Yoko
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スペルが似ていたり、日本語に訳したときの意味が似ていたり……などと、覚えようとしてもどうしても混乱してしまう英単語ってありませんか?
今回は、数ある紛らわしい英単語の中から特にややこしいものを15個厳選して、意味の違いや使い分けをご紹介したいと思います!
アルファベットがひとつ違うだけで、見た目がとても似ているこの2つの単語。一番大きな違いは、“effect” が名詞なのに対して “affect” は動詞ということです。
“effect” は「結果・効果」を表し、“side effect(副作用)” や映画制作の “special effects(特殊効果)” などを思い浮かべると分かりやすいですね。
一方で “affect” は「影響する」という意味でよく使われます。受け身で “be affected” になると、災害や停電などで「影響・被害を受ける」といった意味としてよく使われます。
これも “o” と “a” が違うだけで、とても混同しやすい動詞です。
“adopt” は「(新しいやり方や技術などを)採用する・採択する」「子どもを養子にとる」「動物をひき取る」といった意味があり、名詞は “adoption” です。
一方、“adapt” には「順応する・させる」という意味があります。
こちらは、形状を適応させる “adapter / adaptor(アダプター)” を思い浮かべると分かりやすいですね。
見た目は似ていますが、意味が全く異なるこの2つ。
“institution” とは「慣習・制度」や「組織・機関」などを表す際によく使われます。教育機関や医療機関・金融機関などの「機関」が “institution” です。
一方、“instruction” は複数形で「指示」という意味で使われます。商品を買ったときに付いてくる「取扱説明書」も、英語では “instructions” と呼ばれます。
“permission” は “permit(許可する)” の名詞。“ask for permission(許可を求める)”、“give someone permission to do(〜する許可を与える)”、“without permission(許可なく)” のように日常会話でとてもよく使われます。
そして見た目が似ている “admission” ですが、意味は入学・入場などの「入ることへの許可」や「入場料」。イベントで “admission free” と書いてあれば「入場料無料」という意味です。
日本語で「クレームを言う」や「文句を言う」にあたる動詞が “complain” です。
“complain about 〜” で「〜について文句を言う」を表します。
ただし、誰かに対して「クレームがあります」と言う場合には、名詞の “complaint(クレーム、文句・不満)” の方がよく使われます。
「クレームがあります」
「クレームがあります」
辞書を見るとどちらも「代理店」という意味があるこの2つの単語。違いは「ポイントがどこにあるか」です。
“agent” は基本的に「人」に焦点を置きます。「代理で行なう人」という意味で、個人だけではなく企業も “agent” で表すことがあります。
一方、「代理で行なう組織・ビジネス・働き」に焦点をあてたのが “agency”。この単語には「代理人」という意味はありません。
この2つも見た目は似ていますが、意味は全く異なります。
“effective” は “effect(結果・効果)” に由来する形容詞で、「(期待した)効果がある」という意味です。例えば、眠いときに濃いコーヒーを飲むのは “effective” ですね。
それに対して、“efficient” は「効率がいい」を表します。
時間・お金・エネルギーなどを無駄遣いすることなく効果的な状態を表すので、燃費がいい車を “fuel efficient cars” なんて呼ぶこともあります。
“related” は何かと何かが「関係のある」状態を表す際に使われる形容詞です。
「家族(血縁)関係のある」という意味でも使われ、「私たちは家族じゃないですよ」と言う場合に、次のように表現することがあります。
「私たちは家族ではありません」
それに対して “relevant” は、主に発言に関して「(話題と)関連性がある」「ふさわしい」という意味合いです。
「それは関係ない / それはここでは重要ではないよ」
このように否定形で使われることも多くあります。
全て「参加する」と訳される単語ですね。
“take part” は “participate” に言い換えることができ、何かの活動に加わる際に使われます。“participate” のほうがフォーマルな表現です。
そして、“join” は誰かが何かをしているところへ「後から加わる」というニュアンス、“attend” は会議や会合に「出席する」という意味合いになります。
「適切な」と訳されることの多いこの2つの単語。
“suitable” は、ある目的や人、また時と場合に「ふさわしい」「〜向きの」という客観的な事実を表します。
一方の “appropriate” は、さらに状況をわきまえた「適した」「受け入れられる」というニュアンスがあり、こちらは主観による判断を表す場合が多いです。
例えば、暴力シーンがあるテレビ番組は子どもに “suitable” ではなく、職場にビーチサンダルを履いていくのは “appropriate” ではない、というイメージです。
“revenue” は主に国や地方自治体の収入(=歳入)を表す場合に使われますが、企業の「(ビジネスから得た)利益」を指す場合には、売上げ以外の受け取り利息なども含めた全ての「収益」を表します。
それに対して “profit” は、個人や企業が物を売って得た利益を表すときに使います。
これは “revenue” とは違い、収益からコストを引いた残りの「利益」を指します。
“summarize” とは「要点を手短に述べる」「要約する」という意味で使われる動詞です。名詞の “summary(要約)” も合わせて覚えておきましょう。
それに対して “recap” は「要点を繰り返す」という意味の動詞です。
こちらは「すでに述べられた内容を繰り返す」という点がポイントで、ビジネスシーンやニュースでよく登場します。名詞も同じく “recap” と綴ります。
“propose” も “suggest” も日本語では「提案する」と訳されますね。
“propose” はよりフォーマルで、何かを検討にかけるために積極的に提案するというニュアンスが含まれるのに対して、“suggest” は単なるアイデア的なものを伝えたり、それとなくほのめかしたものを指す場合が多いです。
また、名詞の “proposal” は “suggestion” とは違い、提案や計画がしっかりとした文書になったものを表します。
“target” も “objective” も「目標」と訳されますが、“target” は具体的な「達成したい結果」を意味し、数値で表すことができるものになります。
それに対して “objective” はもう少しフォーマルな単語で、なおかつ数々の計画された “target” を達成していくことによって実現できる「具体的な達成目標」になります。こちらは特にビジネスの世界でよく使われる単語です。
例えば、「フルマラソンを4時間で完走できるようになる」のが “objective” で、それに向けた計画的なトレーニング目標が “target” というイメージです。
“benefit” は、便利・役に立つという効果が得られる「恩恵・利益」を表します。
“advantage” は、その人にとって「有利な(好都合な)事や状況」を表します。
それがあることによって他の人よりも成功したり優位な立場に立ったりする、というもので、誰か(何か)比較する人(もの)があるというのがポイントです。
例を挙げると、セール情報がいち早く手に入ることがメールマガジンに登録する “benefit” で、3カ国語を話せるのは海外で仕事を探すうえで “advantage” である、という感じです。
今回ご紹介したような紛らわしい英単語は、辞書に載っている日本語訳を丸暗記するのではなく、自分で使うシチュエーションを想像しながら意味を理解していくことが大切です。
そうすると、微妙なニュアンスの違いまでもしっかり頭に入るので、使えるボキャブラリーがどんどん増えていきますよ!