西東 たまき
(更新)
文化の違いというべきかもしれません。海外では、ちょっと人と仲良くなると、「おごる」「おごられる」状況が増えてきます。
特に理由がなくても、そして同性同士でも、そんな機会が日本より頻繁です。
「おごられたのにちゃんと挨拶ができなかった」、「おごるつもりだったのに、こちらの意図が上手く伝わらなかった」などといったスッキリしない状況は当然避けたいですよね。
突発的に発生する「おごる」「おごられる」状況に、スマートに対応できるようでしたいもの。当記事では、そんなとき双方が気持ち良く感じられるための英語フレーズをご紹介します!
まずは、「おごる、ご馳走する」は英語で何というか確認してみましょう。
いろいろな言い方がありますが、いずれにしても、気負いを感じさせないシンプルなフレーズで、さりげなく申し出るようにします。
“invite(招待する)” も「おごる」の表現に使えます。
「連れて行く=ご馳走する」という言い方もあります。
どちらが “bill / check(請求書、伝票)” を扱うか、というやり取りもあります。イギリスでよく使われるのが “bill”、アメリカで多いのが “check” です。
ここではおごるとき、おごり返すときに使える様々なフレーズをご紹介します。
おごったり、おごり返したりといったやりとりには、“this time(今回)” や “last time(前回)” といった表現を知っておくと便利です。
そして “next time(次回)” を使えば、「次回は私がおごりますね」というフレーズを作れます。
遠慮して押し問答を続けるよりは、そう言って素直に受け入れてしまう方がスマートです。
さて、こちらが「ご馳走します」と言っても最初は遠慮されてしまうことも多いもの。
そんなときは次のようなフレーズでプッシュします。
遠くからわざわざ会いに来てくれた友達には、こちらからおごってあげると気が利いていますよね。
負担を感じさせないよう、「あなたの国に行ったときは代わりにおごってね」などと言ってみてはどうでしょう。
自分が飲み物を買いに行くとき、ついでに声を掛けてみるのも良い感じです。
パブやバーなどでは、友達同士順番に飲み物を購入し合うこともあります。
好意を受けるなら、素直に “Thanks / Thanks you(ありがとう)” となりますが、お断りしたいケースもありますよね。
中には、相手に気付かせないよう、ちょっとした隙に支払を済ませてしまうようなスマートな人もいます。
気遣いが求められる「おごる、おごられる」より、割り勘でサッパリ済ませたいときもありますね。
英語で「割り勘にする」は、「分ける」を意味する “split” や “divide”、“share” などを使います。
“respectively” は「各自、それぞれに」という意味です。
「平等に」を意味する “equally” や “evenly” を使えば、「同額ずつ」という表現になります。
別会計にして欲しいときは “separate(別の)” や “separately(別で)” を使い、次のようなフレーズでお店の人に依頼します。
場数に慣れてパターンが掴めてくれば、おごったりおごられたりも気負わずにできるようになります。人とお付き合いする上で知っておきたいマナーの一つと言えるでしょう。
「おごる、おごられる」は、相手との立場や状況によって様々に変化し、どうすべきか判断が難しいことも多いものです。特に、文化が違う場合は注意深く観察してみると良いと思いますよ。
「日本式」とは違うスタイルや考え方に気付けるかもしれません。