Erik
(更新)
海外ドラマや洋画を見ていて「知っている簡単な単語しか出てこないのに、言っている意味がわからない…」なんて経験ないですか?
その原因、もしかすると「句動詞(Phrasal Verb)」にあるかもしれません。
この句動詞を自由自在に使いこなせるようになると、英語力が一気に飛躍します!
しかし、日本人英語学習者にとって句動詞は少し厄介物で、数が膨大な上にそれぞれの区別がつきにくく、なかなか覚えられません…
そこで本記事では、ネイティブが頻繁に使用する句動詞の意味と使い方を、コアイメージを表したイラストとともにご紹介。
イメージの力を借りて、ネイティブ英語をマスターしましょう!
今回は、「carry over」についてです。
carry「運ぶ」と over「越える」を組み合わせた「carry over」という英語表現は、日常会話でよく使われる句動詞の一つ。
carry over の主な意味は「持ち越す」です。たとえば「次の年に持ち越す」「次のミーティングに持ち越す」などの使い方ができますね。
さらに、そこから派生して「尾を引く」「引き継ぐ」「延期する」などのように訳されることもある英語表現です。
コアイメージは、上のイラストのように carry と over を同時に行うイメージで、「何かを運んだまま何かを越える」となります。
それでは、例文とともに carry over の実践的な使い方を見ていきましょう。
「この議論は、金曜日のミーティングに持ち越しましょう」
→議題を運んで日付を越えている
「未使用の休暇を翌年に持ち越せないかと上司にたずねた」
→休暇(有給など)を運んで年を越えている
「誰も勝たなかった場合、賞金は次のゲームに持ち越されます」
→賞金を運んで1ゲームという枠を越えている
「私たちの現在の行動の影響は、後世まで尾を引きます」
→影響を運んで世代を越えている
「このイライラが、あなたの仕事にまで影響して欲しくないの」
→イライラを運んでプライベートと仕事の垣根を越えている
「この伝統が次の世代に引き継がれることを願います」
→伝統を運んだまま世代を越えている
「試験は今日で終わりの予定でしたが、おそらく来週まで続くでしょう」
→試験を運んだまま期限を越えている
「その飛行機は物資を運んで太平洋を越えます」
→文字通り、物資を運んで海を越えている
carry over は carry「運ぶ」と over「越える」を組み合わせた英語表現で、「何かを運んだまま何かを越える」イメージだとお伝えしました。
今回ご紹介した意味以外でも carry over が使われていることがありましたら、このイメージに当てはめて考えてみると良いでしょう。
ぜひ carry over やほかの句動詞も使いこなして、英語の表現の幅を広げてみてくださいね!