映画「ショコラ」で学ぶ、詩的でビターな英語フレーズと極上の名言

こんにちは、さきです。

この時期になるとどこに行っても目に入るもの、そう、チョコレート

「バレンタインには、チョコレートを贈ろう!」
赤やピンクのハートでデコレーションされたキャッチコピー。
ガラスケースに並んだ宝石みたいなチョコレートを眺めているだけで幸せな気持ちになれます。

デパートや雑貨屋や文房具屋、あるいは本屋まで、いたるところでバレンタイン特集が組まれ、チョコレートや甘いお菓子、ラッピング用品が陳列されます。

バレンタインは日本のお菓子メーカーの策略だ、なんて言う人もいますが、大のチョコレート好きな私はバレンタインの浮かれモードが大好き。

映画のレンタルショップにもやはり、バレンタインのコーナーがありました。
ぱっと飛び込んできたのは、美しくコーティングされたチョコレートにも負けず劣らず美しいカップル、ジョニー・デップとジュリエット・ビノシュが向かい合うパッケージ。

「ショコラ」(Chocolat)

ほとんどの映画は一度見たら満足する私でも、これまでに三度見たくらいに、とても好きな映画です。

チョコ1
 

【ショコラ あらすじ】
「サイダーハウス・ルール」のラッセ・ハルストレム監督がジュリエット・ビノシュ、ジョニー・デップ主演で描く愛のファンタジー。
古くから"断食期"の伝統が根付くフランスの小さな村に、ある日謎めいた母娘がやってきてチョコレート・ショップを開店する。断食期の村にそぐわない誘惑のチョコレートに、懐疑的な目を向ける村人たちだったが、母ヴィアンヌの、客にぴったりのチョコを見分ける魔法のような力で、村人たちは少しずつ心を解いていく。やがて村の雰囲気も明るく開放的なものになっていくのだが……。

ラブストーリーというより、ちょっぴりビターな大人向けの映画。
おいしそうなチョコレートがたくさん出てくる映画です。観ていると確実におなかがすいてくるので、ダイエット中の方は用心が必要。

ジュリエット・ビノシュ演じるチョコレート・ショップのオーナー、ヴィアンヌのもとにありとあらゆる心の闇をかかえた村人たちがやってきて、彼女の作るチョコレートに癒されていくのですが、それぞれのキャラクターが人間らしく、共感できます。毎回見るたびに別のシーンに感動し、新たな発見があります。

今回は映画「ショコラ」に出てくる、日常英語フレーズをご紹介。

肝心なクライマックス以外、ネタバレにはなりますが、展開を知っていても十分楽しめる映画なので、まだ観てないという方もご安心ください。

テキストや単語帳にはなかなか出てこない、ネイティブならではの自然な言い回しをご紹介します。

バレンタインチョコ

私のためにパーティーをひらいてちょうだい

断食真っ最中、古くからの習慣を忠実に守っている村で、チョコレート・ショップをオープンして村人の心を開き始めたヴィアンヌは、厳格なクリスチャンの村長、レノ伯爵の反感を買ってしまいます。

さっさとヴィアンヌを村から追いだしたいレノ伯爵は「ヴィアンヌは悪魔の使者だ」と悪口を村に広め、居場所が無くなり苦しむヴィアンヌ。

彼女はその悩みをアルマンドという変わり者のおばあさんに相談。「どうしたらいいのかしら」、そう言う彼女にアルマンドはこう答えます。

「来週は私の70歳の誕生日だから、そのためにあなたがパーティーを主催して」と言うアルマンド。

チョコレートだらけのパーティーを開くヴィアンヌ。
村のルールに怯えていたときには暗い顔をしていた村人たちが、とても楽しそうにパーティーに参加しているのを見て、ヴィアンヌはほっとします。

ポイント
throw a party
「パーティーを開く」という意味のイディオムです。

辛気臭いのはごめんだよ

パーティーを開いたあと老人ホームにいくことになっていたアルマンドを、名残惜しそうに見送るヴィアンヌを見て、アルマンドは相変わらず強気の口調でこう言います。

ポイント
partial to ~
「~を好む」という言い回し。
直訳すると「大げさなさよならは好きじゃないよ」、といったところでしょうか。
いかにも意地っ張りなアルマンドらしいセリフです。

チョコ1

不自由だ、人の期待を気にするなんて

アルマンドの誕生日パーティーのあと、ヴィアンヌはヒッピーのルー(ジョニー・デップ)の小舟 に招待され、二人で語り合います。

ふらふらと気ままに小舟で旅をしているルーがどう思ったのか気になったヴィアンヌは聞きます。それに対し、ルーはこう答えます。

"The price is too high"、直訳すると「代償が高すぎる」という意味ですが、うしろの台詞と合わせて「人の期待を気にして生きていくなんて、もったいない」というニュアンスで使われています。

ポイント
「不自由」という言葉を英語にしようとすると "inconvenient" 、"disabled" などの直訳が浮かんできがちですが、ルーのような日常的な言い回しもぜひ覚えておきたいフレーズです。

あなたが出てったらすべて元通りよ

パーティーのあと、アルマンドは天に召されます。
悲しみに暮れるヴィアンヌ。
村人たちはアルマンドが死んだのはチョコレートを食べさせたヴィアンヌのせいだと責め、ヴィアンヌはいよいよ追い詰められます。

もう居場所が無いと感じ、荷造りをしているところへ、チョコレート・ショップのアシスタントとして勤務していたジョセフィーヌがやってきます。

彼女は出て行こうとするヴィアンヌを止めようと必死になってこう言います。

少なからず、ヴィアンヌの店に来て、おいしいチョコレートを食べることによって、昔からの厳しいルールに縛られていた村人たちが癒され、心穏やかに暮らせるようになっていたのも事実。

それをジョセフィーヌは知っていたので、もしヴィアンヌが出て行けば、また厳戒なつまらない村に戻ってしまうと思い、必死で止めたのです。

けれどヴィアンヌの意思は固く、ずっと親しくしてきたジョセフィーヌの言葉にも耳を貸しませんでした。

ポイント
way it was
「元通り」という意味のイディオムです。

チョコ3

最後に、「ショコラ」とっておきの名言

さて、街を出て行こうとするヴィアンヌと、彼女を止めようとするジョセフィーヌ、そしてヴィアンヌを一刻も早く追い出そうとする敬虔なキリスト教徒のレノ伯爵が、三者三様に行動に出ます。

ヴィアンヌはこのまま街に居続けるのか?

それとも新たな街へ旅立つのか?

ルーとの恋はどうなるのか?

クライマックスは、ぜひ映画でお楽しみください。

最後に、映画「ショコラ」に出てくるとっておきの名言をご紹介します。

どのキャラクターによる言葉なのかは、言ってしまうと肝心な部分がネタバレになるのでここでは控えようと思います。

「ショコラ」は英語初心者でもわかりやすいフレーズが多く使われていて、登場人物の英語もゆっくりめで聞き取りやすいだけでなく、ストーリーもとても面白いので英語の勉強にぴったりです。

寒くて何をするにもやる気がなくなりがちですが、バレンタインのこの季節、せっかくなのでホットチョコレートをお供に、「ショコラ」で英語のお勉強を進めましょう。