Erik
(更新)
海外ドラマや洋画を見ていて「知っている簡単な単語しか出てこないのに、言っている意味がわからない…」なんて経験ないですか?
その原因、もしかすると「句動詞(Phrasal Verb)」にあるかもしれません。
この句動詞を自由自在に使いこなせるようになると、英語力が一気に飛躍します!
しかし、日本人英語学習者にとって句動詞は少し厄介物で、数が膨大な上にそれぞれの区別がつきにくく、なかなか覚えられません…
そこで本記事では、ネイティブが頻繁に使用する句動詞の意味と使い方を、コアイメージを表したイラストとともにご紹介。
イメージの力を借りて、ネイティブ英語をマスターしましょう!
今回は、「ask for」についてです。
ask は「質問する」「依頼する」、for は「〜に向かって」「〜のために」が一般的な意味ですね。
これらを組み合わせた句動詞「ask for」の主な意味は「〜を要求する」です。
ask で要求を言葉にし、for がその対象(欲しいもの)を指定している、と考えると良いでしょう。
なお、ask for は和訳すると「依頼する」「誰かと話をしたいと伝える」「(悪いことが起こる)可能性を増やす」など、さまざまなニュアンスに変化します。
多いと思うかもしれませんが、「(言葉で)何かを求めている」というコアイメージさえ覚えておけば大丈夫です。
それでは、例文とともに ask for の実践的な使い方を見ていきましょう。
「私は上司に昇給をお願いすることを決意しました」
→昇給を求めている
「私はバーガーではなく、ピザを注文したのですが」
→ピザを求めている
「彼女は私の名前を聞いてきましたが、教えませんでした」
→名前という情報を求めている
「受付に到着しましたら、スミスさんと話がしたいと伝えてください」
→スミスさん(と話をすること)を求めている
「自業自得ですよ」
→悪いことが起こることを求めているようなもの、という比喩表現
「あなたほど最高なルームメイトはいませんよ」
→より良いルームメイトを求めることはできない、という反語表現
ask for は 「(言葉で)何かを求めている」イメージだとお伝えしました。
今回の ask for は2単語が組み合わさって1つの「句動詞(Phrasal Verb)」であるということに注意しましょう。
何かを求めている場面で ask とだけ言うと、文字通り「質問する」となってしまうことが多いです。
○「スミスさんに話があると伝えてください」
×「スミスさんに聞いてください」
○「私はハンバーガーを注文したのですが」
×「私はハンバーガーに質問しました」
さて、今回ご紹介できなかった ask for のそのほかの使い方に遭遇することがあるかもしれません。
そんなときはコアイメージに当てはめて英語表現の本質を考えてみると、より理解が深まると思いますよ!