まいるす・ゑびす
(更新)
日本のインターネット文化と同様、英語にもネット特有の表現が存在します。
実際、海外のオモシロネタのコメント欄などには、日本語でいう「(笑)」、「www」「藁」、「爆」、「テラワロス」のようなネットスラングが飛び交っているのです。
そこで今回はインターネット上で「笑い」を表現する方法をご紹介。もちろんスラングなので、上司や取引先へのメールに使ったり、領事館への手紙に書いたり、おばあちゃんへ感謝の気持ちを届けたりする場合には完全に不向きですのでご注意を。
それでは、いってみましょう!
これは言わずと知れた表現かと思いますが、「はははっ」と声を出して笑っている状態をそのままアルファベットで表記したものです。日本語では“(笑)”という表記が近いかもしれません。
また“hahahahahahaha”など長くすることによって、大きな笑いを表現することもできます。
この表現はスラングというほどではなく、英語にしては珍しく音を表現しているだけの単純なものです。「はははっ」ではなく「ヒヒヒっ」を表現したい場合は“hehehe”と表記します。
インターネット上で最も見かける笑いを表現するための英語表記はおそらくこれです。
この“lol”というのは“Laugh Out Loud”、つまり「声を出して笑う」という表現の頭文字が組み合わさっています。
Facebookなどのコメントに書かれている場合は意訳的には「ちょ、ウケるんだけどwww」という感じですね。
“lolololol” のように繰り返して使われることもあり、その場合は単に “lol” よりも笑っている度があがります。
使用頻度はあまり高くないですが、意味合い的には“lol”と同じです。
“Laughing Mad Loud”の頭文字を組み合わせたもので、この場合の“Mad”は怒っているという意味ではなく、“very”と同じように「強調」を表す単語として使われています。
“lol”は声を出して笑っているのに対して、“lml”はとても大きな声で笑っているという意味なので、純粋な意味合い的には“lol”よりも若干オモシロ度数が高いイメージです。
“lol”の方が使用頻度は高いかと思いますが、“lmao”という表現もネット上ではよく見かけます。
これは“Laughing My Ass Off”というフレーズの頭文字が組み合わさっています。
この“ass off”という言葉は正直あまり綺麗な表現ではないので、普段からオラオラ系な話し方をする人以外はなかなか取って付けたようにしか聞こえない可能性があります。
英語がある程度できる人でないとうまく使いこなすのは難しいかと思いますが、“ass off”というのは「激しく何かをする」という様子を表すスラングになりますので、覚えておきましょう。
ちなみに使い方としては、
I studied my ass off for this exam.
和訳:おれはこの試験の為に必死になって勉強した。
スラングなしな表現では、
I studied really hard for this exam.
と言い代えることができます。
なお紹介しておいてなんですが、“ass”というのは「お尻」のことなので、個人的には使うことはまったくオススメしません。要するに“lmao”というのはかなり激しく笑っている状態を示す、ということです。
これもオモシロ動画のコメント等によく使われている表現で、“lmao”よりもより一段と大げさな表現となっています。
これは“Rolling On Floor Laughing”の頭文字を組み合わせたもので、「床を転がり回って笑うほど面白い」という意味です。
インターネットで見かけたものが面白すぎて、知らない間に自分は椅子からはみ出してしまい、気が付くと床に寝そべってお腹を抱えて笑ってしまっている、という状態を指します。
どう考えても、キーボードで“rofl”と四文字入力している間にそんなことできないだろうと常人であれば考えてしまうところ。
恐らく“rofl”の使い手はかなりの達人であることが推測されます。そう考えると、インターネットという場所には日常生活ではなかなか遭遇することができない何かしらの達人たちが今日も集結しているのでしょう。
実際に床の上をのたうち回っているかどうかは、今回特別に目をつむることにしても、この表現はそのくらい「激しくオモシロい」ということを示しています。日本語に訳すのであれば、「テラワロスwww」くらいでとらえておくと良いでしょう。
“rofl” と “lmao” を合体させた表現。ここまで紹介した省略形の中では、一番笑っているニュアンスがあるのではないでしょうか。
床を転がりながら激しく笑っている様子をイメージしてみましょう。それくらい面白いことがあれば、ぜひ使ってみてください。
最近よく使われるようになったのはこの “dead/dying”。直訳はもちろん「死んでいる」です。
“I’m dead” や “I’m dying” のような使い方をします。死ぬほど面白くて笑いすぎて、ついには死んでしまった、といった感じでしょうか。
一般的にネットでよく見かけるのは、さきほどご紹介した7つの表現です。
これら(dead以外)をオモシロ度数の高い順に並べると、
roflmao > rofl > lmao > lml > lol > haha
という順位になります。オモシロネタにコメントする場合、その面白さに応じて使い分けることができるとかなり上級者ですね。
もちろん、これらのスラング略語を無理に使う必要はありません。本来これらの言葉はチャット慣れしすぎたティーンエイジャーが、キーボードを打つのが面倒くさくなって生まれた表現。
ネット上で略語を見かけたら「あぁ、そいういう意味か」と理解できれば十分です。
日常生活で実際に「これは笑える!」という場合には
This is funny.
という表現が一般的です。“funny”というのはどちらかというと「ガハハ」と声を出して笑う感じ、「ウケる!」のような表現です。
「すげえ面白い!」と言いたい場合は、
This is very funny.
This is really funny.
と表現することができます。
“very” “so” “super” “really” などは強調したい時に使える便利な表現です。”super funny” と言えば「超面白い」となります。
“funny”よりも破壊力の高い笑いに遭遇した場合には、“hilarious”という単語が使えます。
この単語は「大笑いする」、「爆笑する」という意味で、
This is hilarious.
と言うと、“funny”や“very funny”よりも強烈な意味合いになります。
“ridiculous” という表現も「おかしい」の意味で使うことができます。こちらは「ばかばかしい」の意味もあるので文脈に注意が必要です。
His jokes are so ridiculous and funny.
他には “crack up” と言うと「爆笑する」のようなニュアンスになります。
This cracks me up.
なお“interesting”という単語を「オモシロイ」という意味で“funny”等と同じように使う方がいらっしゃいますが、“interesting”は「興味を惹かれる」という意味で、TEDのプレゼンなど「知的な面白さ」に使う表現なので、注意しましょう。
そんなわけで、今回は「笑い」を表現するスラングを紹介しましたが、いかがだったでしょうか?この記事も“funny”(ウケる)ではなく“interesting”(興味深い)でありたいのですが…。
英語学習も大事ですが、床を転がり回るほど面白いものに囲まれて生きる人生でありたいものです。lol