西東 たまき
(更新)
お酒を飲む人にとっては、アルコールは有効なコミュニケーションツールの一つになるかもしれません。
言語が違うことで「言葉の壁」があっても、一緒にお酒を飲んで一気に距離を縮めることもありますよね。
英語を使う場面では、お酒にまつわる英語表現も知っておくと、より楽しめると思いますよ。
そこで今回は、アルコール関連で知っておきたい英語表現や、知っておくと面白いイディオムをご紹介します。
飲酒量や飲酒状態などを表現するのに実用的なものばかりなので、要チェックです!
まずはじめに、アルコールでコミュニケーションをとるときに知っておきたい英単語をご紹介します!
日本語で「飲む」といえば、飲み物を飲むというほかに、お酒を飲むという意味にもなります。
英語の drink も同じです。受動態の drunk にすると「酔っぱらった」になります。
「お酒飲んでるの?」
「酔っぱらっちゃった」
Intoxicate は、少し硬めのニュアンスで「酔わせる」という意味を持つ動詞です。
受動態で使うことで「酔わされた=酔った」になります。
「酔っています」
Blackout は「暗くなる」ことです。
停電も blackout と言いますが、酔っぱらいすぎて「記憶を失った状態」もまた blackout と表現されます。
「若いころはお酒を飲んでは、よく記憶を失っていたよ」
「二日酔い」という意味です。
「前夜から残っているもの」という意味からこの単語はできたそうですよ。
「今朝はひどい二日酔いだ」
真面目で落ち着いている状態を表す英語ですが、酒に酔っていない素面(しらふ)な状態を表すときも sober を使います。
また、「酔いが醒める」という意味にもなります。
「妻が朝の3時にメッセージを送ってきてすぐに酔いが醒めた」
次はアルコール関連のイディオムをご紹介します。
普段よく使う英単語も、他の単語と合わせるだけで違う意味になるので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
こちらは、お酒あるいは薬物によって「酩酊(めいてい)状態」、つまり眩暈や吐き気を起こすほどの状態にあることを意味する表現で、drunk や intoxicated の同義語になります。
Driving under the influence(DUI)で、「酔っ払い運転、飲酒運転」の意味になりますよ。
「飲酒運転は絶対ダメだよ」
「魚のように飲む」とは、どういう意味だと思いますか? 大酒を飲むことを英語ではこのように表現します。
つまり、「酒豪」のことです。
「あなたが大酒飲み(酒豪)だったとは知らなかったよ」
お酒は「お付き合い程度、たしなむ程度」に飲むという人は social drinker です。
「彼は、お酒はたしなむ程度しか飲まないんだってね」
パーティーなどの集まりのお知らせで BYOB という表記があったら、それは Bring Your Own Bottle の略語です。これは、最後のほうの B を省略して BYO でも、同じ意味になります。
Bring your own は「自分の分を持ってきて=持参して」の意味、そしてこの場合の bottle は「お酒(の瓶)」を指しています。
BYOB の最後の B は bottle のほかにも、 beer(ビール)や beverage(飲み物)、booze と読み替え可能。
Booze とは、「お酒」を意味するスラングです。
「飲み物持参のパーティーだよ」
Alcohol poisoning は「急性アルコール中毒」です。短時間に大量のアルコールを摂取したために、生命に危険のある状態のことを指します。
ご存じの通り、poison(ポイズン)は毒のことですね。なお、food poisoning は「食中毒」を指します。
「急性アルコール中毒のリスクは、ご存じですか?」
飲酒の量が通常の範囲を超えるようになってしまう症状を drinking problem と呼びます。直訳すると「飲酒問題」、つまり「アルコール依存症」のことです。
「昔はアルコール依存症だった」
この表現方法は割と新しく、ネイティブの間にさえもそれほど広く知れ渡っていないのですが、せっかくなのでご紹介したいと思います。
物事がどっちつかずの状態を「グレイ(灰色)」と表現しますね。Gray area drinking とは、アルコール依存症になりかけの状態を示す造語です。
「アルコール依存症になりかけかも」
お酒にまつわる英単語やイディオムを今回ご紹介しましたが、いかがでしたか?
英語を話しながらお酒を飲むときは、実用として、また、会話のタネとしても使ってみてくださいね。