「熱っぽい」って英語で言える?体調を表す英語フレーズ35選
皆さんは今までに、海外で病気になったことはありませんか?
私はニュージーランドに留学に来てまだすぐの頃に、腎臓に入ったウイルスが原因で高熱が続いた経験があるのですが、そのときに「英語で体の不調を表現するって難しい!」と実感しました。
具合が悪いときはただでさえ思考が停止するので、「これって英語で何て言うんだろう?」なんて考えている余裕はありません。
体の不調を表す表現は、普段の生活ではなかなか使う機会が少ないかもしれませんが、いざと言うときのためにもしっかりと覚えておきたいですね。
今回は、「風邪をひきました」「鼻水が出ます」「熱っぽいんです」「寒気がします」などベーシックな表現を中心に、絶対に覚えておきたい表現を35個ご紹介します。
ざっくりと体の不調を伝える

「鼻水が出ます」などの具体的な症状を伝える表現の前に、まずはざっくりと体の不調を伝える表現から見てみましょう。
1. 体調がよくないんです
- I'm not feeling well.
日本語では「体調が悪い」と言うことも多いですが、英語では「体調が “よくない”」という表現が一般的に使われます。
2. 風邪をひきました
- I caught a cold.
- I got a cold.
- I came down with a cold.
体調が悪くなったときの代名詞ともいえる、風邪。「風邪をひいた」は絶対に知っておきたい表現です。
冬は特に活躍しそうなフレーズですが、夏でもクーラーの効き過ぎで風邪をひいてしまうことがありますよね。
3. 風邪をひいています
- I have a cold.
- I've(=I have) got a cold.
「風邪をひいた」という過去の瞬間のことではなく、現在も治っていない場合は「風邪をひいています」と言いますよね。これを英語では “have「持っている」” という動詞で表現しますが、イギリス英語では “have got” もよく使われます。
インフルエンザは英語で “influenza” ですが、口語では省略して “flu” と言うことも多々あります。また「インフルエンザにかかっています」は “I've got a flu.” ではなく、
- I've got the flu.
と “the” がつくことも注意したいポイントです。
4. 花粉症なんです
- I've got hay fever.
風邪ではなく花粉症でも、頻繁にくしゃみをして鼻をズルズルいわせていると「体調悪いの?」と聞かれることがあるかもしれません。また花粉症が特にひどいときには、次のように伝えることもできます。
- I have bad hay fever.
「ひどい花粉症なんです」 - I'm suffering from bad hay fever.
「ひどい花粉症なんです」
具体的な症状を伝える

“I'm not feeling (very) well.” と伝えると、相手は「どうしたの? 熱はあるの?」などと具体的な症状を聞いてくるかもしれません。また海外でお医者さんに診てもらう場合には、具体的な症状を英語で表現する必要がありますよね。
「症状」は英語で “symptom(s)” と言います。この単語もしっかり覚えておきましょう。
今回は、ベーシックな症状をまとめてみました。表現方法は他にもたくさんありますが、まずは万が一に備え、一般的によく使われる以下の表現を覚えておきましょう。
5. 熱(微熱)があります
- I have a (slight) fever.
- I have a temperature.
- I'm running a fever.
6. 38度の熱があります
- I have a temperature of 38 degrees.
7. 熱っぽいです
- I feel feverish.
8. 咳が出ます
- I have a cough.
9. 鼻水が出ます
- I have a runny nose.
10. 鼻が詰まっています
- I have a stuffy nose.
- My nose is stuffed up.
- I have a blocked nose.
11. くしゃみが止まりません
- I can't stop sneezing.
- I keep sneezing.
12. 下痢をしています
- I have diarrhea.
13. 吐き気がします
- I feel sick.
- I feel nauseous.
14. 寒気がします
- I feel chilly.
- I have the chills.
- I have the shivers.
15. 体中が痛いです
- My whole body aches.
16. 目眩い(めまい)がします
- I feel dizzy.
17. 胃腸の調子が悪いです
- I have an upset stomach.
18. 食欲がありません
- I have no appetite.
19. 何も食べられません
- I can't eat.
「痛い」のいろいろな表現

これまでに紹介した表現以外にも、体の不調の症状の一つに「痛い」がありますよね。
「痛い」と言えば “pain” という単語を思い浮かべる方も多いと思いますが、実際には “pain” 以外にも様々な表現が使われます。
しかも、痛い部位や痛さの種類によって “pain”、“ache”、“sore” が使い分けられるため、それぞれのフレーズを丸ごと覚えてしまうと覚えやすいでしょう。
“ache” を使った「痛い」
一般的に “ache” で表す「痛い」は、長く続く痛みに使われます。
20. 頭が(割れるように)痛いです
- I have a (splitting) headache.
21. 歯が痛いです
- I have a toothache.
22. お腹が痛いです
- I have a stomachache.
“sore” を使った「痛い」
炎症を起こしたヒリヒリした痛みや、筋肉がズキズキする「痛い」は、“sore” を使って表現します。
23. 喉が痛いです
- I have a sore throat.
24. 全身が筋肉痛です
- I'm sore.
25. 脚が筋肉痛です
- My legs are sore.
“pain” を使った「痛い」
“pain” は一般的な「痛み」全般に使うことができます。
26. 生理痛です
- I have menstrual pain.
- I have cramps.
女性の方は特に、“pain” を使った「生理痛」を表す表現も覚えておくと、もしものときにきっと役立つはず。ニュージーランドでは、“I have period pain.” とも言います。
“pain” を使わずに “cramps” で表すことも可能です。
27. 腰が痛いです
- I have a pain in my lower back.
“pain” を使ってオールマイティーに利用できるこちらのフレーズ、
- I have a pain in ◯◯.
「◯◯が痛いです」
を使えば、体の部分を◯◯に当てはめるだけで、そこが痛いことを伝えることができますよ。
痛みの種類を表現する
「激痛なんです」「ズキズキする」「チクチクする」など、どんな痛みなのかを人に英語で説明するのは難しいですよね。
普段はあまり使う機会はなくても、病院では必ず
- Can you describe the pain?
「痛みを表現できますか?(=どんな痛みですか?)」 - What kind of pain is it?
「どんな種類の痛みですか?」
などと聞かれるので、海外で病院に行くことになったときのためにも痛みの種類を伝える表現は押さえておきましょう。
| 日本語 | 英語 |
|---|---|
| 激しい痛み | severe pain |
| 鋭い痛み | a sharp pain |
| 鈍痛 | a dull pain |
| 急性の痛み | an acute pain |
| ズキズキする痛み | a throbbing pain |
| チクチクした痛み | a stinging pain |
| 刺すような痛み | a stabbing pain |
体調を尋ねる表現
ここまでは体調を表すフレーズ・例文を紹介してきましたが、次は “人に体調を尋ねる表現” を見てみましょう。これは会話の中でも使うことがとても多いはずです。
28. 大丈夫ですか?
- Are you alright?
- Are you feeling ok?
ちょっと体調が悪そうな人を見かけたら、このようなフレーズで声をかけてあげましょう。
29. かわいそうに……
- I'm sorry (to hear that).
「かわいそうに」は “sorry” で表現します。「ごめんね」も “sorry” を使いますが、「かわいそうに」や「気の毒に」にも同様に “sorry” が使われます。
30. 早くよくなるといいね/お大事に
- I hope you feel better soon.
- I hope you get well soon.
具合が悪いと聞いたら、「早くよくなるといいね」「お大事に」などの言葉をかけてあげたいものです。
31. (今は)具合はどう?
- How are you feeling (now) ?
体調が悪い(悪かった)のを知っていて「具合はどう?」と聞く場合は、こんな風に声をかけましょう。他にも、
- Are you feeling any better?
「具合はよくなりましたか?」
と、様子を確認することもできます。
体調がよくなったことを伝える
風邪をひいていたけれど、体調が「よくなってきました」「治りかけています」「治りました」と言いたい場合には、こんなフレーズで表現できます。
32. 体調がよくなってきました
- I'm getting better.
33. 風邪が治りかけです
- I'm recovering from a cold.
34. 風邪が治りました
- I got over my cold.
- I'm over my cold.
- My cold is gone.
35. 体調がよくなりました
- I got better.
無事に回復した際には、こんなフレーズで元気になったことを伝えましょう。
さいごに
普段のあいさつでは、“How are you?” と聞かれたら “I'm good.” などと答えることが多いかもしれませんが、体調が悪いときには、
- Actually, I have a cold.
「実は風邪ひいてるんだ」
のように正直に体調が悪いことを伝えて返すこともできます。
今回ご紹介したフレーズはどれもベーシックなものですが、覚えておくときっと使える表現ばかり。体調が悪くなったときには、ぜひ実際に使ってみてくださいね!
【 “もしも” のときに備えよう !】