西東 たまき
(更新)
「対応しておきます」「対応してもらえますか?」といったセリフ、特にビジネスの場ではつきものですよね。
「対応する」という表現は、英語でコミュニケーションするときも、しばしば必要性を感じるフレーズだと思います。
また、この「対応する」という表現は「AはBに対応している」のように、「一致する、該当/相当する」という意味で使われることもありますね。
当記事では、英語で「対応する」を表す方法を例文とともに8つご紹介していきます!
「対応します」という日本語は、どんな状況でもこの一言で済ませることができる便利なフレーズですが、英語では複数の言い方ができます。
どんなものが挙げられるか順番に見ていきましょう。
英語で「取っ手」を意味する「ハンドル」と同じ言葉です。動詞として使うと、「対処する」「取り扱う」という意味の英語表現になります。
hand「手」でさばくイメージを持つと覚えやすいでしょう。
「その対応については心得ています」
「私一人で十分対応できます」
ところで、やり方が悪いと「対応し損ねる」ことになりますね。
handle を否定形にして表すこともできますが、mishandle「やり損ねる、対応を誤る」という単語1つで表現することもできます。
頭に「mis-」という接頭辞がついていることで、これ自体が否定の意味になっています。
「あなたはその状況に対して対応を誤ったと思います」
「(会社を)経営する」の意味でお馴染みの英単語。
ですが、「なんとか~する」「都合をつけて上手く処理する」といったニュアンスをひと言で表せる便利な英語表現でもあるんです。
「何とか対応できると思います」
「彼女は上手に対応したね」
この単語にも「mis-」を使った mismanage「対応を誤る」という反対語があります。
「残念ながら、あなたは対応を誤りましたね」
「うちの会社は主にフェアトレードの商品を扱っています」
上記例文のように、deal with は「扱っている、取引している」というときに使う英語フレーズです。
「扱う」すなわち「処理する、対応する」という意味にもなります。
「私にその対応をさせてください」
「それは私のせいですから、私が自分で対応します」
「気候変動に対応するためにアクションを起こさなければ」
「~の世話をする、~を大事にする」といった意味で習ったこの英語フレーズ。
文脈によっては「対応する、対処する」という意味になります。
「対応をお願いできるかな?」
「大丈夫ですよ。私が対応します」
「これはすぐに対応が必要なケースだ」
「応じる、反応する」などのイメージから広がって、respond も「対応する」というときに使える英語表現です。
「彼らは私のクレームに一向に対応してくれない」
「彼らはいつも対応するのが遅い」
下記は、名詞形の response「対応」を使った決まり文句です。
「迅速なご対応ありがとうございます」
treat は「病気やケガの手当てをする」というときに使うほか、「処理する、取り扱う」という意味も持つ英語表現です。
そこからイメージを広げれば「対応する」という意味合いにもなります。
「これは内密の案件として対応すべきだ」
「至急この対応をしてください」
「彼女にはリスペクトを持って対応してくださいね」
I'll do it は直訳すると「私がやります」や「私がやりましょう」という意味の英語フレーズですね。
ですが、do もまた「私が対応します」と同じニュアンスで使うことができます。
「私が対応します」
「私が対応しましょう」
do の過去分詞 done を使うと、たった1単語で「すでに行った=対応済」を表すこともできます。
カジュアルな英語表現で、To-Doリストなどに「済」の感覚で使うのにも便利ですよ。
「すでに行った(対応済)」
ここまでは「対処する、処置する」といった意味の「対応する」の英語表現を挙げてきました。
しかし「対応する」という日本語は、そのほかに「一致する、該当/相当する」という意味で使われることもありますね。
そういったケースでは correspond という英語表現を使います。
「理論は、必ずしも現実に対応しているとは限らない」
「この和訳はこれらの英文に対応していない」
「ID番号を入力すると、対応する社員名がここに表示されます」
日本語だと同じ言い方で済んでしまう「対応する」の英語表現を複数ご紹介しました。
「対応する」に限りませんが、「〇〇を英語で何と言うか?」を考えるとき、日本語にぴったり呼応する言葉が必ずしもあるとは限りません。
日本語の表現にとらわれすぎず発想を広げて表現の可能性を考えてみることも、英語の習得には大事なポイントです。
使える英語を身につけるには「発想力」というのも意外と大事な要素なのです。