人と出会ったとき、あるいは話題に詰まったとき、天気の話を持ち出すというのはコミュニケーションを促す定番テクニックです。
天気の話題なら誰もが平等に話に参加出来るし、当たり障りもないからです。
また、天気や気候は国や地域によって様々なため、案外バラエティに富んだ話題展開も可能になるという万能テーマです。
「天気」という話題を使って会話をスムーズに広げるにはある程度の語彙を持っていなければなりませんが、天気を表す英語表現は「雨」ひとつとってもたくさんあります。
そこで本記事では、すでにお持ちのボキャブラリーを使いこなして微妙な天気の違いを的確に表現するコツとヒントをご紹介したいと思います!
“weather” を使った基本表現
基本の表現
まず最初に、「天気」を表す英単語 “weather” から再確認してみましょう。天気に関わるいろいろな用語が表現出来ます。
シンプルに表現する
せっかく知っている “weather” という単語を使って天気を表現してみましょう。天気を表すときの基本フレーズは “It's ○○” です。
○○の部分には天気を表す言葉が入ります。なお、 “weather” は不可算名詞なので “a” は付きません。
“weather” だけでも、組み合わせる単語によって天気の微妙な加減を表現出来ることがわかります。
天気を訊ねる
ちなみに、天気を訊ねるにはこのように質問します。
動詞としての “weather”
“weather” という単語は動詞としても使えるのをご存知でしたか?
嵐を耐え抜くイメージから「難局を切り抜ける」という意味があるほか、風雨にさらされるといったイメージから「風化する」という意味があります。
天気を表現する英語フレーズ
知っている単語で表現する
ここからは、よく知っている単語を使って微妙な天候を表現するヒントと、覚えておきたいフレーズをご紹介していきます。
天気を表す英語は数え切れないほどたくさんありますが、実際、日常生活で使われているのは限られています。多くの人が習ったことがある「天気を表す基本的な英単語」を挙げてみましょう。
単語を組み合わせる
例えば "It's cold"(寒いです)のように、これらを単独で使うだけでは表現力に欠けますが、そこに様々な言葉を組み合わせるだけで天気をより的確に表現することが出来ます。
状況を説明する
“continuously”(連続的に)、 “intermittently”(断続的に)、 “suddenly”(急に)、 “unexpectedly”(予想外に)、といった単語と組み合わせて状況を表現することも出来ます。
天気予報では “mostly”(ほとんど)や、“partly”(一部)といった単語がよく使われます。
比喩表現を活用する
また、天気を表すのに比喩を使うと、視覚的イメージを伴った生き生きした表現を作ることが出来ます。英語には「お決まりの比喩表現」があり、下記はその一例です。
季節外れの天気
近年は地球温暖化による "climate change"(気候変動)の影響で、過去とは違った天気のパターンが見られます。 “unseasonably”(季節はずれの)という言葉も覚えておくと役に立ちそうです。
台風が「襲う」は “hit” や “strike” といった単語を使います。
荒天の表現
激しい天気には以下のような表現が便利。
◯◯日和
"for ○○" をつけると、「○○をするのにうってつけの天気」という表現を作れます。
この方法を使えば、天気に関するイメージをより具体的に伝えられますよ。
おまけ「雨天決行」「雨天中止」は英語で?
「雨天決行」「雨天中止」という定型表現があります。屋外イベントなどにおいて、「雨でも行います」「雨なら中止します」という意味です。
英語では、「雨天決行」を “in all weathers”(どんな天気であろうとも)と言い表します。
「雨天中止」は、 “weather permitting”(天気が許せば)という表現になります。 “permit” は「許す、許可する」という意味です。 “if weather permits” と表現されることもあります。
まとめ
以上、微妙な天気をシンプルな英語で表現するコツとヒントをご紹介しました。
簡単な単語でも、ちょっとした工夫次第で豊かな表現が出来ることがお分かりいただけたでしょうか。
天気の話題は肩肘張らない気軽なものですので、誰にも分かるようなシンプルな英語を使うというのも一つの考え方です。
簡単な単語を使いつつも、言葉の組み合わせや言い回しに工夫を凝らすことで、ありきたりの表現に陥らないように試みました。
天気の話題になったときは、ぜひ今回紹介した表現やコツを試してみてくださいね!