Mei
(更新)
ウィンタースポーツのなかでも、とりわけ華やかな種目であるフィギュアスケート。
「ジャンプ」や「トウループ」、「アクセル」、「ルッツ」など、いろいろなジャンプの種類を耳にしたり、「回転」を意味する「スピン」の種類もいくつか聞いたことがあるかと思います。
しかし、これらが英語でなんと呼ばれているか、気になりませんか?
今回はより一層楽しめるように、フィギュアスケート関連の英語表現をいくつかご紹介します。
これらの英語表現を知ると、日本や海外のニュースを比較しながら、より楽しむことができるかと思います!
まずはじめに、「スケートシューズ」や「リンク」など、スケートに関連する用語がどのように英語で表現されているのかをご紹介します。
日本でもよく耳にする用語がそのまま英語で使われていたりすることもあるので、覚えやすいかと思います。
「アイススケートで使う靴」なので 靴を意味する shoes をつけるべきと考える人も少なくないでしょう。でも実は skate shoes と言ってしまうと、スケートボード用の靴という意味になります。
skate はもとはオランダ語の schaats に由来し、この単語1つでスケート靴のことを表すそう。
一般的な靴やブーツのように2つで1足ができるので、通常 skate のうしろに複数形の s がつきます。数えるときには a pair of skates、two pairs of skates と表現しましょう。
スケート靴の下についている金属部分。ちなみに、氷の表面に接しているブレードの部分は edge(エッジ)と呼びます。
日本語でも「コスチューム」という単語を耳にすることはあるかと思います。「コスプレ」という単語も元々は「コスチュームプレイ」から来ているので覚えやすいですね!
「リンク」と聞いて、link と思い浮かべる方もなかにはいるかと思いますが、正しくは rink です! 書き間違えないように注意しましょう。
製氷車は、スケートリンクの表面を滑らかに整えるためにある特殊な車両のことです。
次は、この記事の冒頭にも出てきた「ジャンプ」や「トウループ」などといったフィギュアスケートの技の英語名、そして競技の実況などでよく聞くフレーズをご紹介します。
まず最初に、必ず一度はニュースやテレビなどで見聞きしたことのあるジャンプの種類とその英語での呼び方を見ていきましょう。
回転しながら片足で飛び、後ろ向きに着氷し滑るスタイル
(左回りの場合)左足で後ろ向きに入り、右足を振り上げて左足で踏み切って飛び、右足で着氷するスタイル
(左回りの場合)左足で後ろ向きに入り、右足のつま先を突き、左足の刃は小指側で踏み切って飛び、右足で着氷するスタイル
空中で1回半回転する、最難関といわれるジャンプ
次は「回転」を意味する spin の種類と、技の特徴を少し説明したいと思います。これもニュースなどでよく見かけるかと思うので、この際にぜひ英語での呼び方を覚えていってくださいね。
膝を曲げずに回転するスタイル
sit spin: シット・スピン
膝よりお尻が下になるようにしゃがみ込んで回転するスタイル
上半身を前に倒し、浮いている方の足が腰よりも高い位置に上がった状態で回転するスタイル
身体中をうしろに弓なりに反らせて回転するスタイル
片足で回転し、空いているもう片足を背後から伸ばして頭上に高く持ち上げて回転するスタイル
床と並行になるように、横向きに片足を後ろから頭まで持ち回転するスタイル
膝を曲げずに、空いている片方の足を高く持ち上げ、Yの字を体で表現しながら回転するスタイル
参考URL : dメニュースポーツ
Kiss and Cry/K&C
得点が出るのを待つときに選手とコーチがいる場所のこと
「紀平選手とコーチは待機エリアで結果を待っています」
land
着地、着氷する
「宇野選手はトリプルアクセルで着氷しました」
clean
完璧な
「羽生選手は完璧な4回転アクセルを飛んだ初めての選手です」
The World Figure Skating Championships
世界フィギュアスケート選手権
「世界フィギュアスケート選手権は3月21日に開幕し、3月27日に閉幕します」
The International Skating Union
国際スケート連盟
Each season, the International Skating Union assigns a dance theme for the rhythm dance, during which teams must execute skills specific to that genre of dance.
「国際スケート連盟は、ジャンルごとにスキルを発揮できるようにリズムダンスにテーマを毎シーズン割り当てています」
引用:TIME
The National Championships
国内選手権
「国内選手権の日程は昨日発表されました」
Compulsory Dance
パターンダンス/コンパルソリーダンス
「コンパルソリーダンスは彼らにとっては難しかったようです」
※ パターンダンス/コンパルソリーダンスとは
ダンス、曲が課題として出され、 すべてのペアが同じ演技をする種目。
Men's Singles/Women's Singles
男子シングルス/女子シングルス
「男子シングルスで彼は高得点を叩き出しました」
Short Program
ショートプログラム
「ショートプログラムは日本時間の午後1時に行われます」
Combination Spin
コンビネーションスピン
※ combination = 組み合わせ
「彼女はコンビネーションスピンで(演技を)終わらせました」
Jump Combination
ジャンプコンビネーション
「ジャンプコンビネーションは難しかった技の一つだと彼女は言いました」
さて、さまざまなスケート用語を英語でご紹介しましたが、最後に歴代のスケーターたちが残した名言を少しだけ見てみませんか?
To be the world’s best, you have to beat the world’s best.
「世界一になるには、世界一を打倒しなければいけない」
– Dorothy Hamill(ドロシー・ハミル)
この名言を残したハミル選手はアメリカのプロフィギュアスケーターで、1976年にオーストリアで行われた冬季オリンピックで金メダルを獲得しました。世界の頂点に立っただけに、重みのある名言ですね!
この名言で使われている beat は文脈によって意味が変わることもあります。単語だけ直訳すると「打つ、鼓動、拍子、倒す」のようなものがありますが、この文脈の場合は「倒す」という意味。上手く訳すと「打倒」です。
I didn’t lose the gold, I won the silver.
「金(メダル)を逃したのではない、銀(メダル)を勝ち取ったのです」
— Michelle Kwan(ミッシェル・クワン)
こちらは、1998年のオリンピックで銀メダル、2002年には銅メダルを獲得したアメリカのクワン選手によるものです。世間が「金メダルがすべて」と考えてしまうのは仕方のないこと。
厳しい競争のなかでも銀を勝ち取って、誇らしく思っているクワン選手の気持ちが表れていますね!
この文で使われている lose は「負ける」という意味ではなく、言い換えると「(勝利を)逃す」という意味になります。
いかがでしたか?
覚え切れないほどに多いジャンプやスピンの種類、さらには実況などでもよく耳にする英語フレーズをご紹介しました。海外のニュースを見てみると、また違った楽しみ方ができるかもしれません。
今回ご紹介したフレーズを参考に、フィギュアスケート観戦をぜひ楽しんでくださいね!