DMM英会話ブログ編集部
(更新)
「ちょっと疲れたな」「ふあ~。大きなあくびが止まらない」
勉強や仕事も大切ですが、そんなときはゆっくりリラックスすることも必要です。ぜひとも「まったり」する時間を持ちましょう。
今回は、自分がまったりするとき・相手にまったりを勧めるときに使える英語フレーズをお届けします。
仕事で忙しい人も、お誘いの絶えない人気者も、たまにはひとりでゆったり過ごしたいもの。そんなときは、「今、私は日々の忙しさから離れて『まったり』しています。邪魔をしないでね」と周囲に宣言してしまいましょう。
まったり(=くつろぐ、ゆったりする)を表す最も基本的な英単語は“relax”と“chill”です。「リラックス」は日本語でもそのまま使われるので、ニュアンスがつかみやすいですね。
Thanks, but I'm relaxing on my own.
「ありがとう、でもひとりでリラックスしているところなの」
※“on my own” は「私自身で」という意味です
“chill” の本来の意味は「肌寒い、冷たい」。形容詞にして “It’s chilly outside.”(外は肌寒いね)と言うことができます。つまり “hot”(暑い)の対義語なので「熱くならずに、落ち着いて」→「くつろぐ、ゆったりする」という意味で使われるようになり、今ではすっかり浸透しています。
ただしカジュアルな表現なので、フォーマルな場であれば “relax” のほうがふさわしいでしょう。
Shhh. I'm chillin'.
「シー。リラックスしている最中なんだから」
※“Shhh” は唇に指を当てて「静かに」の意味で出す音。日本語と同じですね
※“chillin” は正しくは “chilling” ですが、カジュアルに “g” を抜いて発音することがあります
Ah… I’m sorry, I can’t. I just want to chill out at home tonight.
「えーと、ごめんね、ちょっと無理。今夜は家でまったりしたいの」
※“chill out” も意味は “chill” と同じですが、強調語として “out” が付いています。“help us out” も同様に “help” に “out” が付いています。
“lazy”=「怠惰」ですが、つまり「まったり」何もしないことですね。本来はネガティブな言葉なので、ややユーモラスに聞こえます。逆に言えば上司には使わないほうがいいかもしれません。“being lazy” も同じ意味ですが “getting lazy” のほうが口語的です。
I'm just getting lazy.
「まったりしているところなのよ」
深呼吸する
忙しい時、疲れた時にいったん手を止め、深呼吸をして気持ちを落ち着けるのは世界共通ですね。
Just give me a sec. I'm taking a deep breath.
「ちょっとだけ待って。深呼吸しているの」
「meditation(瞑想)/Yogaをしている」
アメリカではアジア由来のヨガや瞑想が身体や精神を落ち着かせるためのエクササイズとして流行しています。そこから「meditation(瞑想)/Yogaをしている」と言えば精神や思考をリラックスさせようとしているという意味につながります。
I was a bit nervous. So, I'm meditating to relax.
「ちょっと緊張していたから、リラックスするために瞑想してるの」
Ok, let’s do yoga together on Saturday!
「じゃあ、土曜に私と一緒にヨガでもしよう!(それで落ち着こう)」
「自分にご褒美をあげる」
“ indulge” には甘やかす、贅沢するという意味があり、ここでは自分自身(myself)を甘やかすといった風に使っています。「ご褒美のプレゼント」を買ったり、グルメ・レストランで美味しいものを食べたり、贅沢なスパに行ったりしてまったりするのもいいですね。
Yes! I’m going to a fancy restaurant to indulge myself.
「そうなの!自分へのご褒美としてステキなレストランに行くつもり」
“comfort” =気持ちや身体をラクにすること。どこか家庭的な、そぼくな心地良さを指す言葉なので、洗練されたオシャレな場所ではなく、「家でまったり」に最適な表現です。
また “comfort food” と言えば、お腹も心も満たしてくれる家庭料理や郷土料理などを指します。アメリカならチキンヌードルスープ、マカロニ&チーズ、ミートローフなどでしょうか。
多忙過ぎたり、気が動てんしている友人や同僚がいれば、「落ち着いて」と声を掛けてあげましょう。
シンプルに一言、“Relax”(リラックスして)だけでもいいですが、ほかにもさまざまなフレーズがあります。シチュエーションに応じてぴったりのものを使い分けてみましょう。
「気を落ち着けて」「冷静に」
焦る気持ちを抑えるセリフです。強い口調で言うと子どもをいさめるニュアンスにもなるので、トーンに気を付けて使いましょう。
Calm down. You still have time.
「落ち着いて。まだ時間はあるから」
「気楽にやろうよ」と訳されることが多いフレーズ。例文では、必死になっている同僚に「そんなにあせらないで、大丈夫よ」のニュアンスで使われています。
Take it easy.I will help you after lunch,OK?
「あせらないで。ランチの後、手伝ってあげるから。いい?」
「落ち着いて」
“be stressed out” で「ストレスを溜める」なので、“Don't stress out.” と相手に休息を勧める時に使います。
「それ、大したことじゃないから(大丈夫)」
“a big deal” は「大ごと」「重要な案件」。そこから何かに焦っていたり、悩んでいたりする人に「それ、大したことじゃないから、気楽にね」とアドバイスする際に使います。
「座って、何か好きな飲み物でも飲まない?」
忙しそうな、または疲れていそうな相手に休憩、休息を勧めるフレーズです。そんな時は、次のように “buy you a cup of/glass of~” のフレーズを使って飲み物をおごってあげると、相手はいっそう和んでくれるでしょう。
※アメリカでは秋になるとパンプキン・スパイス味のコーヒーやお菓子がたくさん出回ります。秋冬のパイの定番、パンプキン・パイのフレイバーですが、なんともまったりできる味です。
2~3年前、アメリカでは “Keep Calm and ~” というフレーズをプリントした小物や文具などが大ヒットしました。オリジナルは1939年の第二次世界大戦中に英国政府が考案した “Keep Calm and Carry On.”(冷静さを保ち、そしてやり続けよう)という標語ですが、アメリカでのブームでは後半が自由に差し替えられました。
例えば “Keep Calm and Eat Chocolate” とベーカリーの広告になったり、“Keep Calm and Love Me” と、ちょっと大胆なデートの誘い文句になったりもしました。けれど決定打は “Keep Calm and Relax”(落ち着いて、そしてリラックスしよう)でしょうか。
「落ち着く」と「リラックス」、似た意味を重ねることで「まったり」することを徹底的に薦めているところがユーモラスですね。
焦ってもモノゴトはうまくいきませんね。今回ご紹介したまったりフレーズを覚えて、“Keep Calm and Relax” でいきましょう。