masa osada
(更新)
みなさん、映画は好きですか?
僕は今年で海外生活が10年目になりましたが、「映画」というものは様々な国の人との共通の話題になるということを知りました。
テレビや音楽、読んだ本は国や年齢によって違うことがけっこう多いのですが、映画は今上映しているものはもちろん、過去の作品でも「不朽の名作」として評されているものであれば会話を大いに盛り上げてくれます。
ただし、「共通の話題になりやすい」とは言っても、どんな映画だったか、その映画を見てどう思ったかなどを英語で表現できなければ、一緒に盛り上がれませんよね。そこで今回は、映画にまつわる基本的な英語表現を紹介していきます。
まずは映画のジャンルなど、映画にまつわる英単語を覚えておきましょう。
映画のジャンルはカタカナ言葉として日本にも浸透しているので、英語での表現も覚えやすいはずです。ただ、「カタカナ語」では "L" と "R" 、 "V" 、 "TH" などの発音が意識されていないため、カタカナのまま発音しても通じません。発音を意識しながらスペルを覚えておきましょう。
1. アクション:Action
2. アドベンチャー:Adventure
3. アニメ:Animation, Cartoon
4. コメディー:Comedy
5. ドキュメンタリー:Documentary
6. ドラマ:Drama
7. 家族向け・子供向け:Family
8. ファンタジー:Fantasy
9. ホラー:Horror
10. ラブロマンス:Romance
11. ラブコメディー:Romantic Comedy
12. SF:Science Fiction
13. ミステリー・サスペンス:Suspense
14. 戦争:War
15. 主演俳優:Leading actor
16. 主演女優:Leading actress
17. 出演者:Cast
18. 脚本:Script
19. 字幕:Subtitle
20. 日本語吹き替え版:Japanese dubbed +「映画の名前」
21. 予告編:Trailer
22. 映画館:Theater(アメリカ英語)、Cinema(イギリス英語)
友だちと映画を見終わって、 "What did you think of the movie?(映画どうだった?)" と聞かれたとき、「面白かった」と答えるにはどうやって表現しますか。
例えば、 "It was funny, I liked it. (面白かったよ。あの映画好きな感じだったな。)" だけでは少し物足りませんよね。どのくらい面白かったのか、どのように面白かったのか、どんなところが好きだったのか。そんなことまでも英語で言えるようになりましょう。
日本語で「面白い映画」といったとき、「笑える映画」はもちろん、「興味深い映画」や「出来が素晴らしい映画」も含まれるでしょう。ところが英語では、 "Funny (楽しい・面白い)" や "Interesting(興味深い・面白い)" 、 "Great(良かったよ)" などと単語を使い分ける必要があります。
そこで、「面白い」と表現できる様々なバリエーションを紹介します。どの表現も "Funny!" や "Great!" などと一言で伝えることができますよ。ただ、 "It was funny" や "It was great" などと "it was" を単語の前に付けて言うと、より丁寧な表現になるので覚えておきましょう。
23. Great
24. Amazing
25. Fantastic
26. Fabulous
27. Awesome
28. Brilliant
29. Stunning
意外にも "It's good" や "It's OK" という表現はあまり使われません。「悪くはなかったけどすごく良くもなかった」というニュアンスになってしまうことがあるからです。特に "it's OK" の場合は "It's good" よりも「まあまあ」「そこそこ」というニュアンスが強くなりますよ。
それぞれの単語でニュアンスが違うので、一つずつ注意しながら覚えておきましょう。
30. Funny:楽しい、笑える
31. Hilarious:楽しい(Funnyよりも度合いが強く、爆笑するほど面白い)
32. Enjoyable:楽しく満足できる
33. Amusing:楽しい(人を楽しませるような)
34. Entertaining:楽しい(Amusingとほぼ同じ意味)
35. Interesting:面白い、興味深い
36. Comical:面白い、異常さや意外さが面白い
37. Exciting:ワクワクする、ハラハラする
38. Thrilling:スリル満点、ゾクゾクする
39. Breathtaking:息を飲むような
40. Astonishing:信じられないほどビックリする、仰天する
41. Touching:感動的な、ほろりと涙する
42. Moving:感動的な、涙する
43. Heartwarming:ほのぼのしている、心温まる
44. Sad:悲しい
45. Heartbreaking:Sadより深い悲しみ、悲痛な
今度はもう1歩踏み込んで、フレーズを使って映画の面白さを伝えてみましょう。
46. It's one of the best 3D effects I've ever seen in a long time.
ここしばらくのあいだに見た作品の中で一番3D効果がすごい映画の1つでした。
例えば、 "one of the best 3D effects" の "3D effects" の代わりに "suspense movies" にすると「今まで見た中で一番面白かったサスペンス映画の1つだ」ということもできます。
47. The movie was filled with a lot of laughs and tears.
たくさんの笑いと涙が詰まった映画でした。
"filled with" のあとの言葉を変えるだけで映画の様々な印象を伝えられます。例えば、 "surprises" を使えば「驚きに満ちた映画でした」となり、 "great performance from every cast member" とすれば「出演者たちの演技が素晴らしい映画でした」となります。
48. The movie was thrilling to watch, so it's worth watching in a theater.
あの映画はスリル満点だから、映画館で見る価値あるよ。
"worth" は "be worth doing" で「〜する価値がある」という言い回しになります。例えば、何かをやろうと迷っている人に "It's worth trying(試してみる価値あるよ)" と応援することもできますね。
49. I don't usually enjoy romantic comedies but I was really touched by the movie.
普段ラブロマンスは見ないんですけど、あの映画には思いっきり感動してしまいました。
「感動した」を英語で伝える場合、映画が主語の場合は "The movie was touching" となり、人が主語の場合は "I was touched" となります。反対にならないように注意しましょう。
50. It was much more than what I expected.
思っていた以上に良い映画でした。
思っていたより面白かったときの表現としては、他にも "It was unexpectedly a great movie." や "It was better than my expectation." といった言い回しもできます。
51. This movie lives up to its reputation.
この映画は評判通りだ。
パッと見たところわかりにくい表現ですね。 "live up" が「期待に添う」という表現で、 "its reputation" は「その映画の評判」なので、「この映画は評判通りだ」という意味になります。
映画によってはあまり好みではないこともありますね。
そんなときの表現方法も覚えておきましょう
52. I was disappointed by the movie.
あの映画にはガッカリしました。
"disappointed" の代わりに "bored" を使うと「あの映画は退屈でした」となります。主語を映画にした場合は、 "The movie was disappointing" と "-ed" から "-ing" に変わりますので気を付けましょう。
53. The movie wasn't my cup of tea.
あの映画は私の好みではありませんでした。
"cup of tea" は英語独特の言い回しで、 "she is my cup of tea" といえば「彼女は僕の好みだ」という意味になります。
54. The story was a bit complicated for me.
ストーリーが僕には少し複雑すぎました。
「複雑すぎた」「難しかった」という言い方は "complicated" の代わりに "difficult" や "complex" という単語を使うこともできます。
55. I almost fell asleep during the movie.
映画の途中で寝てしまうところでした。
日本語でも「眠りに落ちる」と言いますが、英語でも "fall asleep" と表現します。
今回の内容をマスターすれば、映画の感想をシンプルながらも幅広く表現できるようになりますよ。もちろん、どれも映画だけではなく、テレビ番組や小説、舞台などの作品の感想を友だちと話すときにも使えますので、ぜひ試してみてくださいね。