Mary K
(更新)
肉料理といえば、全世界共通のおいしさ! 日本にやってきている海外の友達をおすすめの焼肉店に連れて行ってあげたいものです。あるいは、自分が海外を旅行した際に、現地で人気のレストランを訪れて、その土地ならではの肉料理をenjoyするのもいいですよね。
ただ、たとえば海外の友達に焼肉の部位について聞かれたとしたら、自信を持って英語で答えられるでしょうか。あるいは、海外旅行中に訪れたレストランで、英語メニューにも焦ることなく肉料理を注文することはできるでしょうか。
そこで今回は、「お肉が大好き!」という方のために、お肉料理に関する英語表現をまとめてみました。
お肉をあらわす英単語といえば、真っ先に思い浮かぶのが "meat" ですね。例えば、日本でいう赤身肉は “lean(脂肪の少ない)meat” で、 "red meat" は生肉を指します。
ちなみに、 "meat" (または "red meat" )は、 "pork" (豚肉)、 "beef” (牛肉)、 "lamb" (ラム肉)などを意味し、鶏肉は含まれません。鶏肉は "meat" ではなく "poultry" (または "white meat" )と呼ばれ、 "chicken" (鶏肉)、 "turkey" (七面鳥)、 "goose" (ガチョウ肉)、 "duck" (鴨肉)が含まれるのです。なお、 "poultry" とは「家禽類」を意味する単語でもあります。
ただ、 “meat” に鶏肉は含まれないと言った直後で紛らわしいのですが、 鶏肉ではなく動物の鳥そのもの(標本など)について「この鳥の骨はここで、肉の部分はここで」といった説明をするときには “meat” を使います。
英語を学習するうえで可算名詞と不可算名詞はとてもややこしいものですが、お肉の場合も注意が必要です。加工されてお肉になると、可算名詞から不可算名詞へと変わってしまうからです。
たとえば、牛を意味する "cow" は "two cows" と数えることができますが、牛肉を意味する "beef" になると "beefs" とは言うことができません。豚を意味する “pig" と豚肉を意味する "pork" もまた同様です。
そのため、お肉の分量は以下のように表現されます。お肉の種類はケースに合わせて言い換えてくださいね。
a slice of beef
一切れの牛肉a cut of pork
一切れの豚肉a pound (kilo) of chicken
1パウンド(キロ)の鶏肉a leg of lamb
ラムの脚肉1本a joint of pork
豚肉の切り身1枚a piece of meat
一切れの肉a chop of lamb
厚切りのラム肉
複数形にする時は、 "a ~" を "Two slices" や "Two legs" などに変えます。
海外からやってきた友達を日本のおいしい肉料理のお店へ連れて行ってあげた際、英語での説明に困るのが「お肉の部位」についてです。ただでさえ日本語でも分かりづらいので、英語だとなおさら難しいのではないかと思います。いざと言うときにすらすらと説明できるよう、以下の表現を覚えておきましょう。
bone-less short ribs
カルビ(骨付きの場合は "short ribs" になります)loin または sirloin
ロース(日本語のロースは英語の "roast" が語源です)tongue
タン(日本語のタンもこの英語が語源ですが、発音は「tʌŋ」となるので注意です)skirt steak
ハラミpork belly
豚バラfatty pork
豚トロ (首の部分のお肉なので、 "from neck" と補足してあげれば、よりイメージしやすくなります)liver
レバー(日本語のレバーもこの英語が語源ですが、 "L" はじまりなので発音に注意です。 "river" だと川になってしまいますよ)heart
ハツ (ハツは心臓なので、それをそのまま英語にすればOKです)beef tripe
ミノpork stomach
ガツ(日本語のガツは、英語の "gut(消化管)” が語源とされています)
ホルモン系があまり得意ではない海外の方も多いので、どの部位のお肉なのかを説明できるようにしておくと相手のためにもなりますね。せっかくなので、日本にいるあいだにチャレンジしてみて欲しいところではありますが。
お肉を使ったその他の主な日本グルメについても英語での表現方法を知っておきましょう。牛丼は海外にも進出しているので、 "beef bowl" という単語が一般的に知られていますが、親子丼はどうでしょう。英語で言うことができますか?
beef bowl
牛丼broiled meat
炙り肉marbled beef
霜降り肉stewed giblets
モツ煮込みJapanese meat and potato stew
肉じゃが
chicken and egg roll
親子丼skewers
焼き鳥deep fried chicken wings
手羽先chicken broth hot pot
水炊きdeep fried chicken
から揚げ
pork cutlet rice bowl
カツ丼ginger pork
しょうが焼きpork cutlet
豚カツJapanese braised pork belly
豚の角煮miso soup with pork and vegetables
豚汁
アメリカではお肉の焼き方にはいくつも種類があり、こだわりがある人も少なくありません。アメリカ人の友達をお店に連れていくときに備えて、お肉の調理方法に関する英語表現も覚えておきましょう。
sautéed
ソテー(バターや油、ワインなどで炒めること。ポークソテーなどが日本でもおなじみですね)grilled(または “broiled” )
直火焼き(焼き網や鉄板で焼くこと)roast
ローストする(オーブンなどで時間を掛けて焼くこと)fried
油で炒める(フライパンで炒めること。チャーハンは "fried rice" 。ちなみに、揚げ物も "fried" になりますが、 "deep-fried" を使うのが一般的です)
最後に、お肉料理といえば必ず聞かれる「焼き加減」をあらわす英語表現もおさらいしておきましょう。
基本的には、日本と同じ言い方なので心配しなくても大丈夫です。ただ、海外旅行でレストランを訪れた際に、焼き加減について英語で聞かれているということ自体に気付けないということがないようにはしましょうね。
お肉の焼き加減は英語で以下のように聞かれます。
“How would you like your steak done?”
“How would you like your steak cooked?”
キーとなるのが "How would you like~" 。「~はどうなさいますか / ~はいかがいたしますか」という表現です。
答え方は 「rare , medium rare, medium, medium well, well done」のいずれかで、日本と同じですね。 "I'd like it ~" と答えるか、あるいは "Medium rare, please" などと "Please" を付けて答えるようにしましょう。
知っているようで意外と出てこないグルメ英語たち。今回はお肉料理にフォーカスしてみました。グルメは、英会話でも盛り上がるトピックの一つになりますので、ぜひ今回ご紹介した表現を使って楽しんでみてくださいね。