を表します。

また、 about to は副詞の仲間で to の後には動詞がきます。

The train is about to leave.

「その電車はまさに出発しようとしているところだ」

I am about to take a shower.

「私はまさにシャワーを浴びようとしているところだ」

 

going to との違いは?

先ほど about to は近接未来を表すと説明しましたが、同じように未来のことを表す英語表現は他にもいくつかあります。

中でも going to は will よりも近い未来を表しますが、about to との違いは一体なんなのでしょうか?

going to は前もって決めていた未来の予定や計画、意図、そして未来の予測を表し、「〜するつもりだ」と訳すことができます。

現在形を使っていることもあり、未来に向かって何かが起ころうとしている、または変わろうとしているというようなニュアンスを持っています。

近い未来に起こることが多いのですが、それがすぐに起こることなのか、それとも明日や来週に起こることなのかは明確ではありません。

I am going to the gym.

「私はジムに行くつもりだ」
→今すぐかもしれないし、明日かもしれない

しかしながら going to は具体的な時期を表す単語を付け加える事によって「いつ起こる」のか、または「する」のかを明確にすることができます。

It is going to rain tomorrow.

「明日は雨が降るでしょう」
→明日(近未来)の天気の予測

The bus is going to leave in 10 minutes.

「そのバスはあと10分で出ます」
→10分後(近未来)の予定

それに対し about to は、今まさに起ころうとしている近接未来を表すので、going to よりもさらに差し迫った感じがあります。

よって、物事が起ころうとしている直前に使われることが多いです。

I am about to go to the gym.

「私はまさにジムに行こうとしています」
→今すぐ(近接未来)にジムに行く様子

It is about to rain.

「もう雨が降るね」
→今すぐ(近接未来)にでも雨が降りそうな様子

The bus is about to leave.

「そのバスはまさに出発するところだ」
→バスが今すぐ(近接未来)に出発する様子

ここで注意したいのが、about to は差し迫った未来を表すので、 in 30 minutes/tonight/tomorrow" など、近接でない未来を表す単語と一緒に使うことはできません

○ I am about to go shopping.

「私はちょうど今買い物に出かけるところです」

× I am about to go shopping tomorrow.

「私は明日買い物に出かけるところです」

よって、近接でない未来を表す単語を使う場合は、going to を使うのが正しいということです。

○ I am going to go shopping tomorrow.

「私は明日買い物に行くつもりです」

 

否定形は意味が変わるので注意!

さて、ここまで about to を使った肯定文の説明をしてきましたが、否定形はまた違った意味になるので注意が必要です。

She is not about to go to university even if her parents try to convince her to go.

「彼女は親から説得されたとしても大学へ行くつもりは全くない」
→将来的に大学へ行く意志が全くない

He is not about to leave his hometown.

「彼は故郷を出るつもりはない」
→今後とも故郷を出るという意志も予定もない

*否定形は基本的に会話表現であり、ライティングなどで使われることはあまりありません。
 

【発展編】about to の使い方とフレーズ

「about to〜」の 使い方とフレーズ

過去形の was about to

過去形も同様に、「まさに〜しようとしていた」や「ちょうど〜するところだった」という意味になります。

ここで確認しておきたいのは、過去形になると、何かをしようとしていたけれど何らかの妨げにより結果的にしなかった、またはできなかったというニュアンスがあることです。

There you are! I was about to call you.

「ここにいた! 今ちょうど電話しようとしてたの」
→電話しようとしたけれど、する前に見つけたので電話をする必要がなくなった

I was about to take a shower when you called me.

「あなたが電話してきたとき、ちょうどシャワー浴びようとしてたんだあ」
→シャワーを浴びようとしていたけれど電話がかかってきたので浴びなかった

 

差し迫った未来を表す just about to

about to の前に just を置くことによって、さらに差し迫った未来や予定を強調して表すことができます。

例えば、電車でどこかに行く予定があったとします。ちょうど電車が来て乗ろうとしているときに親から電話がかかってきて、もう電車に乗ったかと聞かれた場合、just をつけて「今」を強調することができます。

A: Have you gotten on the train yet?

「もう電車に乗った?」

B: I am just about to get on.

「たった今乗るところだよ」

A: Cool! Have a safe trip, okay?

「よかった! 気をつけていってらっしゃい」

また、過去形も同様に使うことができます。

例えば、言われていた食器洗いをしようと立ち上がったと同時に親が部屋に入ってきて、どうして食器洗いが済んでいないのか聞いてきたとします。

そのときに just をつけて「今しようとした」ことを強調することができます。

Hey! Why didn’t you do the dishes?

「ちょっと! どうして食器洗いしなかったの?」

Well, I was just about to do it.

「えーっと、たった今するところだったよ」

 

about to をマスターして英語表現を豊かに

どうでしたか?

about to にこんな意味があったなんて! と驚かれた方もいるのではないでしょか?

説明にもあったように、同じ未来を表す going to との違いは、「今すぐ」することなのか、それとも「ただ未来のことについて話しているだけ」なのかです。

about to は多くの人が使うとても身近で便利な表現です。

going to としっかり使い分けて、みなさんもぜひ今後の会話に取り入れてみてください。