must の過去形を作る方法! 2つの表現を意味別に徹底解説

「must」の過去形を作る方法! 2つの表現を意味別に徹底解説

must は「〜しなければならない」や「〜に違いない」など、強い義務や推測を表現するときに使われますが、みなさんは must の過去形を見たことがありますか?

他の助動詞、can/will/may などには could/would/might と過去形が存在するのに対して、must の変化した形(過去形)は目にしたことがないかと思います。

そうなんです。must には過去形がありません。

それでも時には、「〜しなければならなかった」や「〜したに違いない」など、過去形として表現したいときがありますよね。安心してください。

must の代わりに別の英語表現を使って、義務や推測の過去形を表現することが可能です。

今回は、この must の過去形を作る方法と、2つの表現を意味別に徹底解説していきたいと思います。

【復習】must の意味は大きく2つ

【復習】must の意味は大きく分けて2つ

まずは、must の復習を簡単にしていきましょう。

must の意味①「〜しなければならない」

先ほども少し触れましたが、must は強い義務や強制を表現するときに使われ、「〜しなければならない」という意味になります。

You must stay home today. You are grounded.

「あなたは今日家にいなければなりません。外出禁止です」

She must go to see a doctor today. Her fever hasn’t gone yet.

「彼女は今日病院に行かなければなりません。熱がまだ下がっていません」

I must go return the DVD that I rented a few days ago.

「何日か前に借りたDVDを返しに行かなければなりません」

must の意味②「〜に違いない」

また、must は確信が高い推測を表現するときにも使われ、「〜に違いない」という意味になります。

You must be tired. You have been working non-stop since last week.

「あなたは疲れているに違いない。先週からずっと働きっぱなしじゃないか」

She must have a fever because her cheeks are flushed.

「顔が火照っているので彼女は熱があるに違いない」

must の過去形の作り方

must の過去形の作り方

さて、must には過去形がないと述べました。それでは、どうすれば must の過去形が作れるのでしょうか?

ここでは過去形の文章を作るときに、must の代わりに使える表現を紹介していきます。

「〜しなければならなかった」had to

まず、「〜しなければならなかった」と表現したいときは、had to を使うことが可能です。

had to は have to 「〜しなければならない」の過去形になります。

I had to stay home yesterday. I was grounded.

「私は昨日家に居なければならなかった。外出禁止でした」

She had to go to see a doctor yesterday because her fever hadn’t been gone for a long time.

「熱がなかなか下がらなかったので、彼女は昨日病院に行かなければならなかった」

ここで、「おや?」と思った方もいるかもしれませんが、must と have to はどちらも「〜しなければならない」と訳されます。

では、この2つの表現には違いはないのでしょうか?

実際、アメリカではどちらも同じように使われることが多く、have to の方がより一般的に使われます。また、must は have to よりもさらに強制された義務のニュアンスが強いです。

しかし文法上、この2つには微妙な違いがあります。その違いは、以下の通りです。

  • must = 話し手から見て必要性が高いもの/主観性
  • have to = 他の人から見て必要性が高いもの/客観性

この違いを頭に入れて以下の文章を見てみると、意図に若干の違いがあることがわかると思います。

I must water these flowers.

「お花に水をあげなきゃ」
→自分で決めたこと

I have to water these flowers.

「お花に水をあげなきゃ」
→自分の意思ではなく、誰かから言われたこと

このように、若干の違いがあるものの、 must と have to/had to は同じ意味で代替可能になり、過去形の場合は had to を使います。

「〜した/だったに違いない」must + have + 過去分詞

「〜した/だったに違いない」 must have 過去分詞

確信の高い推測の過去形を作る場合は、「must + have + 過去分詞」を使うことによって、「〜した/だったに違いない」と表現することができます。

You must have been tired. You made some simple mistakes that you would never make.

「君は疲れていたに違いない。いつもはしないような凡ミスをしたね」

She must have had a fever. She did not look great when I talked to her.

「彼女は熱があったに違いない。彼女と話したとき調子が悪そうだったんだ」

【例外】間接話法の場合

他の人が言った言葉をそのまま引用する直接話法に対し、他人が言った言葉を自分の言葉に言い換えて話す方法のことを間接話法と言います。

say/ask/tell などの伝達動詞と言われるものを使って、報告する言葉(他の人が言っていた言葉)を導きます。このとき、引用符は使用しません。

    • 直接話法の例
He said, “Sara is cute.”

「彼は、『サラって可愛いよね』と言った」

    • 間接話法の例
He said that Sara was cute.

「彼はサラは可愛いと言った」

間接話法は一般的に過去について話すときに使われるので、聞いた言葉の時制を変更しなければなりません(全ての動詞を過去形に合わせる)。

ですがこれには例外があり、must が使われているときは had to に変更せずに、そのまま must を使います。これは must 自体に過去形がないためです。

My professor said that I must submit my assignments by 5 p.m. today.

「先生は私に今日の17時までに課題を提出しなければならないと言った」

My mother said that I must clean my room.

「母は私に部屋を片付けなければならないと言った」

must の過去形を使いこなそう

いかがでしたか?

must に過去形はありませんが、have tomust have 過去分詞 を使って過去形の義務や強制、推測を表すことができます。

押さえておきたいポイントとしては:

  1. must には過去形がない
  2. must は形が変わらない
  3. 義務を表したいときは have to に言い換えられる
  4. 推測を表したいときは must + have + 過去分詞 を使用する

慣れるまでは少し厄介かもしれませんが、この4つを押さえて会話の中にもぜひ取り入れてみてください!