「ぶっちゃけ」「ウザい」を英語にすると? 辞書に載ってない日本語を英訳しよう

辞書に載ってない日本語を英訳しよう

英語で伝えたい言葉があるのに、辞書で調べてもピッタリなワードが出てこないことってありませんか? 特にカジュアルな言葉ほど辞書に載っていない傾向があります。

例えば、友だちと「あるあるネタ」で盛り上がっているときに「あるある!」と英語で言いたくても、辞書に「あるある」という言葉は載っていません。英語の翻訳サイトで試しに「あるある」を訳してみると、“it is there” と出てきて驚いたことがあります。

他にも、職場で上司に褒められた同僚の顔を見て「あいつすごい “ドヤ顔” してるな」と英語で言いたいとき、どう表現すればいいでしょうか?

今回は、このような辞書には載っていない日本語(主に若者言葉)を英語でどのように言えばいいのか、ご紹介したいと思います。

 

1. 「ドヤ顔」

ドヤ顔

10年前にはまったく耳にしなかったのに、今では一般的な言葉にもなりつつあるこの言葉。英語にするにはどうすれば良いでしょうか?

まずは、ドヤ顔をきちんとした日本語に言い直してみましょう。
「自慢顔」「得意顔」が一番近いニュアンスですね。これらは英語で次のように表現します。

・smug look

・smug face

したがって、「彼は昇進して、ドヤ顔をしている」「見てごらんよ、彼のドヤ顔」と言うときは、こんな言い回しになります。

He has a smug look on his face because he's got a promotion.
「彼は昇進して、ドヤ顔をしている」

Look at his smug face.
「見てごらんよ、彼のドヤ顔」

 

2. 「あるある」

あるある

友だちとの会話で「あるある!」と言いたいことがありますよね。

そんなときは、

It can happen all the time.

という言い回しが使えます。日本語に直訳すると「いつも起こることだね」という意味ですね。

他にも、テレビや雑誌で取り上げられ、本も数多く出版されている「マーフィーの法則」は、英語の “Murphy's law” が日本語になったものです。そのため、この言葉をそのまま使うこともできます。

A:Sorry I'm late, when I'm running late, every traffic light is red.
「遅れてごめんね!遅れているときって全部信号が赤なんだよね」
B:It's Murphy's law, isn't it?
「それってマーフィーの法則(=あるある)だね」

 

3. 「ぶっちゃけ」

ぶっちゃけ

「ぶっちゃけ、この前彼女と見に行った映画はあまり面白くなかったんだよね」
「ぶっちゃけ、できるかどうかわからないんだ」

などと、何か打ち明けるときによく使われる「ぶっちゃけ」。英語では、

・to be honest

・honestly

といった表現がよく使われます。

To be honest, the movie I watched with my girlfriend the other day wasn't quite fun.
「ぶっちゃけ、この前彼女と見に行った映画はあまり面白くなかった」

Honestly, I don't know if I can do it or not.
「ぶっちゃけ、できるかできないかわかりません」

気をつけたいのは、“to be honest” や “honestly” の後はほとんど否定形がくること。そのため「ぶっちゃけ、会社を辞めることにしたんだ」を英語で “To be honest, I decided to quit my job.” とは言いません。

その代わりに、「ここだけの話」という意味で “between you and me” という表現を使うことができます。少し丁寧に言うときは、

  • This is between you and me.
  • Just between you and me.

とすることで「秘密」というニュアンスを強めることができます。

Just between you and me, I decided to quit my job.
「ぶっちゃけ、会社を辞めることにしたんだ」

 

4. 「ウザい」

ウザい

「彼氏がちょっとウザい」とか「このCMウザくなってきた」など、「ウザい」という言葉もそのままでは英語にしにくい日本語ですね。

「ウザい」は和英辞書で探しても載っていません。では、どうすれば英語に直せるのでしょうか?

「ウザい」というニュアンスを表現できる言い回しはいくつもあるのですが、今回は3つご紹介します。

① annoying

まず1つ目は、比較的どのシチュエーションでも使える “annoying” です。「苛立たせる」「悩ませる」といった意味があります。

My boyfriend is a bit annoying to me. / My boyfriend is being a bit annoying.
「彼氏が私を少し苛立たせる」
→「彼氏が最近ウザい」

② get on (someone's) nerves

そして2つ目が、“get on (someone's) nerves” という表現。
直訳すると「〜の神経に触る」という意味で、結果的に「ウザい」という意味で使われます。

ちなみに “nerve(神経)” は必ず複数形で使われるので注意しましょう。

This TV spot is getting on my nerves.
「このテレビCMが神経に触る」
→「 このテレビCMがウザい」

③ Pain in the ass / neck

最後は、カジュアルなシーンでのみ使うことができる “Pain in the ass / neck” です。

“ass(尻)” はあまりキレイな言葉ではないので嫌う人もいます。その場合は、代わりに “neck(首)” を使って表すことでも可能です。

You are such a pain in the ass / neck.
「(お前は)なんてウザいやつなんだ!」

 

5. 「キレる」「逆ギレ」

キレる

「スティーブンが彼女に向かってキレた」と英語で言いたいとき、あなたならどのように言いますか? 一番難しいのは「キレる」をどう英語にするかではないでしょうか。

“Steven was angry with ……” では「キレる」の急に怒り出す感じがしません。もちろん “suddenly” という単語を付ければ、急に怒り出した感じになりますが、日本語の「突然怒る」と「キレる」のニュアンスは微妙に違いますよね。

実は、英語には「キレる」にピッタリの単語があるんです。それは……

・snap

“snap” には、物が「ポキンと折れる」「プツンと切れる」という意味があり、例えば下記のような言い回しで使われます。

  • The power line was snapped by a road worker.
    「道路工事の作業員に送電線が切られてしまった」

この “snap” の主語を人にすることで、「人がキレた」を表現できるのです。

Steven snapped at his girlfriend.
「スティーブンは彼女にキレた」

「逆ギレ」はなんて言う?

実は “snap” を覚えれば「逆ギレ」も意外と簡単。
逆ギレは英語で “snap back” と言います。

The student snapped back at the teacher.
「その生徒は先生に逆ギレした」

「キレる」さえ覚えれば、「逆ギレ」は “back” を付けるだけなので簡単ですね。

 

6. 「いっぱいいっぱい」

いっぱいいっぱい

仕事や遊びでスケジュールが埋まってしまい、「いっぱいいっぱい」になるときがありますよね。

例えば、誰かに何か頼まれたときに、

  • I have so many things to do. / I have so much stuff to do.
    「やることがいっぱいです」
  • I don't have enough time.
    「やる時間がありません」

と答えれば「いっぱいいっぱいです」という状況は伝えることができます。
でも、もう少しネイティブが使うようなスマートな言い方を使いたいですよね。

そんなとき、カジュアルに友だちや家族に対して使うなら次のように言いましょう。

・I'm swamped.

“swamp” は「沼」という意味です。つまり「沼にはまってしまったような状態で身動きが取れない」というイメージです。

I'm swamped with endless paperwork.
「終わりが見えない事務仕事でいっぱいいっぱいだよ」

それ以外にも、感情や気持ちがいっぱいいっぱいになったときには

・overwhelmed

I had been overwhelmed by stress.
「ストレスでいっぱいいっぱいでした」

という言葉もよく使われるので覚えておきましょう。

 

まとめ

いかがでしたか?
辞書に載っていない英単語や表現方法は本当にたくさんあります。一つひとつそのまま英語にしようとするのではなく、辞書に載っていない言葉が元々どんな意味なのか、どんなニュアンスなのかを考えてみると、意外と適切な単語や言い回しを見つけることができます。

言葉は新しく次々と生み出されていきます。英語にしにくい日本語は他にもたくさんあると思いますので、それはまた次の機会にご紹介しましょう。