Mary K
(更新)
初対面の人と話をするときは、誰もが緊張するものです。はじめの自己紹介さえスムーズに行なうことができれば、打ち解けるまでにそう時間はかからないはずなのですが。
特に英語での会話となれば、なおさら難しいですよね。最近ではビジネスの場でも英語で自己紹介をしなければいけないシーンは増えてきているのではないかと思います。
そんなときは、頭の中で瞬時に引き出せる基本の英語フレーズをいくつか用意しておくと、シチュエーションにあわせて少し言い換えるだけでスムーズに自己紹介を行えるようになりますよ。
今回は、自己紹介で使える英語フレーズ25個をシーン別にみていきましょう。
「お会いできてうれしいです(はじめまして)」
まずは基本の英語フレーズ Nice to meet you を覚えておきましょう。
カジュアルな場面はもちろんのこと、ビジネスの場でも使うことのできる、とても便利な英語フレーズです。
きっと皆さんもすでに使い慣れているかと思いますが、基本形を少しアレンジするだけで、さまざまな場面の「はじめまして」として使うこともできます。
たとえば、インターナショナルパーティーやイベントなどで初対面の人がたくさんいる場合、それぞれの相手に対して Nice to meet you を何度も繰り返すのではなく、以下のように Nice の部分を変えてバリエーションをつけてみましょう。
「お会いできてうれしいです(はじめまして)」
「お会いできてうれしいです(はじめまして)」
「お会いできてうれしいです(はじめまして)」
「どこかで見たことあるんだけどなぁ」という相手に話しかけるときは、こんな英語フレーズを使えば自然に自己紹介を始めることができます。
ただ、ナンパの決まり文句でも使われることがあるので、言い方には注意してくださいね。
「私たちまだ会ったことはなかったですよね」
「私たちちゃんと自己紹介しあっていないですよね」
「どこかでお会いしてなかったでしょうか?」
また、友達の友達や、友達の恋人など、話には聞いていた人にやっと会えたときには、こんな英語フレーズを使ってみましょう。
「やっとお会いできてうれしいです」
このあとに I've heard a lot about you「あなたのお話はかねがねお伺いしていました」などと付け加えてみるのもいいですね。
「私もあなたにお会いできてうれしいです」
「私もあなたにお会いできてうれしいです」
「こちらこそ」
「こちらこそ」
自己紹介をしようと思っていた相手から先に Nice to meet you と言われてしまった場合、基本的には最後に too を入れた Nice to meet you, too で問題ありません。
うっかり「私もです」という意味で使ってしまうのが Me, too ですが、実はこれは「私も私に会えてうれしいです」という意味になってしまうのです。
Nice to meet you, too の冒頭を省略した形の You, too と答えるのが正しいと覚えておいてくださいね。
いつも同じ返事にならないように、そのほかの「同じく」を意味する Likewise や Same here といった英語表現も一緒に覚えておきましょう!
「私(の名前)は〜です」
自分の名前を伝える際の基本フレーズは I'm ~ です。
My name is ~ でも間違いではありませんが、少し堅苦しく聞こえるため、英語面接といったフォーマルな場面ではない限り I'm ~ を使うようにしてみてください。
「(名前)です」
特にカジュアルな場では、シンプルに自分の名前だけを一言伝えることもあります。
ちなみに、私が自己紹介をするときに気をつけているのが、名前をしっかりと覚えてもらえるように、はっきりとゆっくり発音することです。欧米の方にとっては日本人の名前が聞きなれない場合も多いため、そういった心遣いも大切ですね。
ニックネームの場合、「Takahiro」さんだったら「Taka」に省略したり、「Ayumi」さんであれば英語名の「Amy」に変えたりします。自己紹介でニックネームを伝えるのも、名前を覚えてもらえるのでおすすめですよ。
「Takaと呼んでくださいね」
「Amyでいいですよ!」
「私は〜出身です」
出身地は自己紹介では外せない項目ですよね。基本フレーズは I'm from ~. です。最後に都市名を入れるだけなので簡単ですね。
都市名についても、東京や京都、大阪といった外国の方にもお馴染みの場所ではないときには、ゆっくり発音をしてあげたり、It's next to Osaka とイメージしやすい説明を加えるなどの工夫をしてあげてみてください。
出身地だけではなく、自分がどのような場所を移り住んできたかなどの生い立ちについて話したいときは、こんな言い方をすることができます。
「横浜生まれですが、名古屋育ちです」
「東京出身ですが、大阪と仙台で暮らしたこともあります」
趣味と聞いて思い浮かぶ単語は hobby かもしれません。
ただ、この hobby は、一定のスキルや専門知識が必要なこと(例:手作りでものを作ったり、家庭菜園をしたり)を指す場合が多いです。
そのため、スポーツや映画鑑賞、旅行といった趣味については、 I like ~ing/I enjoy 〜ing という英語フレーズを使います。シンプルに見えますが、とてもナチュラルな言い方です。
「私の趣味は映画鑑賞です」
「私の趣味はゲームです」
反対に、相手の趣味を聞くときは What do you like to do in your free time? と聞きましょう。
What is your hobby? と聞いたら I don't have any hobbies と返されてしまうかもしれません。
趣味というか「生きがい」とまで言えるようなものがある場合には、表現も変わってきます。
「わたしは映画マニアです」
「私はグルメです」
「私は写真を撮ることが大好きです」
「私はハイテク技術に詳しいです」
「私は読書家です」
たとえば、私の場合、とっても映画が大好きなので、I like watching movies/I love movies ではなく I'm a huge movie buff と言うときもあります。
movie buff には、単純に映画が好きな人ではなく、「映画マニア」といったニュアンスがあるのです。
上記に示したほかの表現もネイティブスピーカーはよく使うので覚えておきましょう。
自己紹介ではお互いの職業も話題にあがることが多いですよね。
相手の職業をたずねるもっとも一般的な英語表現は What do you do? です。
What do you do? と聞かれたら、 I'm a ~ か I work in/for で答えましょう。
「私は〜です」
「~関係の仕事をしています」
「〜(勤務先)で働いています」
注意したいのが和製英語です。日本では一般的に使われる「サラリーマン」や「OL」は英語ではありません。
よく使われる職業の呼び方については下記の例文で示したものも参考にしてみてくださいね。
「私はウェブデザイナーです」
「私は販売員をしています」
「小売関係の仕事をしています」
「IT関連で働いています」
「Aという会社で働いています」
「旅行代理店に勤務しています」
ビジネスの場で自己紹介をすることもあるでしょう。
自分の名前と企業名、役職や仕事の内容などを伝えるとスムーズです。
「こんにちは、私はABC株式会社のケビンと申します」
「はじめまして、ケビンです。ABC株式会社で働いています」
「私はABCプロジェクトを担当しております」
自分が所属している会社を伝えるときは from や with を使うことが多いです。
相手のことについて質問したい場面も多いでしょう。そんなときは下記のような英語フレーズを使ってみましょう。
「名前は何ですか?」
「あなたのことを何と呼べばいいですか?」
「どこ出身ですか?」
「どこで育ちましたか?」
「どこに住んでいますか?」
「時間があるときは何をするのが好きですか?(趣味は何ですか?)」
「趣味は何ですか?」
「お仕事は何ですか?」
「どこで働いていますか?」
イベントなどで、自己紹介をした後にあまり話すことができなかった相手にもひとこと伝えてから去りましょう。
そうすることで最後に好印象を残すこともできますし、また別の機会に会ったときにもっと話す機会ができるかもしれませんからね。
「お会いできてよかったです」
「お会いできてよかったです」
「お話できてよかったです」
「お話できてとっても楽しかったです」
Nice to meet you「お会いできてうれしいです(はじめまして)」と Nice meeting you「(別れ際に)お会いできてよかったです」では意味が異なるので注意してくださいね!
欧米の人たちは、日本人以上に人の目を見て話すことを重視します。
慣れない英語で自己紹介をするのは緊張してしまい、目を逸らしたくなる気持ちはわかりますが、「話をしたくないのかな?」と思われてしまうこともあるかもしれません。
ぜひ、小さな英語の間違いを気にするよりも、相手の目を見て笑顔で話すことをまずは心がけるようにしてみてください。
間違った英語でも、一生懸命に話そうとする姿勢や、相手に興味があることを示す態度が大切ですよ!