Hiroe H
(更新)
小学校のときに通っていた英語塾で初めて月の英語名を学んだとき、スペルを覚えるのに苦労した記憶があります。
日本語のように1月、2月、3月…と数字が入っていれば覚えるのも楽ですが、英語だと January、February、March…のように固有名詞を使っていて数字が入っていないので、ひたすら暗記するしかないですよね。
今日は1月から12月までの英語とその省略形、またなぜこのように呼ばれるようになったかの由来や、年月日の英語での書き方を紹介していきたいと思います。
由来を知れば覚えるのも少しは楽になるかもしれませんね!
最近ではカレンダーや時計などで月の英語表記を見かけるようになったので、なんとなく覚えている人も多いかもしれません。
下に月の英語表記と省略形の一覧表を載せてみましたので、おさらいをしたい人、記憶がちょっと曖昧だなという人は是非参考にしてみてください。
月 | 英語表記 | 省略形 |
1月 | January | Jan. |
2月 | February | Feb. |
3月 | March | Mar. |
4月 | April | Apr. |
5月 | May | May |
6月 | June | Jun. |
7月 | July | Jul. |
8月 | August | Aug. |
9月 | September | Sep. |
10月 | October | Oct. |
11月 | November | Nov. |
12月 | December | Dec. |
最初にも少し触れましたが、1月から12月の英語名は固有名詞なので、大文字で始めなければいけないというルールがあります。
これは省略するときも同じなので、頭文字は常に大文字にすることを忘れないようにしましょう。
省略形は見てお分かりかと思いますが、頭3文字とピリオドで表記します。ピリオドはその単語が省略されていることを表していて、これは英語においてお約束事です。
ほかにも例を挙げてみると「Dr.」(Doctor、医師)や「Prof.」(Professor、教授)などがあります。
5月の May はもともと3文字なので省略する必要がないため、ピリオドがつきません。
少し余談になりますが、カナダでは月を2文字に省略して表記することがよくあります。特に食品の賞味期限表示は、アルファベット2文字で表記されていることが多いです。
月の名前 | 省略形(カナダ) |
January | JA |
February | FE |
March | MR |
April | AL |
May | MA |
June | JN |
July | JL |
August | AU |
September | SE |
October | OC |
November | NO |
December | DE |
上の表を見てわかるように、月を2文字で省略する形は、必ずしも先頭から2文字というわけではありません。March、April、June、July は特に注意が必要です。
月の英語名は、ローマ神話やローマ文化に由来していることが多いです。そうした由来を知ることで、月の英語名を覚えるのがちょっと楽しくなるかも?
英語の January はローマ神話の神ヤヌス(Janus)から来ています。
この神はギリシャでは「ゼウス」と呼ばれ、こちらの名前の方が耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか。
ローマ神話の神ヤヌスは「始まりと終わり」の2つの顔を持ち、入口と出口を司る扉の神としても知られています。
英語の February は古代ローマで毎年行われていた慰霊祭フェブルアーリア(Februalia)とその贖罪神フェブルウス(Februus)が語源だと言われています。
英語の March はローマ神話の軍神マルス(Mars)が由来だと言われています。
古代ローマ暦では3月が1年の始まりとされ、3月は農作業を始める月でもあったため、このマルスは農耕の神としても知られています。
英語の April はギリシャ神話の女神アフロディテ(Aphrodite)から来ています。
また、草木が芽吹き花が開花する4月は「開く」を意味する Aprilis という名称が使われていたそうです。
英語の May はローマ神話の豊穣の女神マイア(Maia)が由来とされています。
古代ローマでは5月1日にこの Maia を祭り、供物が捧げられました。
英語の June は結婚や出産を司る女神ユノ(Juno)に由来しています。
6月に結婚すると幸せになれるとされる June Bride(ジューンブライド)の言い伝えもここから来ています。
英語の July はローマの執政官ジュリアス・シーザー/ユリウス・カエサル(Julius Caesar)が、彼の誕生月である7月を彼自身の名に変更したことが始まりとされています。
ヌマ暦から、ユリウス暦へと改めたのも、このジュリアス・シーザーです。
英語の August はローマ帝国の初代皇帝アウグストゥス(Augustus)がシーザーにならい、彼自身の誕生月に彼の名前をつけたことが由来となっています。
余談ですが、Augustus は現代のうるう年を制定した人でもありました。
9月から12月は古代ローマ暦にちなんでいます。
古代ローマ暦は3月が1年の始まりだったので、3月から数えて、7番目、8番目、9番目、10番目の月が9月〜12月の語源となっています。
ラテン語で Septem は「7」を意味し、September は「第7の月」となります。
ラテン語で Octo は「8」を意味し、October は「第8の月」という意味です。
ラテン語で Novem は「9」を意味し、November は「第9の月」という意味です。
ラテン語で Decem は「10」を意味し、December は「第10の月」という意味です。
次に英語の日付や年月日の書き方を紹介します。
英語の日付の書き方や順番は「絶対にコレ!」と決まっているわけではありません。
国によって違ったり、同じ国でも順番が違うくらいなので、ちょっとややこしい場合があります。
基本的には、月の英語名を省略するとよりカジュアルに、省略しないとフォーマルになりますので、シチュエーションに合わせて使用すると良いでしょう。
■ 2021年12月31日の場合
下にいくほどカジュアルな書き方になります。
今日は1月から12月までの英語とその省略形・由来、そして関連する英語表現を紹介しましたがいかがでしたか?
それぞれの月の由来は興味深く、英語名だけで暗記するより、由来と一緒に覚えたほうが断然覚えやすそうですよね!
日付を書くときは省略形をよく使うので、こちらもしっかり使えるようにしておきましょう。
月の英語名を使った関連表現は、背景や意味を理解するととても面白いですね。
英語の雑談ネタに使ったりして、会話を盛り上げてみるのも良いでしょう!