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「carry over」の意味と使い方|イラストで学ぶネイティブ英語

「carry over」の意味と使い方|イラストで学ぶネイティブ英語

海外ドラマや洋画を見ていて「知っている簡単な単語しか出てこないのに、言っている意味がわからない…」なんて経験ないですか?

その原因、もしかすると「句動詞(Phrasal Verb)」にあるかもしれません。

句動詞(Phrasal Verb)とは
「基本動詞」に「前置詞」もしくは「副詞」、またはその両方が組み合わさって、新たな意味を成す英語表現のこと。ネイティブスピーカーは日常会話の中で好んで使う。

この句動詞を自由自在に使いこなせるようになると、英語力が一気に飛躍します!

しかし、日本人英語学習者にとって句動詞は少し厄介物で、数が膨大な上にそれぞれの区別がつきにくく、なかなか覚えられません…

そこで本記事では、ネイティブが頻繁に使用する句動詞の意味と使い方を、コアイメージを表したイラストとともにご紹介。

イメージの力を借りて、ネイティブ英語をマスターしましょう!

今回は、「carry over」についてです。

「carry over」のコアイメージ

「carry over」のコアイメージ

carry「運ぶ」と over「越える」を組み合わせた「carry over」という英語表現は、日常会話でよく使われる句動詞の一つ。

carry over の主な意味は「持ち越す」です。たとえば「次の年に持ち越す」「次のミーティングに持ち越す」などの使い方ができますね。

さらに、そこから派生して「尾を引く」「引き継ぐ」「延期する」などのように訳されることもある英語表現です。

コアイメージは、上のイラストのように carry と over を同時に行うイメージで、「何かを運んだまま何かを越える」となります。

例文で学ぶ「carry over」の意味と使い方

それでは、例文とともに carry over の実践的な使い方を見ていきましょう。

持ち越す

Let's carry over the rest of this discussion into tomorrow's meeting.

「この議論は、金曜日のミーティングに持ち越しましょう」

→議題を運んで日付を越えている

I asked my boss if I could carry over unused vacation days to next year.

「未使用の休暇を翌年に持ち越せないかと上司にたずねた」

→休暇(有給など)を運んで年を越えている

If no one wins, the prize money will be carried over to the next game.

「誰も勝たなかった場合、賞金は次のゲームに持ち越されます」

→賞金を運んで1ゲームという枠を越えている

尾を引く

The effects of what we do now will carry over into future generations.

「私たちの現在の行動の影響は、後世まで尾を引きます」

→影響を運んで世代を越えている

I don't want this irritation to carry over into your work.

「このイライラが、あなたの仕事にまで影響して欲しくないの」

→イライラを運んでプライベートと仕事の垣根を越えている

引き継ぐ

I hope these traditions are carried over to the next generation.

「この伝統が次の世代に引き継がれることを願います」

→伝統を運んだまま世代を越えている

延期・延長する

The exams were supposed to end today, but they will probably carry over into next week.

「試験は今日で終わりの予定でしたが、おそらく来週まで続くでしょう」

→試験を運んだまま期限を越えている

何かの上を越えて運ぶ

The plane will carry the supplies over the Pacific Ocean.

「その飛行機は物資を運んで太平洋を越えます」

→文字通り、物資を運んで海を越えている

「carry over」を使いこなそう

carry over は carry「運ぶ」と over「越える」を組み合わせた英語表現で、「何かを運んだまま何かを越える」イメージだとお伝えしました。

今回ご紹介した意味以外でも carry over が使われていることがありましたら、このイメージに当てはめて考えてみると良いでしょう。

ぜひ carry over やほかの句動詞も使いこなして、英語の表現の幅を広げてみてくださいね!