Mei
(更新)
おしゃれなバーだけでなく、居酒屋などでもよく見かけるカクテル。
「スピリッツ」と呼ばれるベースとなるお酒を、ソーダ水やソフトドリンクなどで割って、きれいな見た目とさまざまな味を楽しむことができます。
そんな見た目も味も楽しめるカクテルをもっとエンジョイできるように、知っていると便利な英語表現をご紹介したいと思います。
さらに、海外で人気のカクテルのレシピもいくつかご紹介しますので、ぜひ最後まで楽しんでご一読ください。
そもそもカクテルはいつから親しまれてきたのでしょうか?
一説によると、およそ3000年前にあたる古代ローマ〜古代エジプト時代が始まりだと言われています。ワインをお水で割ることから始まり、ビールにハチミツやショウガを混ぜて飲んでいたそうです。
そして時代が進み、ワインやビールの他にもスピリッツ(ジン、ラム、ウォッカ、テキーラ)と呼ばれる、蒸留酒に薬草や果物を入れて飲むドリンクが流行しました。これが現代のカクテルの原型と言われています。
そんなカクテルが日本に上陸したのは明治初期でしたが、国民に広く知れ渡ったのは下町にバーなどが出始めた大正元年ごろだそうですよ。
お酒を混ぜて作るドリンクであることから、当初は文字どおり「Mixed Drink(ミクスト・ドリンク)」と呼ばれていました。
では、どのようにして「カクテル」と呼ばれるようになったのでしょうか。
さまざまな言い伝えがあるなかでいちばん有力な説だと言われているのが、メキシコを舞台にした「オンドリの尻尾説」。
メキシコ・ユカタン半島のカンペチュという町の酒場でのこと。バーテンダーの少年がオンドリの尻尾に似た形の木の枝を使ってミクスト・ドリンクを作っていたのを見たイギリス人が「それは何?」と聞いたとき、少年は木の枝の呼び方を聞かれたと勘違いして「コーラ・デ・カジョ」と答えた。これを英語に直訳した「Tail of Cock」がCockTailになったという説です。
このようにして、現在親しまれている「カクテル」という呼び方になったと言われています。
カクテルの歴史がわかったところで、次は定番のカクテルをどのように英語で表現するのかを見てみましょう。
実はよく知られているカクテルだけでも、おおよそ3000種類もあると言われています。今回は、そのなかでも日本と海外それぞれで定番とされているカクテルTOP5をご紹介します。
ここでは、さまざまなランキングをまとめているみんなのランキングを参考に日本で人気のカクテルTOP5を見ていきましょう。
堂々の1位に輝いたのはカシスオレンジ。甘いカシスリキュールをベースに100%のオレンジジュースをミックスしたカクテルです。
日本では「カシスオレンジ」と言う名称で親しまれていますが、これを英語にするとCassis and Orangeと、間に and が入る形になります。
2位にランクインしたのが定番中の定番・カルーアミルク。こちらはカルーアと呼ばれるコーヒーリキュールを、牛乳で割ったまろやかで甘いカクテルです。
カルーアミルクも英語ではKahlua and Milkと、これも間に and を入れるだけです。
続いて3位は、すっきりとした味わいなのにパンチの効いているジントニック。こちらはジンというリキュールをベースに、トニックという柑橘系の果皮エキスが入っている炭酸水で割ったカクテルです。
Gin and Tonicと、こちらもまた英語にするときは and を間に入れます。
4位は、ライムが効いてさっぱりとした味わいのモヒート。英語ではMojitoと書いて「モヒート」と読みます。一瞬「ji なのに『ヒ』と読むの?」と思われたかもしれません。
実は、モヒートはキューバ・ハバナ発祥の、ラムをベースとしたカクテルです。スペイン語が話されている国ですので、英語とはまた違う読み方になります。
5位にランクインしたのは、ウォッカにライムジュースをミックスしたカクテルモスコミュールです。
英語ではMoscow Muleと書き、直訳をすると「モスクワのラバ」です。モスクワのラバに蹴られたような強いパンチのあるお酒、という意味を込めて名付けたそうです。
ちなみに、モスコミュールの発祥地はロシアではなく、アメリカのハリウッドとのこと。
海外で人気のカクテルについては、LiquorPage(リカーページ)を参考にご紹介します。
1位に輝いたのはオールドファッションドというカクテル。英語ではOld Fashionedと書き、読むときは最後の「ド」も発音します。
こちらのカクテルはバーボンやライといったアメリカンウイスキーをベースに、オレンジやチェリー、レモンなどの果汁で割るドリンクです。
続いて2位にランクインしたのはネグローニ。Negroniと書いて、読み方は文字通りです。名前の響きからして英語っぽくないと感じられる方もいるかと思います。
実はこのカクテルはイタリア発祥で、ベルモットやカンパリといったイタリアのリキュールをベースにしています。
3位にランクインしたダイキリは、キューバ発祥のさっぱりとした味わいのカクテルです。Daiquiriと書いて、発音は「ダイキーリ」になります。
ラム酒をベースに、レモンジュースをミックスしたものです。
ドライマティーニは「カクテルの王様」と呼ばれるほど王道中の王道カクテルと言われています。ジンをベースとしたシンプルなカクテルで、作るバーテンダーによっても味が変わるという奥が深いカクテルです。英語ではDry Martiniと書きます。
5位には、一度は聞いたことのあるテキーラベースのマルガリータがランクイン。パンチの強いテキーラにライムジュースを混ぜ、グラスの縁には塩をつけることでさっぱりと味を引き締めてくれます。
Margaritaと書いて、読み方はそのままですが、ピザの「マルゲリータ」と間違えないようにご注意を。
お酒の種類に詳しくなくても、メニューの写真や名前を見れば簡単に味の想像がつくこともあると思いますが、メニュー表にはない自分好みのカクテルの注文方法を知っていると、なんだかカッコいいと思いませんか?
ここではカクテルのさまざまな英語での注文方法をご紹介します。おしゃれなバーに行くときなどにぜひ使ってみてくださいね。
「このバー/レストランで一番人気のカクテルは何ですか?」
in this~ の「~」の部分は、店舗のタイプに合わせて変えられます。バーでしたら、例文のように bar と変えます。
レストランでカクテルを提供しているところもあるので、その場合は in this restaurant と変えるなど、必要に応じて使い分けてみましょう。
「何か甘い飲み物はありませんか?」
これは場面が限られてしまいますが、バーで飲んでいて、バーテンダーがカクテルを作ってくれているのであれば、このフレーズを使ってみてください。
もしも甘めのカクテルが飲みたいのであれば、こちらをバーテンダーさんに伝えてみてください。なかには、お客様のイメージにあったカクテルを作ってくれるところもあるみたいですよ。
「ジントニック濃いめでお願いします」
このように、アルコール濃いめで作ってほしいときは Can you make ~ strong と伝えることができます。
もし一回頼んだものが物足りなくて、少しだけ濃くしてほしい場合は strong の前に a little を入れて、Can you make this a little stronger? と言ってみましょう。比較級 -er を使って好みの濃さを指示することもできますよ。
「次はライムジュースとソーダ多めで、ラム酒を少なめでお願いします」
こちらでは「more~」(〜を多く)と「less~」(〜を少なく)という単語を使っています。例文ではドリンクに含まれているアルコール(上記の場合はラム酒)を少なくしたいので less のうしろに rum があります。
他にも easy という単語を使った表現方法もあります。
「ラム酒少なめでお願いします」
easy という単語は「簡単な」という意味ですが、on とセットで使うと「〜を控えめで」という意味になります。
「ノンアルコールのマルガリータをいただけますか?」
ここでは virgin という単語を使っています。直訳すると「純粋な」という意味になります。カクテルを味わいたいけどアルコール抜きで飲みたい場合はこのように注文すると、アルコール抜きで作ってくれます。
"I would like a Margarita. Make it virgin please." と言い換えることもできます。
また、ノンアルコールを提供しているかどうかわからない場合は、"Do you make virgin cocktails?" と聞くこともできますので、よかったら使ってみてください!
日本と海外それぞれの定番カクテルをご紹介しましたが、これらの他にもカクテルはご自身の好みに合わせて作ることもできます。
ここからは、海外で人気のちょっと面白いアレンジレシピを2つご紹介します。ホームパーティーやお時間に余裕があるときにぜひ試してみてください。
【材料 Ingredients】
【作り方 How to make a Hurricane Cocktail】
(レシピ引用:BBC Good Food)
【材料 Ingredients】
【作り方 How to make a Singapore Sling】
(レシピ引用:BBC Good Food)
いかがでしたか?
今回ご紹介した英語でのカクテルの注文の仕方をベースに、さまざまな表現方法を使って覚えていき、かっこよく、そして楽しくカクテルを味わいましょう。
そして文頭にご紹介した豆知識で、カクテルを飲みながらぜひ会話に花を咲かせてください!