「もし〜の場合」はなんと言う?if・when・in case (of)・in the case (of) の英語の使い方
「もしも~」という仮定の表現をしたいとき、英語ではどんな表現を作ればよいでしょうか。真っ先に思い浮かぶのは、きっと「if を使う」ということでしょう。
しかし、他にも when(いつ、~するとき)を使って表現することも可能です。あるいは case(ケース、場合)を使って「~の場合は」という言い表し方もできますよ。
今回は、英語で「もしも~」を表す表現について見ていきましょう!
「もしも~」の英語表現
例えば、下の4つはどれも「もしも、フライトがキャンセルになったらどうすればいいだろうか?」という意味の文章です。if だけでなく when や in case を使うなど、「もしも~」を表すにはいろいろな言い方があることがわかりますね。
- What should I do if my flight is cancelled?
- What should I do when my flight is cancelled?
- What should I do in case my flight is cancelled?
- What should I do in the case my flight is cancelled?
どの表現も言いたいことは同じですが、どのくらいの可能性を想定しながら言っているかという点にニュアンスの違いが生じています。
それぞれの表現の違いを順番に見ていきましょう。
if(もし~ならば)
英語で仮定の状況を表すのに最も一般的な表現が if を使った文章です。if は「もしも〜ならば」を表すのに使う単語ですね。if の後ろに条件を表す文章を続けるだけで仮定文を作れます。
日本語で「もし~だったら」と過去形を使うと、非現実的なことや現在の状況に反することを仮定する表現になりますね。英語でも過去形を使うことで同じ表現を作れます。
be動詞を使えば「もし〇〇が~だったら」という表現を作れますが、主語が I / he / she のとき was ではなく were が使われることが多いです。通常の文型では見られない組み合わせですが、仮定文では間違いではありません。
when(もし~のときは)

When といえば「いつ、~するとき」を表す単語ですが、「もしもの『とき』」を表すのに使うこともできます。日本語でも「~のときは」と仮定して言いますよね。When は起こると予想される仮定の状況を表現するのに使われます。
in case(~した場合)
case は「ケース、場合、例」などと訳される単語です。in case+文章 で文字通り「~した場合」という意味になります。仮定する状況が起きるかわからないけれど「もしも起きた場合に備えて」「万が一」といったニュアンスがあります。
in case of(~の場合)
前置詞 of と組み合わせて in case of の形にすると、後ろに名詞を続けるだけで表現できます。これは予防措置や準備の文脈でよく使われます。何かが起こる可能性があるときに、その事態に備えて何をすべきかを指示します。
in the case of(~の場合)
上で挙げた in case of のほかに、in the case of という表現もあります。the があるとないとでは何が変わるのでしょうか?
特定の物ごとに言及するのに使う定冠詞 the を入れることによって、仮定する内容の具体性が高まります。仮定する状況を具体的に想定しながら話すときに使うのが in the case of~です。可能性を念頭に置いている状態で使うので、「万が一」といったニュアンスはなくなります。
要するに、in case of は予防や準備を意味し、in the case of は特定のケースや事例について話しているという違いがあります。
「もしも」を表す英語表現を使いこなそう
今回は、「もしも~」を表す英語表現を見てきました。
上でご紹介した if , when , in (the) case (of) といった言葉を交えれば、「仮定」を表す文章であることは間違いなく伝わります。しかし詳しく見てみると、ニュアンスの違いがありましたね。
起きる可能性をどのくらい想定しているかが使い分けのポイントです。使い分けしなくても意味は通じますが、違和感は生じます。
例えば、「もし出かけるなら~」と軽く訊くのと、「もし出かけることがあるならば~」では想定している度合いの違いを感じますよね。