知らないと困る!ビジネスチャットで頻繁に目にする英語の略語スラング8選

ほんの数年前まで、仕事のやり取りはEメールで行うのが一般的でしたが、「Twitter」などリアルタイム性を重視したSNSが普及したことで、仕事のやり取りもどんどんリアルタイムに近づいています。この変化は、私が普段ライターとして取材をするスタートアップにおいて特に感じること。

シリコンバレーを含む国外のスタートアップでは、「Slack」(スラック)というビジネスチャットが活用されています。私たちが友人や家族とのやり取りに使うLINEを、よりビジネスに向けて最適化したようなツールです。

Slackは今やEメールに取って代わり、グローバルなチームが多いスタートアップの主要なコミュニケーションツールになっています。

ビジネスチャットの魅力の一つが、テンポが良いコミュニケーション。文章を書くというよりも、文字制限があるツイートに近い感覚で、短く端的な発言が基本です。

そこで頻繁に登場するのが、”LOL” (Laugh at Loud)や”IDK”(I don’t know)といった略語スラング(頭字語)です。今回は、ビジネスチャット上でよく目にする8つをご紹介します。
 

1. “ASAP”

asap

これは、今回ご紹介する略語の中でも、一番汎用的なものかもしれません。”As Soon As Possible”の略で、「今すぐに」「なるはや」という意味です。IT業界やスタートアップに限らず幅広いシーンで使われます。

これは口頭でも使われる略語で、アルファベットをそのまま読み上げて「エー・エス・エー・ピー」と発音したり、「エーサップ」と発音したりします。例えば、連絡がつかない相手に急いで連絡して欲しい時に、”Call me back ASAP.”(なるべく早く折り返して)といった具合に使うことができます。

スタートアップのCEO(”Chief Executive Officer”)とマーケティング担当者の間では、こんなチャットのやり取りがあるかもしれません。

使用例
A: “Where are the numbers from last week?”

(先週の数値はどこにある?)

B: “Sorry, I haven’t gotten around to it.”

(すみません、まだ手がつけられていません。)

A: “I need this done ASAP.”

(なるはやで終わらせてほしい。)

B: “OK, I’ll get right on it.”

(わかりました、今すぐに取り掛かります。)

2. “TLDR” (tl;dr)

Slackでは、インターネット上で面白い記事を見つけてはお互いにシェアすることが多くあります。長い記事にあたった時に使われるのが、”TLDR”です。”Too Long Didn’t Read”の略で、「長すぎて読まなかった」と訳されます。最近では、記事の長さに関係なく、「つまり要点はなに?」といった内容の要約という意味で使われています。

インターネット上で行われるテンポのいいコミュニケーションに慣れたことで、人の”attention span” (注意力や集中力が持つ時間のこと)がどんどん短縮されています。TDLRは、まさにそんな状況を象徴した略語スラングだと言えます。

使用例
“Did you read this article? What’s the tldr?”

(この記事読んだ?要はどういうこと?)

 

3. “IMO”

IMOは、”In My Opinion”の略で、「僕はこう思う」と訳すことができます。 IMOに関連する略語には他にも、 ”IMHO” (In My Humble Opinion)があり、これは自分の意見をもう少し謙虚に発言する時に使われ、「僕に言わせてもらえるなら」のように若干ニュアンスが違います。  

使用例
“It costs a bit but worth it IMO”

(ちょっとお金がかかるけれど、僕はその価値があると思う。)

普段私が一緒に仕事をしているスタートアップが、最近この“IMO”を使っていたのでスクリーンショットをお見せします。
彼と、Skypeの会話を録音・録画してくれるツールについて話していた時のチャットです。

slack

ちなみに、スクリーンショットで私が使っている”BTW”は、”By The Way”の略で、「ところで」という意味です。  

4. “TMI”

tmi

相手から、不必要に多い情報を共有された時に使う表現で、”Too Much Information”の略です。ニュアンスとしては、「いやいや、もういいよ」「そこまで知りたくないから!」といった感じでしょうか。

わたしのようにチームと離れて遠隔から仕事をしている場合、チャットだとリアルタイムが基本なので、すぐに反応が返ってくることを期待してしまいます。そのため、席を離れる(返信が遅くなる)時にチャットで一言声をかけていったりするんですが、小学生じゃあるまいし、トイレに行ってくることまで教えてくれなくていいわけです。  

使用例
A: “Nature is calling. Gotta go. I’ll reply later.”

(トイレにいかなきゃ。あとで返信する。)

B: “TMI, later/”

(それ知りたくないし。またあとで。)

5. “FOMO”

これは、まさにビジネスチャットそのものを表す表現だと言えます。FOMOは、”Fear of Missing Out”の略。何かを見逃してしまうのではないかと不安や恐怖を感じることを指します。

チャットに限らず、SNSもそうですが、ずっとタイムラインを見ていないと、もしかしたら何か有益な情報を見逃してしまうかもしれないと思って、ひたすら画面を凝視してしまったりしますよね。

特に仕事上では、リアルタイムに会話に参加できないことで、何らかの意思決定がされてしまうこともあります。「常に見ておかないと」いう脅迫観念に襲われてしまうのです。  

使用例
“He can’t stop checking Slack because he feels FOMO.”

(何かを見逃すんじゃないかと心配して、彼はいつもSlackをチェックしてるよ。)

6. “RTFM”

ちょっぴり乱暴な印象ですが、“Read The F***ing Manual”の略です。こんなTシャツも売られていますね。

マニュアルというのはいわゆるトリセツのことで、「マニュアルをちゃんと読めよ」という意味。日本のインターネットスラングに置き換えるなら、「ググレカス」に近いかもしれません。

RTFMはビジネスチャット上でも使われる略語ですが、もともとはネット掲示板やQ&Aサービスなどで使われていたもの。Googleなどで自分で少し調べればわかるはずのことをわざわざ聞いてくる人に対して発せられます。意訳するなら、「それくらい自分で調べれば?」という感じです。  

使用例
A: “How do I purchase stamps on LINE?”

(LINEでどうやってスタンプを購入するの?)

B: “It’s easy, RTFM.”

(それは簡単。自分で調べればいいだけ。)

7. “RBTL”

rbtl

RBTLは、“Read Between the Lines” の略。「行間を読む」「察する」「空気を読む」といった意味です。北米より、日本の文化でより一般的な行為かもしれませんね。出身国や国籍が多様で、人生観やビジネスへの姿勢も多岐にわたる北米では、相手に察してもらうことを期待するのは危険です。

とはいえ、相手に失礼にならないようにオブラートに包むような表現をすることはあります。そんな時、単刀直入に言われなくても汲み取ろうよといったニュアンスで使われます。  

使用例
A: “I’ve tried to reach him so many times, but I can’t get hold of him.”

(彼に何度も連絡を取ろうとしたけれど、なかなかつかまらないんだ。)

B: “You’ve gotta RBTL. Give him a little more time.”

(そこは察してあげないと。もう少し時間が必要なんだよ。)

8. “TTYL”

チャットで一通りの会話が終わり、「またね」「また後でね」という時に使うのが、”TTYL”です。”Talk To You Later”の略です。

Slackなどでも、一度会話が終わると“TTYL!”といって挨拶をしたり、ビジネスチャットに限らず、友人や家族などとチャットやSMSをしている時にも頻繁に使う略語です。 テキストで行う会話の最後、”Bye”などと並行して使うものだと覚えておきましょう。
 

使用例

以下の“TTYL”が使われているツイートは、「みんな、素敵な1日/夜を。おやすみなさい。また後で!」という意味になります。

 

おわりに

仕事をするという目的は変わらないはずなのに、コミュニケーションの手段がEメールからビジネスチャットに移行したことで、使う言葉自体に変化が見られるなんて不思議なものですね。

今回ご紹介したような略語スラング(頭字語)は、広く一般に使われるものから、IT業界人など一部の人の間で使われるものまでさまざまです。略語を調べたい場合は、英語で”acronyms”と検索すると、他にもいろいろと出てきて楽しめますよ!