省略大好き!オーストラリア特有の英語スラング35選

オーストラリア英語というと訛りばかりが取り上げられがちですが、実はもっと独特なのがそのボキャブラリースラングです。

筆者は幼少期をオーストラリアで過ごしたのですが、昔は「オージーイングリッシュはアメリカとは違うけど、ブリティッシュイングリッシュとは綴りや文法ルールがほぼ同じ」だと思っていました。

しかし、イギリス英語圏育ちの友達と出会い、自分が知っている言葉の多くがオーストラリアでしか使われていないことを知り、本当に驚きました。

そんなオージーイングリッシュは "strine" とも呼ばれます。”Australian” をオージー訛りで発音すると ”strine” と聞こえるからです。

一説によると、オーストラリアにはハエがいっぱいいるので、ハエが口に入らないように、できるかぎり口を開かない発音で言葉を短くしたから独特なボキャブラリーが生まれた、と言われています。

早速代表的な単語を見てみましょう。
 

挨拶編

挨拶編

G’day

G’day, mate!

「こんにちは」

 
意味:こんにちは(Good day, hello)

これはオージーイングリッシュとして非常に有名ですね。発音も「グダイ」になることで知られています。
 

No worries

意味:どういたしまして、心配ないよ

Thanks for the ride.

「送ってくれてありがとう」

No worries.

「どういたしまして」

 

Mate

意味:親しい人への呼びかけ

これは私の個人的な感想ですが、"mate" は黒人英語の "bro" と使い方が似ていると思います。

"G’day, mate!" と "What’s up, bro!" は利用シーンがかなり似ている印象です。

No worries, mate!

「いいってことよ!」

 

How are you going?

意味:大丈夫?お手伝いしましょうか?どんな感じ?(How are you? Do you need help? Are you OK?)

一瞬「どこに行くんですか?」という意味に聞こえますが、どこかに行く "going" ではありません。

"How are things coming along?" の "coming" に近い感覚だと考えるといいでしょう。

How are you going? Do you need help?

「 大丈夫ですか?何かお探しですか?」

 

Ta

意味:ありがとう(Thank you)

この言葉はブリティッシュイングリッシュでも使われるスラングで、「ありがとう」という意味です。

語源はあかちゃんが喜んでいるときの声の真似といわれていて、ウェールズ地方でよく使われるようです。

Can you pass me the salt?

「 塩とってくれる?」

Here.

「 どうぞ」

Ta!

「 ありがと!」

 

Good on ya!

意味:よくやったね

You came first place! Good on ya, mate!

「 1位だったよ!よくやったね!」

 

職業編

職業編

Tradie

意味:業者さん(a tradesman)

業者さんにも色々な種類がありますのでそれぞれを勉強してみましょう!

Being a tradie can be big money.

「 職人として手に職があると儲かるらしい」

 

Brickie

意味:れんが積み工(Bricklayer)

レンガの "brick" に "ie" をつけたパターンですね。覚えやすい!

The brickies are taking forever to build that wall.

「 れんが積み工はあの壁を作るのに時間をかけすぎている」

 

Truckie

意味:トラック運転手(Truckdriver)

"Truck" に "ie" をつけたパターンです。

職業ではないですが、同じように "bike" に "ie" をつけて "bikie" にするとバイク乗りのギャング=日本でいう暴走族やアメリカのバイカー軍団の意味になります。

I heard that his grandfather was a truckie.

「彼のおじいさんはトラック運転手だったんだって」

 

Sparky

意味:電気工(Electrician)

電気などでおこる閃光を "spark" といいますが、それに "ie" をつけたパターンですね。ちょっとポケモンの名前みたいです(笑)。

It’s broken. We need to call the sparky.

「壊れてるよ。電気工をよばないと」

 

Garbo

意味:ゴミ収集業者(Garbage collector)

"Garbage(ゴミ)" に "-o" をつけたパターンです。

Take the trash out before the garbos come around.

「ゴミ収集がくるまえにゴミを出してきて」

 

Chippie

意味:大工(Carpenter)

大工仕事をすると必ずでるのが木片や木くず。

それらを "wood chip" というところから、"chip" に "ie" をつけたパターンです。この呼び方はオーストラリアだけでなく、ブリティッシュイングリッシュ圏では広く通じるようです。

The chippies are off today.

「今日は大工さんはお休みです」

 

Ute

意味:ピックアップトラック(Utility vehicle, pickup truck)

"Utility" の頭だけをとって "Ute"。

もはや縮めすぎて語源がなんだかわからないレベルですが、私は世界で通じる言葉だと思って使っていた言葉の一つです。

The brickie's going to come around in the *arvo in his ute.

「レンガ積み工が今日の午後ピックアップトラックでうちにやってくる」
*意味:午後(Afternoon)

 

生き物編

生き物編

Roo

意味:カンガルー(Kangaroo)

日本でも roo tote というカバンのブランドがありますよね!

なお、カンガルーは体長も体重も人間くらいありますので、うっかり車で引いてしまうとボンネットもフロントガラスもぐしゃぐしゃになりかねません。そのため車を守るバーを付けるのですが、これらは "roo bar" と呼ばれています。

同じバーが "bull bar(アメリカ)"、 "moose bumper(カナダ)"、 "cattle pusher(アメリカ)" など、国によって車でひきがちな動物の名前に代わるのがおもしろいですね。

Look there’s a roo!

「あそこにカンガルーがいるよ!」

 

Joey

意味:赤ちゃんカンガルー

I can see a joey in the pocket!

「ポケットの中に赤ちゃんカンガルーがいるのがみえるね!」

 

Mozzie

意味:蚊(Mosquito)

I got bitten by a mozzie!

「蚊に刺されちゃった!」

 

Blowie

意味:クロバエ(Blow fly)

I use the hat to keep the blowies out of my face.

「帽子がないとハエが顔に当たってくるんだ」

 

BBQでビール編

BBQでビール編

Arvo

意味:午後(Afternoon)

なお、土曜の午後は "Saturday afternoon" なので、"sarvo" と省略されます。

We’re taking the dog for a walk in the arvo.

「午後は犬を散歩に連れて行くんだ」

 

Barbie

意味:バーベキュー(Barbeque)

"Put Another Shrimp On The Barbie" というフレーズがクロコダイルダンディー(*1)によって世界的に認知度の高まったオージー英語です。

なお、オージーは "prawn" より "shrimp" を使う人が多いようですよ。

*1…オーストラリアのコメディ映画。

John, are you coming to the barbie this arvo?

「ジョン、今日の午後にやるBBQくる?」

 

Servo

意味:ガソリンスタンド(Gas station)

アメリカではガソリンを "gasoline/gas" といいますが、オーストラリアでは "petrol" といいます。

「ガソリンスタンド」も "gas station" ではなく "service station" なので、それを省略すると "servo" になります。

I need to stop by the servo.

「場疎林スタンドによらないといけない」

 

Dunny

意味:トイレ(Toilet)

"Dunny" は "dung(糞) house" を省略してできた言葉です。イギリス系スラングの "loo" と同じくらい頻繁に耳にすると思います!

Do you think they’ll let me use the dunny in the servo?

「ガソリンスタンドでトイレ貸してくれるかな?」

 

Bottle-O

意味:酒屋(Bottle shop, liquor store)

お酒の瓶がたくさんあるので "bottle shop"、それを省略すると "bottle-O" となります。

We need to pick up the kegs at the bottle-O.

「酒屋でビールのたるを引き取りにいかないとね」

 

Slab

意味:24本入りのビール(24-pack of beer)

"Slab" とは本来石・木・金属などの四角く幅の広い厚板のことを指します。

日本でも6本入りを4セットいれた箱でビールをまとめ買いできますよね。その箱が石板のようなので "slab" と呼ばれるようになりました。

Shall we just buy the beer by the slab?

「24本入りのビール買っちゃえばいいかな?」

 

Stubbie

意味:375ml瓶のビール

"Stub" とは短いものを表すときにつかわれる単語ですので、短い瓶のビールは "stubbie" となります。

Do they sell this beer in stubbies?

「このビールは375mlボトルで売ってますか?」

 

Stubbie holder

意味:Stubbie の冷たさを維持するカバー(Koozie/cooler)

It’s too hot. I need a stubbie holder.

「熱いから冷たさを維持するカバーが欲しいな」

 

Esky

意味:クーラーボックス(Cooler, insulated food and drink container)

I went to the Botte-O to get a slab. Now my esky is chock full.

「酒屋にいって24本入りのビールを買ってきたからクーラーボックスがパンパンだ」

 

Chockers

意味:~一杯の

The esky is chockers.

「クーラーボックスはパンパンだ」

 

海で遊ぶ編

海で遊ぶ編

Bathers

意味:水着

"Bathing suit" を省略した言葉です。

We need to bring bathers because we have swimming for P.E.

「体育の授業が水泳だから水着を持ってこなくちゃ」

 

Budgie Smuggler

意味:男性のビキニ型水着

日本ではこの水着をブーメランということもありますが、ブーメランの本場では "budgie smuggler" といいます。

"Budgie" とは "Budgerigar(セキセイインコ)" のスラングで、"smuggler" は密輸人です。

つまり、水着の中にセキセイインコを忍ばせているようにみえるため、このように呼びます。

Did you bring your bathers so we can go *boogie boarding?

「ボディーボード用に水着持ってきた?」

Yeah.

「うん」

Don’t tell me you're wearing those budgie smugglers!

「まさかそのブーメランで泳ぐつもりじゃないでしょうね!」
*意味:ボディーボード(Body board)

 

Boogie Board

意味:ボディーボード(Body board)

Do you surf?

「サーフィンはできますか?」

No, I can only boogie board.

「いいえ、ボディボードしかできません」

 

オーストラリアオリジナル編

オーストラリアオリジナル編

Billabong

意味:三日月湖、水路にある流れの無い水溜まり

オーストラリア生まれのサーフブランドの名前でなじみのある人もいるかもしれませんね!

They found the roo by the billabong.

「カンガルーは水飲み場の近くでみつかったって」

 

Bogan

意味:アメリカで言うところのレッドネック、教養のない人、田舎者(Redneck, an uncultured person)

一般的にはフランネルのシャツ(Flanno)を着ていて、髪型がマレット(前が短く後ろが長い)、歯がなくて、自分で彫ったオーストラリアや南十字星のタトゥーがあるような人を指す言葉です。

He’s always wearing flip flops. He’s such a bogan.

「いつもビーサン履いてるのよ。ホント田舎者よね」

 

Banana bender

意味:クイーンズランド人(Queenslander)

クイーンズランド州はバナナの生産地として有名ですが、そんなクイーンズランドに住んでる人は「まっすぐに生えてきたバナナをきゅっとカーブさせる仕事をしている」というジョークから、「バナナを曲げる人」="banana bender" と呼ばれるようになりました。

Where are you from?

「出身はどこですか?」

I’m a banana bender?

「クイーンズランドです」

 

Macca’s

意味:マクドナルド

東京の「マック」、関西の「マクド」のような話ですが、オーストラリアではマクドナルドのことを "Macca’s" といいます。

アメリカでは "Mickey D’s"、 カナダは "McDick’s"、スコットランドでは "McD’s" というそうです。

Shall we stop by Macca’s for lunch?

「マックによってお昼食べようか?」

 

‘straya

意味:オーストラリア(Australia)

オージーが発音したオーストラリアがこう聞こえるため、このようなつづりが浸透し始めました。

”meanwhile in straya” で検索すると、いろいろなオーストラリアあるある写真が見られて面白いですよ。

Meanwhile in ‘straya...

「そのころオーストラリアでは…」

 

まとめ

以上、オージー英語をご紹介してきましたが、オーストラリアのスラングは基本 ”-o” か ”-ie” をつけて省略するというパターンがわかりやすいですね。

筆者がオーストラリアで暮らしていたころ、父は「オーストラリアでアメリカ人とオージーが英語で話しても何を言っているのかお互いに理解できないから、日本人の自分が通訳することがある」と言っていました。

このスラングリストをみるとありえなくない話だとわかりますね。

ちなみに、我が家には広辞苑くらい分厚い Strine の辞書がありましたよ!