西東 たまき
(更新)
旅行が楽しいものになるかどうかは、ホテルでの時間を快適に過ごせるかどうかにもかかっています。慣れない海外だとしても、チェックイン・チェックアウトなど、必ず発生するコミュニケーションには慣れておきたいですね。
時には状況に応じて頼みごとをしたり、思わぬトラブルに対処したりといったやり取りも発生します。ある程度のイレギュラーな状況にも、慌てず対応できるようでありたいものです。
今回は、チェックインからトラブルまで、ホテルで使える英語フレーズを網羅してご紹介します。次の旅行では実際に使ってみましょう!
宿泊ホテルに到着したら、まずはフロントでチェックイン(check-in)です。
ホテルの「フロント」は、英語では “reception” または “front desk” と言うのが正解です。「フロント係員」は “receptionist” や “front desk clerk” と呼びます。
まず、フロントに着いたら “Hi / Hello” などと声を掛けましょう。そして予約を入れてあることを伝えます。
代表者の名前で予約してあるときは、“Under the name of 〇〇(〇〇の名前で)” を付け加えます。
予約票(confirmation slip / booking confirmation)があるなら、それを見せれば一目瞭然ですね。
ホテルによっては “security deposit(保証金、預かり金)” を求められることがあります。特に問題がなければ最後に返金されるはずです。念のため “refundable(返金可能)” という言葉を確認しておきましょう。
“Fill in / Fill out form” と言われたら、何らかの書類への「記入」を求められています。“form” は「記入書類」のことです。
予定より早く到着してしまいチェックイン時間まで間があるなら、試しに “early check-in(アーリーチェックイン)” ができるか訊いてみましょう。
反対に、到着が遅くなるときは連絡を入れましょう。“no-show(連絡なしのキャンセル)” と見なされると、予約を取り消されてしまうことがあります。
サービスの有無などを知りたいときは、“Do you have 〇〇?(〇〇はありますか?)” のフレーズで幅広く対応できます。
Wi-Fiのパスワードは次のフレーズで教えてもらいましょう。
サービスを受けるときは、宿泊料に含まれているのか事前に確認しておけば、あとで別請求に驚かずに済みますね。“Is 〇〇 included in~?” で「〇〇は~に含まれていますか?」になります。
ちなみに、ホテルやレストランでよく耳にするのが “complimentary” という表現。これは “free(無料)” の意味ですので安心してください。
朝食の時間も確認しておきましょう。“What time?(何時ですか?)” を使います。
何階に何があるかを聞くときは “What floor?(何階ですか?)” です。
場所を知りたいときは “Where is the 〇〇?(〇〇はどこですか?)” と訊きましょう。
どこに行こうか迷ったときは、おすすめのスポットを訊いてみるのも良いでしょう。地元の人ならではの穴場を教えてもらえるかもしれません。
カフェやレストランも、条件を伝えて紹介してもらえばハズレが少なくなります。
気になることがあったら何でも相談・交渉してみることです。
「ダメもと」で訊いてみたいときは “Is there any chance~?(~の可能性はありますか?)” というフレーズを使ってみましょう。
“Is it possible~?” より控えめな響きで、「ちょっとどうかな?」と思いながら試しに訊いてみる状況にピッタリです。
「モーニングコール」は英語で “wake-up call” です。携帯電話のアラームだけでは心配なときは、フロントにモーニングコールも頼んでおきましょう。
タクシーやツアーの利用もフロントに手配をお願いすれば簡単確実です。
何かを持って来て欲しいときは “bring” を使って “Could you bring me 〇〇?” です。「追加」で何かが欲しい場合は “extra” を使います。
出発時間まで間があるときは荷物を預かってもらえると助かります。「荷物」は “baggage/luggage” です。
トラブルの際一番大切なのは、こちらの状況をきちんと分かってもらうことです。シンプルな表現で簡潔に伝えるように努めましょう。
テレビ、エアコン、シャワーなど部屋の設備が故障しているときは “work(動作する)” を否定形で使い「動作しない=故障している」と表現します。
あるべきものが見当たらない場合は “find(見つける)” を使い、「見つけることができない」という表現を作ります。
あったはずのものが無くなっている場合は “missing(無くなっている)” を使います。
隣接する部屋の音がうるさいと、せっかくの滞在もくつろぐどころではありませんね。
部屋を交換してもらう必要があるときは、次のように依頼します。
スタッフの態度が良くなかったときも連絡しておいた方が良いでしょう。
チェックアウトするときは、フロントで “I’d like to check out(チェックアウトしたいのですが)” と言えば対応してくれます。
"Here’s the key.(カギをお渡しします。)" と言って鍵を返しましょう。
海外では請求書(bill / invoice)の間違いは日常茶飯事。身に覚えのない請求がないか、支払う前にしっかりチェックさせてもらいましょう。
請求書を確認して問題なかったら、希望の支払方法を告げます。
"tip(チップ)" の習慣がある国ではチップも忘れてはいけません。“gratuity” という言葉があったら、これもまたチップのことです。
“housekeeper(清掃係)”、“bellhop(ベルボーイ)” 等、相手や仕事量によっても金額が変わってきますので、滞在国の基準に応じた金額を払います。
現金で払うときは少額紙幣が必要ですね。手元に高額紙幣しかない場合はフロントなどで崩してもらいましょう。紙幣を渡しながら次のように言います。
快適な滞在ができたなら、最後はお礼の言葉で締めくくりましょう。
万が一、チェックアウト後に忘れ物に気付いた場合はできるだけ早くホテルに連絡してくださいね!
最後に、スタッフとのやり取りに便利な返答フレーズを挙げておきますので活用してください。曖昧な返事はトラブルの元にもなりかねません。
ホテル滞在時の一連の流れや、よくある場面に対応する英語フレーズをご案内しました。少しでも英語表現を知っているだけで、グンと心強くなるものです。
海外に行ったときは、ぜひ英語や現地語でのやりとりも楽しんでみてください。きっと旅行のワクワクが倍増するはずです!