西東 たまき
(更新)
生まれ育った国が違っていても、時代のヒット曲を共通の話題にして盛り上がれます。また、楽器の演奏経験がある人同士は、それだけで心の距離が縮まったりもしますよね。
音楽には国境がないとよく言われますが、音楽に関する話題も国境を越えて通用します。
そこで今回は、「英語で音楽の趣味について話すときに役立つ英語」をご紹介します。音楽の話題で人との距離を縮めましょう!
「音楽」は英語で "music(ミュージック)" というのはご存知の方も多いでしょう。
英語の “music” には、さらに「楽譜」という意味もあります。
複数の音楽について話すときは、それぞれの楽曲を “a piece of music” のように表現します。
“song(歌)” や “tune(曲)” という言い方もありますよ。
「音」は “sound” です。
「楽器」は「音楽の道具(musical instrument)」といった言い方をします。
バッハやモーツァルトといった古典音楽のジャンルを、日本語で「クラシック音楽/クラシックミュージック」と言いますね。
しかし、英語ではこれでは通じません。“classical music” と言う必要があります。
「古典的な」を意味する英語は “classical” です。よく似ている “classic” は「不朽の、一流の」や「典型的な」といった全く別の意味になってしまいます。
例えば、クレジットカードには「ゴールド」や「プラチナ」といったグレードがありますが、「クラシック」とあったらそれは「典型的=一般カード」のことです。
ちなみに「バッハ(Bach)」は、英語では「バーク」のような発音になりますよ!
"pop music(ポップミュージック)"は “popular music(人気音楽)” を略したものです。
“J-pop” や “K-pop” はそれぞれ“Japanese pop” と “Korean pop” の省略形ですね。
また、音楽や映画には "indies(インディーズ)" というジャンルもあります。
“indie” とは “independent(独立した)” の省略、つまり、大手制作会社に属さない独立系のアーティストや作品のことを指しています。カタカナ英語では「インディーズ」と言いますが、英語では「ズ(s)」は不要です。
「懐メロ」は “oldies”、“old tune”、“old hit” などと言い表します。
伴奏だけの音楽を「カラオケ」といいますね。英語でもそのまま “karaoke” で通じます。
ただし、発音は「オ」にアクセントを置き、「カラオキ」のように発音になります。
下記は様々な音楽のジャンルの英語での表現の仕方をまとめたものです。音楽の話題になったときにはぜひご活用ください。
演歌 | Enka / Traditional style Japanese pop song |
---|---|
ラップ | Rap |
童謡 | (Japanese) Nursery rhyme |
合唱曲 | Chorus |
アニソン | Anime song |
ジャズ | Jazz |
R&B(リズム・アンド・ブルース) | R&B / Rhythm and Blues |
ブルース | Blues |
シャンソン | Chanson |
カントリー | Country |
レゲエ | Reggae |
ボサノバ | Bossa Nova |
ゴスペル | Gospel |
ソウル | Soul |
ヒップホップ | Hip-hop |
ヘビーメタル | Heavy metal |
パンク | Punk |
次のようなフレーズでどんな音楽が好きか訊いてみましょう。
「種類」は “kind” や “type” を使います。“genre(ジャンル)” という言葉に置き換えてもOKです。
次のような返答の仕方ができます。
音楽にも流行(trend)がありますね。「最新の」と言うには “latest” を使います。
気になる曲が耳に入ったときは、こんなフレーズで質問してみましょう。
音楽について語るときに知っておきたい言葉やフレーズも見てみましょう。
音楽を「演奏する」は “play” のほか “perform” でも表せます。
音楽、芸、演技などで人を楽しませる意図がある場合は “perform”、単に「演奏する」というなら “play” と使い分けます。
“perform” の名詞形が「パフォーマンス(performance)」、“perform” する人が “performer” です。
「歌詞」は “lyrics” といいます。
歌詞付きの音楽動画には “with lyrics” と書いてありますよ。
「音楽を作る、作曲する」を表す単語が “compose” です。
「文章を作る」という時も使えます。“composer” で「作曲家」になります。
好きな音楽のジャンル、アーティスト名、タイトルなどだけでも、かなりお互いの趣味が分かるし、会話のキッカケにもなるものです。当記事で挙げた英語フレーズを使って音楽の話題にも挑戦してみましょう。
さらに、相手の国の伝統音楽、流行りの音楽、有名な歌手などについても訊いてみては。もし知らなくても、今はインターネットですぐ調べて聴くこともできるのできっと盛り上がりますよ!