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同じ「見る」でも違う!コアイメージで掴む「look・see・ watch」の違い

同じ「見る」でも違う!コアイメージで掴む「look・see・ watch」の違い

「look」と「see」は、英語学習者の方であれば、誰もが学習の初期に出会う基本的な動詞です。

しかし、実は多くの方がその正しい使い方を誤解しているとご存知でしたか?

日本語にはこれらの単語の定義を表す単語が1つしかないからかもしれません。さらに、ここに「watch」が加わるとどうでしょう? さらに複雑になってしまいますよね!

この記事では、視覚に基づく語彙に混乱している方に、それぞれの単語の特徴と正しい使い方を解説していきます。今まで疑問に感じていた点を、この記事を通して解決していきましょう!

Look・watch・see の違い

Look

これらの動詞はすべて視覚と目に関連しているため、それらを分類するのは注意の対象です。つまり、「誰を」、「何を」見ているのか、見られているのか、ということです。

Could you take a look at this report before I submit it?
「提出する前に、このレポートを見ていただけますか?」
Don't forget to look both ways before crossing the street.
「道路を横断する前に、忘れずに左右の方向を確認すること」
The children looked away whenever the monster appeared on screen.
「子供たちはモンスターが画面に現れるたびに目をそらしていた」

人間や生き物を指す言葉としても使われることがあります。

I knew they were lying when they couldn't look at me while they explained.
「説明中、彼らが私の顔を見ることができなかったとき、私は彼らが嘘をついているとわかった」

しかし、このような用途であっても、おそらく対象となる人物はあまり動かないでしょう。

この記事で取り上げている3つの動詞のうち、look は命令形、つまり指示や命令を与えるときに最もよく使われます。

Look at me when I'm talking to you!
「私が話しているときは私を見て!」
Look over there! It's Jim!
「あそこを見て! ジムだ!」

これらすべての使い方で、look に関する行動は素早く行われるのが普通です。その点で、次に説明する watch とは異なります。

ちなみに、カジュアルな会話のなかでは、look はたまに強い主張として使われることもあります。

Look, I don't know who gave you that information, but it's incorrect.
「あのね、誰があなたにそんな情報を教えたのか知らないが、それは間違っている」

この使い方も非常に一般的ではありますが、他の用法のように視覚とは関係していません。

Watch

「Watch」は、動いている誰かや何かに注意を向けるときに使われます。したがって、文書、建物、時計などとは異なり、行動、パフォーマンスやプレゼンテーション、時間をかけて完了するプロセスなどに使用されることが多いでしょう。

I can do a backflip. Watch!
「バク転ができるんだ。見てて!」
Would you mind watching my kids while I go to my doctor's appointment?
「診察に行く間、子供たちを見ていてくれる?」
I watched a really interesting nature documentary last night.
「昨夜、すごく面白い自然ドキュメンタリーを見たんだ」
That lecture was duller than watching paint dry.
「あの講義はペンキが乾くのを見るより退屈だった」
I'm watching the ballgame now; can I call you back later?
「今、野球を見ているんだけど、後でかけ直してもいい?」

Look と watch の違いがわかりやすい例文を紹介します。

We sat and looked at the sunset. / We sat and watched the sun set.
「私たちは座って夕日を眺めた」

最初の文は sunset を使っています。Sunset は太陽が沈む出来事や時間帯を表す名詞です。2つ目の例文では「sun set」が使われています。Set は動詞ですね。最初の文と比べると、2つ目の例文では、あるプロセスを完了させるための時間の経過が暗示されています。

See

See は他の2つの動詞とは少し違います。というのも、see の主なニュアンスは、能力と伝えられた情報だからです。

Look over there! It's Jim! 
「あそこを見て! ジムだ!」
I don't see him. Where is he?
「彼が見当たらない。どこにいる?」
It's difficult for him to see clearly without his glasses.
「彼は眼鏡がないとよく見えないんだ」
I put my daughter on my shoulders so she could see the show.
「ショーが見えるように娘を肩に乗せた」
The water was so clear, we could see almost to the bottom of the lake.
「水はとても澄んでいて、湖の底まで見えたわ」
Amanda said she saw you at the library last week.
「アマンダは先週図書館であなたを見たと言っていた」

See は文書で異なるセクションを指す場合にも使われます。

See page 42 for more details.
「詳しくは42ページをご覧ください」

まとめると、look は動かない被写体に使うことが多く、watch は動いている被写体に使うことが多いということです。また、look は通常素早く行うことができることに対して使われ、watch は時間がかかることが多い対象に使われます。

See に関しては、視覚というよりも、何かや誰かが見えるか見えないかに関して使われることが多いです。さらに、look と watch は命令形で使われることがありますが、seeがこのように使われることはほとんどありません。

その他の視覚に関する動詞

上記の3つの動詞の使い方の違いは理解していただけましたか? 次に、目に関連する他の語彙の学習に移りましょう。

Glance|ちらっと見る

誰かや何かを素早く見ることです。

After glancing at his watch, he decided it was time to leave.
「時計をちらっと見た後、彼はもう帰る時間だと判断した」

Stare|凝視する

誰かや何かを集中して見ていることを指します。一般的に、他人を凝視することは失礼とされていますね。

I couldn't stop staring at that painting in the museum lobby.
「私は美術館のロビーでその絵を見つめるのを止められなかった」

Glare|にらむ

これは、対象が人である場合にのみ使われることを除けば、stare と同じです。また、凝視は無表情や中立的な表情で行われることが多いですが、にらむときは意地悪な表情やフレンドリーではない表情になるでしょう。

Sue was glaring at me the entire meeting. Why is she so upset?
「スーは会議中ずっと私をにらんでいた。なぜ彼女はそんなに怒っているのだろう?」

Gaze|見つめる

関係のないことを考えながら何気なく見ること、もしくは、特に何も考えずに見ていることを指します。

She gazed out the window while listening to her favorite music.
「彼女は好きな音楽を聴きながら窓の外を眺めていた」

Peek|覗き見る

素早く見ることを意味するので、glance とよく似ています。閉ざされた空間の中で何かを見るときによく使われる表現です。

He peeked into the room to see if anyone was there.
「彼は部屋に誰かいないか覗き込んだ」

視覚に関する表現を使い分けよう

このように、英語には「目の使い方」を表すさまざまな表現があります。

それぞれの表現特有のポイントをおさえておけば、適切な時に上手に使えるようになりますよ!

これまで曖昧だったところは解決できましたか?

今回の記事を参考に、会話のなかでぜひ使ってみてくださいね。

Written by David / Adapted by Amy