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Toggle何かに行き詰まったり、途方に暮れたとき、また涙を流すだけでは足りないほどに切なくなったとき。あるいは、誰かを励ましたり、元気付けたいときに何か気の利いた言葉を伝えたくなりますよね。
「言霊(ことだま)」という言葉のとおり、人々が話す言葉には力が宿っています。言葉で人を傷つけることもできますが、癒すこともできます。
映画やドラマのセリフを参考にすると、言葉だけでなく、どの場面に使われたセリフなのかがはっきりとしているので、どういったときに、どのような言葉を掛ければいいかがわかりやすいですよね。
そこで今回は、自分自身だけでなく、友人や家族にも贈りたくなるような洋画の名セリフを「友情・仕事編」と「青春・恋愛編」に分けて、20個ご紹介します!
まずは、友情や仕事にまつわる洋画の名セリフをご紹介したいと思います。
お友達に贈るのも良し、また自分自身を励ます材料にもなります。ひとこと言うだけでも自分、そして他の誰かを元気付けることができるので、よかったら使ってみてくださいね!
In every job that must be done, there is an element of fun.
「やらなきゃいけないどんな仕事のなかにも、必ずひとつは楽しめる要素があるはず」
ーMary Poppins (メリー・ポピンズ、1964年)
この映画の見どころともいえる有名な歌「Spoonful of Sugar」。これを歌い出す直前に、「どんな仕事でも楽しめる要素を見つければゲーム感覚でできるよ」とメリーが子供達に掃除をする大切さを教えるために言ったセリフです。
どんな職業についていても、ときには「やりたくない」とか「面倒臭い」と思うことがあったりするものです。
「退屈と思うなかでも、やりがいや楽しさは必ずあるから、それを見つけたら働く意味もわかってくるのではないか」と、励ましてくれるようなセリフですね。
Why are you trying so hard to fit in when you were born to stand out?
「君は他より目立つために生まれたのに、なぜみんなに合わせようと必死になっているんだ?」
ーWhat a Girl Wants (ロイヤル・セブンティーン、2003年)
周りと同じじゃないと自分だけ仲間はずれにされるのではないか、と考えてしまう人が多い世の中。「自分」というものに自信が持てないときに、心に寄り添うセリフですね。
ここで使われている stand out は「目立つ」という意味になるので、「立ち上がる」というふうに解釈しないように注意が必要です。
Do or do not. There is no try.
「やるか、やらぬかだ。試しなどいらん。」
ーStar Wars Episode V (スター・ウォーズ エピソード5、1980年)
何かを始めるときや、一歩踏み出す勇気が出ないときに、「やってみなきゃわからない!」と言われているような感じですね。
It is not our abilities that show what we truly are. It is our choices.
「我々が何者であるかを表すのは能力ではない、どんな選択をするかだ」
ーHarry Potter and the Chamber of Secrets (ハリー・ポッターと秘密の部屋、2002年)
何事においても必ず何かを選択しなければいけないのが人生です。側から見たら「なぜそんな選択肢を選んだのか?」と言われることもあると思います。
しかし、後から振り返ると、その選択肢こそが正しかったりするのです。選んだその選択肢こそが、自分らしさを表すので、常に自分らしさを大事に、と背中を押してくれるようなセリフですね。
(1:22〜)Life is a box of chocolates, Forrest. You never know what you’re gonna get.
「人生はチョコレートの箱のようなもの。開けてみないとわからない」
ーForrest Gump(フォレスト・ガンプ/一期一会、1994年)
これも、「やってみないとわからない」のと似たようなもので、「食わず嫌いになってしまうのは勿体ないよ」と伝えてくれています。
If I can change and you can change, everybody can change.
「俺が変われて君も変われるなら、誰だって変わることができる」
ーRocky IV(ロッキー4/炎の友情、1985年)
「なりたい自分に変わることはできるよ、その気さえあれば」と背中を押されるような、そんなフレーズですね。
(0:32~)Well, I don’t want to survive. I want to live.
「生き残りたいんじゃない、人生を生きたいんだ」
ー12 Years a Slave(それでも夜は明ける、2013年)
嫌でも、この競争社会を生き抜かないといけないのが現実。ただ、そのなかでも自分らしさを失ってしまったら、元も子もないですよね。「自分の人生を好きに生きていいんだよ」と言われている気がする、そんなセリフです。
このセリフの一部、I want to live は、直訳すると「わたしは生きたい」となるのですが、文脈を考えると、ただ生存するだけでなく「人生を全うしたい」「充実したものにしたい」というメッセージが読み取れます。
Why so serious?
「そのしかめツラはなんだ?」
ーThe Dark Knight(ダークナイト、2008年)
このセリフはなかなか有名ではないでしょうか。「ダークナイト」の少し怖いシーンで、ジョーカーが犯罪組織のリーダーであるギャンボルに言ったセリフですね。
ここで使われている serious は「真剣・真面目」という訳し方ではなく、「しかめツラ」と訳されています。
映画のシーンでは、主人公であるジョーカーが幼い頃、父にナイフを向けられたときにこのセリフを言われたそうです。誰でもナイフを向けられたら、顔をしかめますよね? もしここで「どうしてすごく真剣なの?」なんて訳したら、少し違うなと感じるところかと思います。
このフレーズは、真面目すぎてしかめツラになっている友人や同僚を気遣って言うといいかもしれません。もちろん、この映画を知っている方からすれば、ネタのように使うこともでき、友人や同僚を笑わせることもできます。
Why fight when you can negotiate?
「交渉という選択肢があるのになぜ戦う必要がある?」
ーPirates of the Caribbean: Dead Man’s Chest (パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト、2006年)
「話し合うこともできるのに、なぜ喧嘩する必要がある」というふうに捉えることができる一言ではないでしょうか。友達同士や同僚間でのすれ違いが起こったときに、思い出したくなるアドバイスですね。
Oh yes, the past can hurt. But the way I see it, you can either run from it or learn from it.
「そう、過去にはツライこともある、でも過去からは逃げるか、そこから学ぶかしかできない」
ーThe Lion King(ライオン・キング、1994年)
どんなことにおいても、過去の失敗を思い出すだけでも恥ずかしさで頭を抱えたくなることもあるかと思います。
でも、それらの経験がないと今の自分がいないので、「過去から学ぶことがたくさんあるんだよ」と目を覚まさせる一言です。
文中の it は past(過去)を指しています。
続いては、青春や恋愛にまつわる名セリフをご紹介したいと思います。
青春時代は多感な時期で、たくさんの感情で心が掻き乱され、どのように気持ちを整理したらいいのかがわからなくなってしまったこともあったのではないでしょうか。筆者は、少なからずそうでした。
また青春の一部として、友情についても悩んだりすることが多い時期でもあるかと思います。誰かに大事なことを伝える勇気がない人や、思春期を迎えているお子様をお持ちという人も、この言葉たちだったら、勇気を出して贈れると思います!
(0:27~)You don’t need everyone to love you, just a few good people.
「みんなに好かれる必要なんてない、大切な人が数人いればそれでいいじゃない」
ーThe Greatest Showman(グレーテスト・ショーマン、2017年)
いつの時代も人はみんな、自分を囲む人全員に好かれたいものだと思います。ただ、そうすると気持ちが疲れませんか?
「みんなに好かれる必要はないし、ありのままの自分を好きになってくれる人たちと一緒にいればいい。」そんなふうに励まされる気がしますね。
You will never age for me, nor fade, nor die.
「僕にとったら君は決して歳を取らないし、衰えないし、死なないんだ」
ーShakespeare in Love(恋に落ちたシェイクスピア、1998年)
好きなものは、どんなことがあっても色褪せないと言われている気がするセリフ。好きになった人に言いたい一言です。
The greatest thing you’ll ever learn is just to love, and be loved in return.
「人が学ぶ最も素敵なことは、ただ愛するということ、そしてそのお返しに愛されるということだよ」
ーMoulin Rouge(ムーラン・ルージュ、2001年)
「好き」を言葉にするのはとても簡単ですが、本当の意味で「好き」になると、それすら言葉にするのに精一杯になります。
「ただ愛すること」を学ぶのは簡単そうで、実は一番難しかったりするのではないでしょうか。少なからず筆者は、このセリフを読んでそう思いました。
It is not what is outside, but what is inside that counts.
「大切なのは外見じゃなくて中身だ」
ーAladdin(アラジン、1992年)
「中身を重視している」という人はたくさんいるかと思いますが、正直なところ、本当は中身の前に外見も気にするのが人間として自然だと思います。
このアラジンのセリフは「内面を見てね」と改めて教えてくれるような感じがしますよね。
ここで使われる counts は「数える」という意味ではありません。
日本語でも「〇〇がカウントされる」という表現の仕方をしますが、もう少し噛み砕くと「視野に入れる、考慮する」という意味になります。
今回のセリフに置き換えて考えると「中身(人間性や性格)を視野に入れる」という意味です。ただ、このシーンで「中身を視野に入れる」なんて翻訳したら、何だか堅苦しいので、このような訳し方になりました。
You've given me a taste for life.
「君は俺に生きる希望をくれた」
ーLeon(レオン、1994年)
このセリフで使われる a taste for は「〜を好む」という熟語です。もう少し細かく砕いて訳すと「人生を好きになる理由をくれた」といったところではないでしょうか。
モノクロのようなつまらない自分の世界に、彩りを与えたという意味で捉えても問題ないかと思います。
Sometimes it’s better to be alone.
「たまには一人でいる方が良かったりするものよ」
ーHercules(ヘラクレス、1997年)
どんなに心を許せる仲間や好きな人でも、一緒にいすぎると自分を見失ってしまうことがあります。そんなときはこのセリフに「一人でいても大丈夫だよ」と勇気づけられるかもしれません。
(0:43~)You mustn’t give your heart to a wild thing. The more you do the stronger they get.
「野生の生き物なんて愛しちゃだめよ。愛したって報われないんだから」
ーBreakfast at Tiffany's(ティファニーで朝食を、1961年)
「ちゃんと丁寧に自分を愛してくれる人を見つけないと!」と励まされているような気になるセリフだと思いませんか。
give your heart to というフレーズは、「想いを寄せる」または「愛する」という意味になります。
また、ここで見慣れない省略語 mustn't が入っていますが、これは must not の略です。do not を don't と略すのと同じように短くすることもできます。
Love is putting someone else’s needs before yours.
「愛とは自分よりも相手のことを大切に考えることだ」
ーFrozen(アナと雪の女王、2013年)
恋をするときは、自分自身に夢中になりがちですが、その気持ちが「愛」に変わると、自然と相手を優先しますよね。
それがこのセリフのなかで登場する「相手のことを大切に考えること」ではないでしょうか。
Usually they’re just trying to protect you because they love you.
「愛しているからこそ心配になるんだ」
ーCharlie and the Chocolate Factory(チャーリーとチョコレート工場、2003年)
大人になった今でも、家族やお友達にお説教をされると、ときにはどうしても刃向かいたくなることはありますよね。異常なほどの心配は愛から来るもの、そう言われているようなセリフで、心が温まりますよね。
(1:47~)Kids lose everything unless there’s someone there to look out for them. And if your parents are too fucked up to do it, then maybe I should.
「子供は誰かが育てなければ全てを失ってしまう。君の親がやらないなら俺が守ってやる」
ーStand by Me(スタンド・バイ・ミー、1986年)
最後にご紹介するのは、それほど有名なセリフではないのですが、かの有名な青春映画「スタンド・バイ・ミー」からピックアップ。作家になる才能があるのに、お父さんが認めてくれないせいで夢を諦めようとするゴーディに対して、クリスが放った言葉です。
ほかの人が敵になっても自分が守り、応援しようとする素敵な友情に胸が熱くなるのではないでしょうか。
そんな熱い友情をぜひ読者の皆様にシェアしたく、今回の記事の最後にご紹介しました!
このセリフに出ている look out for は、「面倒を見る、世話をする」という意味の熟語になります。ぜひ覚えて、使ってみてくださいね!
他にも愛にまつわる名セリフを載せている記事があるで、こちらもぜひ合わせてお読みください。
(参考URL:映画 ひとっとび、Lifetime Learner、英語学習徹底攻略)
いかがでしたか?
励ましの言葉を直接言うのは簡単そうなことですが、実は勇気が必要なことだったりします。
また、悩みがあっても、周りには相談できない、しづらいことがたくさんあるのではないでしょうか。
そんなときに、そっと心に寄り添う言葉を読むだけでも、また立ち上がろうという気持ちになれると思います。
誰かにかける言葉に困ったときは、この記事で登場したようなセリフを贈ってみるのはいかがでしょうか。
今回ご紹介したセリフたちが、この記事を読んでくれている皆さんの心に寄り添いますように。
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