【完全版】生理の話をオープンに!関連する英語表現とスラングまとめ
「生理痛」や「生理用品」を英語でなんと呼ぶかご存じですか?
もし海外で自分自身や知り合いが生理になったときに困ることのないように、知っておきたい単語はたくさんあります。
また、海外で婦人科などに通うことがあった場合に知っておくと便利な言葉もたくさん!
今回は、生理の症状やスラングなどをはじめ、必ず役に立つ英語表現をカテゴリ別でまとめてみました!
生理は英語でなんと言う?

まず、「生理」自体は英語でなんて言うのでしょうか。
専門的に使われる言葉は menstruation(メンストゥルアレーション)です。
また、menses(メンゼィーズ)という言葉もありますが、こちらは「生理」自体のことを表すときと、「経血」を表すときがあります。
しかし、一般的に使われるのは、おそらくみなさんも聞いたことのある period(ピリオド) という言葉です。
日本で period といえば「終止符」という意味で覚えられがちですが、「周期・期間」という意味もあります。
「現在生理中です」
「月曜日に生理が始まりました」
「今日は生理2日目なので元気があまりないです」
女性の身体にまつわる英単語

まずは、生理の話題と関連する女性の身体のパーツの英語名をご紹介します。
- breasts(ブレスツ)|胸・乳房
- ovaries(オーヴァリーズ)|卵巣
- uterus(ユーテラス)|子宮
- vagina(ヴァジャイナ)|膣
また、生理の話になったときに知っておきたい主な女性ホルモンは以下の2つです。
- estrogen|エストロゲン(卵胞ホルモン)
- progesterone|プロゲステロン(黄体ホルモン)
estrogen は生殖や女性の身体の発達に大きな役割を果たしています。
一方で progesterone は、排卵直後に分泌されるホルモンで、妊娠の準備のために働きます。
生理を表すスラング表現

実は、生理にまつわるスラングは5,000個以上もあります。そのなかでも、よく耳にするスラング表現を3つ選んでみました! 例文もあるので、使い方もわかりやすいはずですよ。
- time of the month|タイム・オブ・ザ・マンス
「今そういう時期なの。イライラさせないで」
日本語では「月のもの」ということもありますね。「月のある一時期」であることから、このようなスラングが使われます。
- monthly friend/visitor|マンスリー・フレンド、またはマンスリー・ビジター
「毎月やってくるあの人がやってきたよ」
こちらも、月ごとにやってくるので、このような表現がされます。
- Aunt Flo/Auntie Flo|アント・フロー、またはアンティー・フロー
「やだ、ちょうど今生理がきたわ。下着履き替えてくる」
Aunt Flo とすることで、擬人化されているこちらのスラング。突然訪ねてきた、親戚のように言い換えられた表現です。
生理用品にまつわる英語表現

「生理用品」は一般的に menstrual products や period products と呼ばれることが多いです。
- pad/sanitary pad|生理用ナプキン
- tampon|タンポン
- menstrual cup|月経カップ
- panty liner/pantiliner/daily liner|パンティーライナー(おりものシート)
- period panties|サニタリーショーツ
- period-proof underwear|吸水ショーツ
生理の症状にまつわる英語表現

生理時の症状は人によってさまざまです。
ここで、多くの女性が経験する症状を選んでみたので、実際に使える例文とともにご紹介したいと思います!
- bloating/bloated|膨満感
「今日は(お腹あたりが)張ってる感じがしてほとんど動けないわ」
- cramps|生理痛
「生理痛キツすぎ!」
- food cravings|無性に何かが食べたくなること
「今日、無性にチョコが食べたいな。買ってきてくれる?」
- irritability|イライラ
「はあ、今日何もかもがイライラする」
- spotting|スポッティング(月経の間に起こる軽い出血)
「たまに月経間に軽い出血を経験する女性がいます」
- anemia|貧血
「生理が重いと貧血になることがありますが、これは珍しいことです」
- vaginal discharge|膣分泌物・おりもの
「おりものは、感染症を防ぐ役割があります」
PMS と PMDD の違い
みなさんは、PMS や PMDD という言葉を聞いたことがありますか? ここでは、この2つについて少し説明したいと思います。
PMS は pre-menstrual syndrome の略で、平均的には生理が始まる5日〜11日前から発症する症状群です。なかにはこのような症状が現れます。
- tension and anxiety|緊張や不安
- crying spells|急に泣き出すこと
- poor concentration|集中力の低下
- fatigue, headaches|疲労感、頭痛
そして PMS より重く、病気として扱われるのが PMDD (premenstrual dysphoric disorder)。
PMDDの症状は、仕事や学校、社会生活、そして人間関係など、日常生活に支障をきたすことが多いです。
また、婦人科のことは英語で gynecologist(ガイネコロジスト)と言い、産科医は obstetrician(オブステトリシャン)と言います。
産婦人科のことを、産科医の obstetricain と婦人科の gynecologist の二語を合わせ、略して OB/GYN(オービージーワイエン)と呼ぶ人もいますよ!
生理周期にまつわる英語表現

多くの女性が経験する生理ですが、生理周期にまつわる英語表現はいくつご存じでしょうか?
こちらは、産婦人科に行くときや、妊娠の準備をしている女性にとって知っておくといい情報ですが、普段の話には出てこない単語も含みます。
puberty|思春期
人にもよりますが、女性の思春期は平均として8歳から13歳の間だそう。
「思春期を迎えると、体は変化し始めます」
【pubertyの発音】
menarche|初潮
初めての生理を表す専門用語。普段の会話では first period(初めての生理)と言うことが多いです。
平均的には12歳で menarche を経験する女性が多いとのことですが、何年か前後することもあるようです。
「女性の初潮のあと何ヶ月か生理がこないことはよくあります」
【menarcheの発音】
follicular phase|卵胞期
生理が一度始まれば、毎月起こる menstrual cycle(生理周期)というものがあります。
卵胞期は、生理の初日から16日間(平均値)の期間を指します。エストロゲンが大量に分泌される時期であり、ovaries(卵巣)の中にある follicles(卵胞)が発育します。
そして、卵胞の中には egg(卵子)があります。
「卵胞期では、卵巣のなかの卵胞が発育され、エストロゲンが分泌されます」
【follicular phaseの発音】
ovulatory phase (ovulation)|排卵期
抱卵期が終わると、次は ovulatory phase(排卵期)に入ります。ovulation は「排卵」そのものを表す言葉です。排卵自体は、たったの24時間で終わります。
そして実は ovulation symptoms(排卵の症状)というものがあり、以下のような症状を感じる女性が多いそうです。
- light bleeding or spotting|軽い出血
- breast tenderness|胸の張りや痛み
- increased sexual drive|性欲の向上
- ovary pain|卵巣の痛み(腹痛)
「排卵は基本的に生理周期の14日目に起こります」
【ovulatory phase(ovulation)の発音】
luteal phase|黄体期
平均して13日間の luteal phase は日本語では「黄体期」と言います。
排卵期が終わり、生理が始まるまでの期間で、子宮内膜(英語では uterine lining/endometrial lining)が妊娠に備え厚くなることが特徴です。
「妊娠の準備をするため、子宮内膜は黄体期に厚くなります」
【luteal phaseの発音】
menopause|閉経・更年期
閉経とは、女性が最後に生理を迎えてから12ヶ月後の時点のことを言います。更年期の移行は、45歳から55歳の間に始まることがほとんどだそう。
「更年期には、多くの女性が一時的な体のほてりを経験します」
【menopauseの発音】
おわりに
生理についてオープンに話すのは人によってはまだ抵抗があるかと思います。
しかし、生理は自然なことであって、多くの女性が毎月経験することです。
英語で生理の症状や生理の仕組みについて少し知っていると、いざこの知識が必要となったときに困ることがないと思います!
また、生理痛が重いときや体調が悪いときは我慢せずに誰かに相談しましょう。