Mei
(更新)
「愛の不時着」や「梨泰院クラス」、「キム秘書はいったい、なぜ」。
もう少し時代を遡るなら「美男ですね」や「コーヒープリンス一号店」、そして「冬のソナタ」など、韓国ドラマは長いこと日本で人気を博しています。そしてそんなドラマのなかで一度は見かける、韓国料理。
韓国のことが大好きな日本人同士であれば、好きな韓国料理について詳しく熱弁できますが、これを外国の方に英語で説明するとしたら、どのように伝えますか?
今回は、世界でも愛されている韓国料理の英語表記と英語名、そしてそれぞれを英語でどのように説明するのかを、ランキング別で見ていきながら韓国ヲタクな筆者が熱弁したいと思います!
それでは最近流行りの韓国料理をランキング形式で見てみましょう!
みんなのランキングを参考にして、10位から1位まで順にご紹介したいと思います。
英語の例文もご紹介するので、ぜひ韓国料理をあまり知らない海外の友達などにも広めていきましょう!
10位にランクインしたのは、世代を超えて人気なプルコギ! コギ(お肉)にプル(火)をよく通し、甘辛ソースで和える、すなわち焼き肉のことを指しています。
英語名は bulgogi 、発音のままですが、Korean beef と呼ぶこともあります。
では、「プルコギってなんのこと?」と外国の友達に聞かれたら、あなたは英語でどのように説明しますか?
「プルコギは、韓国産の牛肉を薄くスライスし、甘辛いタレに漬け込んだものです。『ブル』は『火』、『コギ』は『肉』という意味なので、甘く香ばしい風味の韓国焼肉のことを指します」
続いて9位は、筆者も新宿区の新大久保に行く際に必ず注文するヤンニョムチキン。
この記事を読んでいるみなさんのなかには、スマホなどでカタカナで打ちたいのに、なぜか「薬念」と漢字に変換された経験がある方はいませんか?
そうなんです、実はヤンニョム(薬念)は、韓国の薬味・調味料・香辛料を総称したものです。
甘辛く、病みつきになる味付けで、辛い食べ物が苦手な方でもチャレンジしやすい一品です!
英語では yangneom chicken と表記されますが、シンプルに Korean fried chicken とも呼ばれています。
世界的に大人気のBTSのリーダー・RMさんやSUGAさんも、アメリカのインタビューでおすすめしているくらい美味しいです!
それではヤンニョムチキンを英語で説明してみましょう!
「ヤンニョムチキンは、韓国のフライドチキンに甘辛いタレを付けて食べるものです。『ヤンニョム』とは、韓国の薬味・調味料・香辛料の総称です」
8位にランクインしたのは、見た目はアメリカンドッグ、中身はチーズ、その名はハットグ!
新大久保に限らず、最近だと業務スーパーなどでも冷凍で売られているのを見かけたりしますね。
英語でも cheese hot dog と呼ぶのかな? と思うかもしれませんが、実は英語名は Korean corn dog です!
Corn dog は、アメリカンドッグの英語での正式名称で、コーンミルという材料からできています。
そんなアメリカンドッグにチーズを入れるというアイデアは韓国発なので、Korean corn dog という呼び方になったのです。
では、チーズハットグを英語で説明してみましょう!
「ハットグは、中にモッツァレラチーズが入っているアメリカンドッグのことです。韓国語では『チーズハットドック』と呼ばれていますが、決して伝統的なアメリカのホットドックのことではありません」
続いて7位は、定番中の定番・キムチチゲ。
熱々の重く黒いお鍋に、キムチ、豆腐、お肉、野菜が入っており、とても体に良い一品です。
辛いもの好きにはもってこいの鍋ですね! ちなみに筆者は、辛いものはあまり好んで食べません。
キムチチゲの英語表記は kimchi-jjigae ですが、チゲ自体は「鍋」という意味なので、英語では kimchi hot pot と言うのか、と考える方もいるかもしれません。
しかし残念ながら、違います!
英語名は kimchi stew です! どうやらキムチチゲはシチューのなかの一種だそうですよ。びっくりですね!
では英語で説明してみましょう!
「キムチチゲ(英語ではキムチシチュー)は、キムチ豆腐、肉、野菜が入った鍋のことです。鍋(うつわ)は熱々なので、火傷に注意しましょう」
6位にランクインした冷麺ですが、これはそば粉やでん粉で作られた長く細い麺を、冷たい汁に入れて食べる料理です。
昔、朝鮮半島の北部で、冬に韓国式床暖房の上で食べる冬の料理として認識されていたのですが、それが時代を追うごとに、夏に食べる料理という認識に変わったそうです。
これは筆者は食べたことがないので、一度食べてみたいです!
そんな冷麺の英語表記は naengmyeon ですが、別名 Korean noodles と、非常に覚えやすいネーミングになっています。
「冷麺は韓国で人気のある麺料理です。細くて長い麺を冷たいスープに浸して食べます。現在では夏に楽しむ料理ですが、昔は冬になると韓国式の床暖房の上でこの麺を食べていたそうです」
続いて5位にランクインしたのは、老若男女に人気なチヂミです!
日本の夏祭りや学園祭の屋台などでも売られていて、結構人気なイメージがありますよね。
日本のお好み焼きとよく比べられますが、具材をもとに考えると、実はそこまで似ていません。
チヂミは、お水と小麦粉、卵、そしてニラ・玉ねぎ・にんじんなどの野菜を混ぜ合わせて、ピザのように丸く平たく焼いた料理なのですが、韓国では「チヂミ」とはあまり呼ばれていないようです。
韓国語ではプッチムゲと呼ばれており、英語表記は buchimgae です。英語にすると、ホットケーキに似ていることから Korean pancake と呼ばれています。
そもそもチヂミという呼び方も韓国には存在しますが、それは韓国の慶尚道地域で使われる日本語由来の方言から由来しているのだとか。
「プッチムゲ(韓国風お好み焼き)は、20世紀初頭に韓国人の間で流行した韓国の伝統的な食べ物です。水と小麦粉、卵、ニラや玉ねぎ、にんじんなどの野菜を混ぜて、ホットケーキのように焼きます」
4位にランクインしたのは、見た目からして健康に良さそうなサムゲタン。寒い冬に食べたくなるようなスープですね。
漢字にすると参鶏湯になります。文字から想像できる人もいるかもしれませんが、鶏肉の中に高麗人参、松の実、もち米といった薬味を入れて煮込んだ薬膳スープなのです!
これは韓国ヲタクな筆者も食べたことがまだないので、ぜひ食べてみたいです。
そんなサムゲタンの英語表記は sam-gyetang 、英語名は ginseng chickeng soup(ginsengは高麗人参のこと)です。
「サムゲタンは、鶏の中に高麗人参、松の実、もち米を入れた韓国の薬膳スープのことを指します。体の調子を整える伝統的なスープです」
続いて3位にランクインしたのは、甘辛く食べやすい大きさで切られている韓国のお餅・トッポギ。
最近だと、ラーメンやスープなどにトッポギを混ぜたアレンジ料理が発売されていますよね!
ちなみに筆者は、ヨッポッキというトッポギシリーズのチーズ味が好きです。
「餅」という意味を持つトクと、「炒める」という意味を持つポギを合わせて作った料理名で、餅をコチュジャンや砂糖などといった調味料と混ぜて炒める料理です。
そんなトッポギの英語表記は tteok-bokki 、英語名は stir-fried rice cakes です。
「トッポッキは、小さなお餅をコチュジャンと砂糖で甘辛く炒めた韓国料理です。現在では、チーズやラーメンなど、さまざまな調味料や具材でアレンジされています」
堂々と2位にランクインしたのは、韓国料理の代表ともいえるサムギョプサル。
分厚い豚バラ肉を、程よい焼き色がつくまで焼いて、サンチュと一緒に食べるというイメージをする方が多いかと思います。
サム(韓国語で3)、ギョプ(層)、サル(肉)という意味で、豚バラの三枚肉を使用して調理します。
そんなサムギョプサルの英語表記は sam-gyeopsal 、英語名は Korean grilled pork belly です。
「サムギョプサルは、分厚い豚バラ肉を焼き、サンチュで包んだ韓国料理です。使用する豚バラ肉は、韓国で最も高価な部類だと言われています」
ちなみにサンチュの英語は lettuce (レタス)です。
最後にご紹介するのは、映えある第1位にランクインしたビビンバです。
焼肉屋へ行くとビビンバも注文できるほど、今や日本国内に馴染んでいる韓国料理。
重い石の器に、ご飯と一緒にナムル、卵、サンチュ、ごま、お肉といった材料を混ぜて食べる料理です。
ビビンバという単語を分けて見てみると、ビビン(ビビム)は「混ぜる」という意味、バ(本当はバプ)は「飯、白米」という意味の単語をくっつけてできたものです。
言葉通り、混ぜご飯ですね!
そんなビビンバの英語表記は bibim-bap 、英語名は Korean mixed rice です。
「ビビンバ(韓国風混ぜご飯)は、文字通りご飯に肉やレタス、ゴマ、ナムル、卵などを混ぜて食べる韓国の伝統料理です。重い鍋で提供されることがほとんどなので、持ち上げるよりもテーブルの上で混ぜた方がよいでしょう」
ランキングはいかがでしたか? ここで、ランクインはしなかったものの、筆者がおすすめしたい韓国料理を3つほどご紹介します!
チャプチェは、弾力のある芋由来の韓国春雨を、野菜やキノコ、お肉などといったものと一緒に炒める料理です。甘辛い味付けで、どんどんお箸が進みます!
英語表記は japchae、英語名は Korean stir fried glass noodles と、少し長いですがぜひ覚えていってくださいね!
続いてご紹介するのは、甘辛ソースと大きなお肉の具がごろごろ入っているチャジャン麺です。
これは、中国のジャージャー麺から派生して、韓国風にアレンジされたものになります。
英語表記と英語名はどちらも jajangmyeon です。
最後にご紹介するのは、 どなたも一度は聞いたことがあるであろうキンパです。
キン(キム)は海苔、パ(バプ)はご飯という意味で、ご飯にお肉や野菜の具材を入れて、ノリで細長く包み、食べやすい大きさに切った料理です。
この頃、コンビニなどでも見かけるようになったほど、これも日本に馴染んできている韓国料理の一つですね!
日本のお寿司に似ているという声がたくさん上がっていますが、決定的な違いは、日本の場合は寿司酢を、キンパの場合はごま油をそれぞれお米に混ぜて作ることです。
英語表記と英語名はどちらも gimbap です。
いかがでしたか?
日本語ではうまく説明できるのに、英語となるとどう伝えたらいいかわからないというそこのあなた、これでもう大丈夫ですね!
できるだけ中学や高校で習った単語を並べて例文を作ったので、簡単で覚えやすいのではないかと思います。
ここに載っていない英単語などを使って、ぜひ自分流に説明をアレンジして活用してみてくださいね!