海外に郵便物を送りたい!英語の住所表記・封筒の書き方・手紙の書き方完全ガイド
英語で住所を書かなければいけなくて困ったことはありませんか?
住所を英語で表記する機会って、意外とありますよね。
例えば、日本から海外へ郵便物を送るときは差出人住所として自分の住所を英語で書く必要があるし、外国の友人とカードのやり取りをするには英語式で住所を伝えなければなりません。
また、日本とは違った品揃えが期待出来る海外のショッピングサイト。インターネットとクレジットカードさえあれば簡単に買物が楽しめるとあって、やってみたいと思う人は多いでしょう。
その際、配送先住所として日本の住所を英語表記する必要がありますが、自信を持って書けますか?正しく書けていないと、せっかくの品物はいつまで待っても届きません。
日本の住所を英語でどう表記するのか、あらためて確認しておきましょう。
本記事では英語の住所表記に加えて、郵便を送る際の封筒の書き方、そして英語レターの基本にも触れていきます。シンプルなルールなのでどれも簡単にできてしまいますよ!
郵便物の英語での書き方
英語の住所表記

日本の住所を英語表記にする際、「逆から書きなさい」とよく言われますよね。
まずは、例としてどのような形で表記されるのかを見てみましょう。
- 【例】
-
日本 〒231-0045 神奈川県横浜市中区伊勢佐木町1-2-3 405号
→ 405, 1-2-3 Isezaki-cho, Naka-ku,
Yokohama, Kanagawa 231-0045
JAPAN
住所は日本語では都道府県から始めて段々小さな単位となり、最後が目的地の番地になりますが、英語の住所は番地から始めて段々大きくなっていきます。「逆」というのはそういう意味です。
ではその「ルール」を念頭に、日本語住所を英語に転換する方法を具体的にみていきましょう。英語表記で記載する順番で説明していきます。
1. まずは番地から
「逆から」のルールに則って番地から書き始めます。
日本語表記の住所の基本構造は「都道府県+市町村+地名+1丁目2番地3号+建物名+部屋番号405」といった具合ですが、この場合なら部屋番号「405」が書き出しになります。
ちなみに、部屋番号の前に「#405」のように「#」の記号が使われることもあります。日本語で「番号記号」、英語では “hash” などと呼ばれているものです。なければ間違いという訳ではないので、使うかどうかは好みでOKです。
建物名はそのままローマ字書きにします。造語のためスペルが不明という場合や、ローマ字にすると長たらしくかえって分かりにくいという場合などは、省いてしまっても郵便物は届きます。
- 【例】
- アパート → Apartment
マンション → Mansion
メゾン → Maison
ハイツ → Heights
ビル → Building* “Apartment” は “Apt.”、“Building” は “Bld.” というように簡略表記も可能です。
ここまで書けたら次は「丁目」以降の数字をそのまま抜き出してハイフン(-)で繋いでしまいましょう。
- 【例】
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1丁目2番地3号 サンシャイン・アパート 405号
→ 405 Sunshine Apt. 1-2-3 または #405, 1-2-3
2. 地名以降
数字部分を終えたら地名、市町村名、都道府県をローマ字書きで続けます。
その際、地名、市町村名、都道府県名の間は、区切りが分かるよう「コンマ(,)」を挟みます。
- 【例】
- 神奈川県横浜市中区伊勢佐木町1-2-3-405
→ 405, 1-2-3 Isezaki-cho, Naka-ku, Yokohama, Kanagawa
村を “Village”、町を “Town”、市を “City”のように英語にしている場合もありますが、それもまた好みで構いません。
同様に「区」も、“-ku” としていたり、あるいは「区」を省いている表記もあれば、英語の “Ward” を使っている表記も見られます。
- 【例】
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千代田区
→ Chiyoda-ku / Chiyoda / Chiyoda-ward
これらに関しては決まったルールはありません。最も大事なのは、「配達する人に分かりやすいかどうか」ということです。
例えば、「千代田区」は “-ku” を省いた “Chiyoda” としただけの表記も多く見られますが、「渋谷区渋谷」なら、“-ku” を省かずに “Shibuya, Shibuya-ku” とする方が分かりやすいでしょう。このように臨機応変に対応しましょう。
「都道府県」も同じです。“Prefecture(県)” とする、“-ken” とする、または「県」を省いてしまうという複数の選択肢があります。
- 【例】
- 沖縄県
→ Okinawa-ken / Okinawa / Okinawa-prefecture
3. 郵便番号
日本では、7桁の郵便番号で市町村名まで判別出来てしまいます。
万が一、英語での住所表記に不備があったとしても、郵便番号さえあれば届く確率が高くなりますので、郵便番号は忘れずに書くようにしましょう。
「〒」のマークは日本だけで通用するものですから必要ありません。
また、英語表記の場合、ここまでくると結構長くなってきていることが多いです。
英語で住所を記すときは、通常一行にまとめず、適宜数行に分けて書きます。一般的には番地から地名あたりまでを一段目、以降を二段目にする感じで分けます。収まらない場合は、横幅を考えながら段数を増やして調整します。
- 【例】
-
〒231-0045 神奈川県横浜市中区伊勢佐木町1-2-3 405号
→ 405, 1-2-3 Isezaki-cho, Naka-ku,
Yokohama, Kanagawa 231-0045
郵便番号はアメリカでは “ZIP code”、イギリスなどでは “Postcode” または “Postal code” と呼ばれています。
外国の書式でこのような英語表記があったら、そこは郵便番号を記入する場所ということです。
4. 忘れてはならない「国名」
英語の住所表記、最後の締めは国名です。
これは絶対に忘れてはなりません。いくら住所表記が正しく書いてあっても、どこの国なのかが分からなければ無事に届くのは難しくなるでしょう。
しばしば赤で書かれていたり、太字や下線で強調されているのはそのためです。
- 【例】
-
日本 〒231-0045 神奈川県横浜市中区伊勢佐木町1-2-3 405号
→ 405, 1-2-3 Isezaki-cho, Naka-ku,
Yokohama, Kanagawa 231-0045
JAPAN
逆に、海外から日本の住所へ何かを送る場合、「JAPAN」とさえ書いてあれば残りの住所がすべて日本語でも届いてしまいます。
以上が住所の英語表記の書き方です!
封筒の書き方

次は海外宛ての封筒と手紙の書き方の基本についてもご案内しましょう。まずは封筒です。
日本では封筒には縦型と横型がありますが、外国では横型が基本です。封筒に宛て名を書くときは、目の前に封筒を横向きに置くところから始めます。
① 宛名書き
宛名は封筒の真ん中辺りに書きます。数行に渡るので、そのつもりでスペースを確保してください。
一行目は受取人 “Recipient” の名前です。
住所から書き始め、名前が最後に来る日本式と違い、ここでもまた「逆のルール」が貫かれていることが分かります。
“Mr.” “Ms.” “Miss” などの敬称に続けてファーストネーム(名前)、ラストネーム(苗字)と続けます。
アメリカ式では “Mr.” のように敬称の後にコンマが付きますが、イギリス式ではコンマは不要です。コンマはあってもなくても間違いではないということです。
また、フォーマルな手紙でなければ敬称自体を省くことも多いです。
2行目からが住所になります。相手の住所を英語表記の順番通りに書き写します。
② 差出人の記載
差出人 “Sender” の欄は左上の角です。宛先の書き順と同じように一行目に名前を入れ、二行目から住所を書きます。
③ 切手の位置
切手は右上の角に貼ります。
④ “Air Mail” の表示
航空便であることを示すため、封筒の表面左側に青字または黒字で “Air Mail” あるいは “Par Avion” と書くのが基本ルール。“Par Avion” はフランス語で “By Airplane” という意味です。
郵便局に行くとステッカーやスタンプが用意されていると思いますので、利用してもよいでしょう。ステッカーは世界中どこへ行っても、青い長方形に “Air Mail” または “Par Avion” が白抜きされたデザインが共通のようです。
絵はがきの書き方

封筒と基本は同じですが、絵はがき(ポストカード)の宛名の書き方も見てみましょう。
① 本文内容
宛名面の左半分にメッセージの本文を書きましょう。
メッセージ本文は自由に書いて問題ありませんが、次の項で手紙の基本をご紹介しますので、そちらを参考にするのもGOODです。
② 切手の位置
封筒の場合と同じく、切手は右上の角に貼ります。
③ 宛名書き
宛名は右半分の切手の真ん中あたり、切手の下に書きます。数本の線で専用のスペースが設けられている場合もあります。
宛名書き自体の書き方は、封筒の場合と同じです。
④ “Air Mail” の表示
絵はがきも航空便で送る場合は “Air Mail” と書きます。右下の角などに記載することができます。
⑤ 差出人の記載(任意)
ポストカードの場合は、差出人の住所を書かない場合もあります。
記載する場合は右半分の左上の角(宛名書きの左上)などに書くことができます。
またその場合、差出人と受取人をわかりやすくするため、”To(〜へ)” や “From(〜より)” を加えると良いかもしれません。
郵便物を送るときに使える英語フレーズ
手紙の基本

次は英語の手紙の基本的な形について簡単にご紹介します。

右上に①日付。
数行空けた左手に②相手の名前を “Dear”(様)に続けて記します。名前の後にはコンマ「,」を書きます。
さらに数行置いてから③本文に入ります。
文末から数行空けて、左側に “Sincerely,” “Best regards,” “Best wishes,” などの④結びの定型フレーズを記し、行を変えてその下に自分の名前。
手書きではなくパソコンなどで手紙を作成した場合は、結びのフレーズから4行ほどスペースを空けて名前をタイプ打ちにし、空けたスペース内に手書きの⑤署名を入れるようにしましょう。
覚えておきたい略語

さて、外国の住所の中に見られる略語の存在に気付いたことがあるでしょうか?
それらが一体どういう意味を持つのか、主なものをここでいくつかご紹介します。
他に、アメリカの住所で郵便番号の手前に2文字のアルファベットが書かれていたら、州名の略語です。
“CA” なら「カリフォルニア州(California)」ですし、「テキサス州(Texas)」なら “TX” などと決まっています。
郵便物を送る・受け取るときの英語フレーズ
最後に、郵便物を送ったり、受け取ったりするときに使える便利な英語フレーズをご紹介します。
荷物を送る
まずは荷物を送りたいときに使える英語フレーズです。
- 【例】
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I’d like to send a package to 〜.
「〜に荷物を送りたいのですが」I would like to buy a stamp.
「切手を買いたいです」How much will it cost?
「いくらかかりますか?」What is the cheapest way to send this?
「これを送るのに一番安い方法は何ですか?」How long will it take to get there?
「到着までどれくらい時間がかかりますか?」Where is the post office?
「郵便局はどこですか?」
荷物を受け取る
次に、荷物を受け取るときの英語フレーズです。
- 【例】
-
I’d like to pick up a package.
「荷物を受け取りたいのですが」I haven’t received my package.
「荷物をまだ受け取れていないのですが」The item in the package was damaged.
「荷物の中身が壊れていました」
まとめ
日本各地様々な住所がありますが、この記事に従って対応すれば、今後、日本の住所を英語にするのに困ることはないはずです。
もし、それでも迷ったときは、「逆から」のルールと、「配達する人が分かるかどうか」を基準に考えてみてください。
人との連絡手段は手紙からEメールに取って代わられ、住所を書く機会はだいぶ少なくなりましたが、海外で書類に日本の住所記入を求められる可能性もあります。
いざというときに困ることがないよう、自宅や職場の住所はすぐに英語で書けるようにしておくとよいでしょう。