今さら聞けない《第5文型》のキホン【大人のやりなおし中学英文法 vol.9】

英語の注目度と必要性の高まりに呼応して学習者の方々の勉強熱も高まっています。

そんな中で、いきなりTOEIC対策問題集を解いてみたり、はじめから「実践」をうたったライティングやスピーキング教材に手を出してみたりと、英語の基礎基本を置き去りにした学習をしてしまっていませんか?

中学英語は、英語学習の根幹をなす最も重要な基礎基本を教えてくれるものです。中学英語を理解することなく、より高度な英語を理解したり技能として身に付けたりすることは不可能と言ってもいいでしょう。

それだけ重要な中学英語を基礎基本から徹底解説する連載【大人のやりなおし中学英文法】。今回は「第5文型の使い方」についてご説明します。

はじめに

前回、英語の文章の型である5つの文型を取り上げ、特に第4文型について詳しく解説させていただきました。

今回は最後の文型である第5文型についてお話しさせていただきます。
 

1. 第5文型とは?

さっそく例文を使って第5文型についてご説明します。

“We call him”「私たちは彼を呼びます」というSVOのまとまりに続いて、「彼」を何と呼ぶのかということを “Mike”「マイクと(呼ぶ)」という意味の言葉で説明しています。

このように、SVOの後で、Oがどのようなものや状態かということを、Cを用いて説明する文の形が第5文型です。

上記の例では “him” をどう呼ぶか、ということを “Mike” が説明しているわけですが、これは “him” と “Mike” が同一人物であることを表しており、分かりやすく言えば “him”(O)=“Mike”(C) という関係が成り立っているということです。

第4文型(SVOO)との違いがよく分からない、というご質問を受けることがよくありますが、このようにO=Cの関係が成り立つかどうかということが一つの見極めのポイントになると言えるでしょう。

また、同じ補語Cを用いる第2文型SVCとの違いもここで明らかになります。第2文型ではS=Cの関係でしたね。

ただいずれの文型でも、OやCなどの記号を覚えることが大切なのではなく、意味の流れをしっかりとつかみ取りながら文意を受け取ることができるかどうかが重要です。

繰り返しますが、このように目的語Oがどのようなものや状態なのかと説明するために補語Cが位置付けられている、という意味の流れの感覚を大切にしてください。
 

2. 例文で確認してみましょう

では第5文型の例文をいくつか挙げてみますので「OをCが説明している」という感覚で読むことができるか確認してみてください。

※name O C =「OをCと名づける」

※make O C =「OをCにする」

※find O C =「OがCだと分かる・気づく・思う」

※keep O C =「OをCに保つ」

※leave O C =「OをCのままにする」
※この文は命令文のため主語(S)がありません。

SVOときて、OをどのようにするかをCが説明している、という意味の流れの感覚をつかむことができましたでしょうか。
 

3. 第5文型を作る動詞と注意点

第5文型はその意味的性質から「人やモノを~にする」という意味合いを持つ動詞が用いられます。

代表的なものは上述の例文の通りですが、改めて以下にまとめてみましょう。

など、どれも簡単な動詞ばかりですね。

ですが、簡単な動詞ばかりだからこそ注意すべきこともあります。それは、こうした動詞に出会ったときには意味を限定してはいけない、ということです。

たとえば "make" や "find" などは、単に「作る」とか「見つける」という意味で第3文型SVOの文を作ることもできます。

という具合です。

こうした「作る」「見つける」という代表的な意味が非常によく知られているため、いざ第5文型の文章と出会ったとき、それがかえって邪魔になってSVOCの構造になっていると気が付かずに混乱してしまうということが意外とよくあります。

上記はどれも簡単な動詞ばかりですが、“make” であれば単に「作る」という意味だけに限定する(思い込む)のではなく、ひょっとしたら「(OをCに)する」の方の使い方がされているのではないか、と第5文型の可能性を頭に入れて読んだり聞いたりすることが大切、ということです。
 

4. こんな動詞も第5文型を作る

ここまでにご紹介した動詞以外にも、“think”「思う・考えている」や “believe”「信じている」、といった思考系の動詞も第5文型を作ることがあります。

他に “consider”「思う・考える・みなす」や“suppose”「思う・想像する・想定する」などの動詞もあります。


 

まとめ

いかがだったでしょうか。

第5文型は単語の並び方の特徴から第4文型と区別がややこしくなったり、あるいはCを使うという点で第2文型との違いに混乱したりする方がいらっしゃいます。

ご説明したように、SVOときて、「Oがどういうものや状態かを説明するために後ろにCが置かれている」という認識で語順の通りに意味を受け取れるよう、何度も例文を見たり声に出して読んだりしながら自分のものにしてください。

なお、今回は中学レベルの基本的な部分の解説をさせていただきましたが、より発展的な内容については別途『第5文型をマスターすれば表現の幅が一気に広がる!SVOCを基本から発展まで徹底解説!』という記事でも詳しく解説していますので、よければそちらもご参考になさってください。