Rina
(更新)
こんにちは。英語ライフスタイリストのRinaです。
みなさんは普段無意識によく使ってしまう口癖ってありますか? なかなか自分だと気づかないかもしれませんが、一つや二つは誰にでもあるのではないかなと思います。
このような口癖は、英語のネイティブスピーカーたちにもあります。映画やドラマをよく観る学習者さんであれば、頻繁にでてくる英語の口癖はすでにいくつか知っているかもしれませんね!
口癖の中には、会話に詰まった時にとっさに使えるような便利なものもありますし、相手もよく使うネイティブの口癖を真似して使えるようになると、会話がより自然に聞こえたりもします。
そこで今回は、英語のネイティブスピーカーがよく使う口癖の中から、特に3語前後の短いフレーズを厳選し、ご紹介したいと思います!
具体的なフレーズに入る前に、そもそも口癖を使うシチュエーションですが、とっさのリアクションや相槌を中心に、基本的には友人や家族間の「インフォーマルな場に限る」と認識しておいた方が無難かなと思います。
もちろん、ご紹介するものの中にはビジネスシーンで使用されるフレーズありますが、基本的には「口癖」自体が無意識に口から出てしまうものであって、じっくり物事を考えて発言するような場合にはそこまで登場しないはずです。
ですので、丁寧な発言が求められている場でこうしたフレーズを連発してしまうと、準備不足や幼稚な印象を与えてしまったりすることもあるため、あまり適していません。
そうした前提を理解した上で、ひとつひとつの口癖のニュアンスを習得できるといいかなと思います。
それでは具体的なフレーズをみていきましょう!
・そうだなぁ
・それが…
・ええっと
・実のところ
基本的には相手の言ったことに対する相槌として「そうだなぁ」というニュアンスで使われますが、他にも相手の言ったことを一応受け取りはするものの、反論したい時などにもワンクッション置く意味で使われたりします。
他にも、話を切り上げたい時に ”Well, I think I need to go now.(ごめんそろそろ行かないとだ)” のように使うこともできます。
・え、そうなの?
・そうなんですか?
・そうかなぁ
基本的には2パターンで、ひとつは相手の発言に対して、「え、そうなの?」「そうなんですか?」といった疑問や驚きのリアクションを示す時に使われます。
そしてもうひとつは、「そうかなぁ」と相手の発言に対する弱い反論や不信感を示すニュアンスです。
・〜みたいな(例えば〜)
・ええと〜
口語ではよく登場する口癖です。基本的には何か例をあげる時に使いますが、”For example” や ”For instance“ に比べてカジュアルな表現です。
また、そこから派生して、言葉に詰まった時に「ほら、あの〜」というようなニュアンスで使うような人もいます。その場合は基本的に意味はありませんので聞き流してしまってOKです。
・いずれにしても
・ともかく
・それはそうとして
文の頭または末尾につけて使うひと言です。文頭にくる場合は、いろいろ話したけど、「いずれにしても」というように話をまとめたい時に便利です。文末にくる場合は口癖というよりは、「どうであっても〜だ/しない」というようなニュアンスを出したい時に使われます。
「そうね、一緒に居て欲しい気持ちはあるけど、どうあれあなたは行ってしまうでしょうね」
・あのね、ねえねえ、ちょっと聞いてよ
・ええと
・でしょ?〜じゃん?
ネイティブの口癖の中でもトップ3に入るといってもいい程聞くことの多いフレーズ。意味は直訳すると「あなたは知ってる」ですが、これは文脈と使われ方によって意訳が必要です。
大きく3つに分けて、発言の頭につける場合は「ねえねえ、ちょっと聞いてよ」のような意味、文の最後につける場合は「だよね?そう思うでしょう?」や「〜じゃん?」のように相手の同意を求めているようなニュアンスになります。
そして文の中に突然でてくる場合は、「ええと」「あの〜」のような言葉を探しているときの ”filler(埋める言葉)” として使われています。
“You know” は発音も簡単ですし、使えるようになると急にネイティブのように聞こえてカッコイイ!みたいに思うひとも少なくないかもしれませんが、カジュアルですし、あまり使いすぎると幼い印象になるので要注意です。
・でしょ?
・だよね〜
・ホントだよね〜
相手の発言に対して同感!と言いたいときのリアクションフレーズです。質問文ではありますが、実際には質問のニュアンスはなく、あくまで「だよね〜」という感じです。
・自信はないけど
・ちょっと定かじゃないけど
自分の発言や意見に「自信や確証はないけどこうだと思う」という時の前置きフレーズです。自分の言う内容が事実か事実ではないか、ということ以外にも、ちょっと相手にとってネガティブ目な意見などを伝える時にクッションとして使う事もあります。
「ちょっとあれだけど、彼女に本当の事伝えた方がいいと思うよ」
・言わんとしてることわかるよね?
・そうじゃない?
“know” シリーズ最後はこちら。何か発言をした際に、念押しのような感じで文末に付け足されることの多いフレーズです。
意味はそのままで「私の意味していることが分かりますよね?」という感じ。頻繁に使うと押し付けがましい印象になりかねないので、要注意です。
・つまり
・要するに
・言いたいのは
こちらもとてもよく耳にする口癖ですが、直訳すると「私の意味していることは」ですね。ニュアンスはいくつかありますが、一番多いのはそれまでの発言に対して補足をしたり、「言いたかったのは」のように訂正をしたりするニュアンスです。
また、”You know” と似たニュアンスで言葉に詰まった時に「えっと、そうだな」のような埋め言葉としても使わることもあります。ここまで見てきた ”filler” 的な口癖のニュアンスが良く出ている歌がこちら。
Huh, so he calls me up and he’s like, I still love you. And I’m like, I just, I mean this is exhausting, you know, Like we are never getting back together like, ever.
「彼は私に電話してきて、『まだ愛してる』なんて言うけど、私は….そうね、何ていうか、『もううんざり』って感じ。分かるでしょ?だって私たちはもう二度とヨリを戻すことなんてないんだから。そう、二度とね」
テイラー・スウィフトの『We are never getting back together』より
・まぁね(多少はね)
・そんなとこかな
これは相手の発言に対して、明確な ”Yes” を避けて曖昧に答えたいときのひと言です。アメリカ英語では ”Kind of” をよく聞く傾向があります。
「昨日の夜はパーティー楽しんだ?」
「あー、まあね」
・やっちまった!
・あっちゃー!
・いっけない!
何か失敗したり、間違ってしまった時のとっさのひと言ですね。よく耳にすると思います。他にも、間が悪い時などに使われたりもします。
・しまった!
・なんてこった!
・あらら〜
映画やドラマなどで耳にすることも多い、とっさのひと言ですね!直訳すると「おお、男(少年)!」となってしまい「?」ですが、これは ”Oh my god!” と良く似ていて、目の前で起きたことや聞いたことに対して驚いたり、失望したりした時のリアクションです。
どちらかといえばネガティブなことに対して使うことが多いですが、驚くほどすごいことが起きた時に「信じられない」というようなニュアンスでも使います。
これは補足ですが「やっちまった!くそ!」という意味の ”Shoot!” などと少し似たようなニュアンスもありますが、それに比べたら少しだけ品がある言い方かなという感じ。
・正直にいうと
・本当に、実際に
・意外なことに
・やっぱり
基本的な意味としては「実際に」のニュアンスを持つ ”Actually” ですが、場面に応じて様々な意味を表す便利な表現のため、口癖のように多用されることも少なくありません。
微妙なニュアンスが解釈しづらいこともありますが、基本的には「意外なことに」「実際のところは」というコアイメージで受け取っていいと思います。
また、ちょっとした口癖として、「やっぱり〜」というように話題を変えたり、意見を変えたりする時のサイン言葉としての ”actually” もよく聞きます。
「コーヒーはどのように飲まれますか?」
「ブラックで結構です。あぁ、やっぱりクリームを一緒にお願いします」
・さあ来い!
・ねえ、行こうよ!
・私にやらせてよ!
・やめてよ!
こちらも良く耳にする口癖のひとつ。状況次第で本当に様々な意味に変化するので慣れが必要かもしれません。大きく分けると2通りのパターンがあって、ひとつは相手の背中を押したり、自分にやらせてだったり、相手の発言を催促する感じで物事を推し進めるニュアンス。
もうひとつは逆のニュアンスで、相手の発言や行動に対してうんざりしたり怒ったりした時に、「やめてよ」や「もういいかげんにして」のような感じで使われます。トーンや表情で聞き分けましょう。
・気にしないで!
・なんでもない!
・今の忘れて!
こちらも大きく2つのパターンがあり、ひとつは相手を励ましたり、安心させるために「気にしなで」というニュアンス。そしてもうひとつは、自分の言ったことを取り消したい、なかったことにしたい!そんな時に「なんでもない!」というように使います。
何か恥ずかしいことや、的外れな発言をしてしまったことに気づいた時なんかに便利です。
・ちょい待って!
・おっと!
“Wait” は「待つ」という意味ですが、カジュアルな会話で「あ、ちょっと待って」のように言いたい時にもよく聞きます。会話の途中で何か別の考えが浮かんだり、違う情報をシェアしたい時の頭言葉として便利です。
ただ、本当に相手を待たせる場合は、”Just a moment.” や ”Just a minute please” のように言った方が無難です。
・誰がそんなこと気にするの(誰も気にしないよ)
・どうでもいいよ
・自分はそんなこと気にしないよ
直訳すると、「誰が気にするの?」ですが本当に伝えたい意味は「誰も気にしないよ」「どうでもいいよ」ということ。カジュアルな表現ですし、文脈によっては冷たい印象にもなるので使う場合は気をつけて!
また、周りがどう言おうと、自分は気にしないよというポジティブなニュアンスのこともあります。
・誰が聞いたの?(誰も君に聞いてないよ)
・どうでもいいよ
ひとつ前の ”Who cares?” とおなじパターンです。
直訳は「誰が君に質問した?」ですが、要は「誰も君の意見は聞いてないよ」という意味になります。
・遠慮するよ
・私はいいよ
カジュアルに誘いを断る時によく聞くフレーズです。日本語でも「パスする」と言いますよね。
さらに、もっとやんわりと断るニュアンスにしたい場合は ”I think I’ll pass.” と言ったりもします。
・ついてるね!
・やったじゃん!
何か運よくうまくいった相手に対してのひと言。
「よかったね!」というニュアンスもあり "Good for you!" とも似ていますが、”Lucky you!” は純粋に相手を褒めるだけではなく、「運があってよかったね」と少し羨む気持ちが入っていることもあります。
・もちろん!
・その通りだよ!
・いいよ!
・どういたしまして
そもそも “bet“ は「賭ける」という意味で、「賭けてもいいくらい自信がある」という意味で「もちろん」のニュアンスになります。
また、感謝を伝えられた時に ”You’re welcome.” の代わりに使う人もいます。いろいろな場面で聞くので、慣れが必要かもしれません。
ちなみに、”I bet.” もよく聞きますが、こちらは相手の発言に対して同意する意味で「そうに違いない」「きっとそうだと思うよ」という感じで ”I think so.” よりももっと自信を持って同意する時などに使います。
・幸運を祈ってる!
“Good luck!” とおなじ意味のこのフレーズは、片方の手の中指をおなじ手の人差し指にかけたジャスチャーを表しています(実際にこのジャスチャーをしながら言うこともあります)。
もともとこれはキリスト教の十字架を指していますが、今では一般的に幸運を祈るためのサインのようになっています。
「昨日就職面接を受けたんだ。この仕事は本当にやりたいことなんだよ」
「それはよかったね!うまくいくといいね!」
・きみ最高!
・すごいじゃん!
人を褒める時のカジュアルな表現です。”You” は ”He” や ”She” などに置き換えて ”He rocks!(彼最高だね!)” のように言ってももちろんOK!
もともとは音楽の ”rock” から来ていますが、これは「人を感動させる」のような意味。
・最悪だね!
ひとつ前の ”You rock!” と逆のニュアンスで「最低だね」「最悪だね」という時のひと言。とてもカジュアルな表現です。
人に対して、例えば ”She sucks!(彼女最悪だな)” のようにも使われます。
・最高!
・かっこいい!
・(いい意味で)やばいね!
もともと ”lit” は「火を灯す」「照らす」を意味する ”light” の過去形です。
そこから派生して、若い人たちの間でカジュアルに使われるスラングとして「最高!」「いけてるね!」のようなニュアンスになります。
他にも ”I got lit.” というと「酔っぱらっちゃった!」のような意味にもなるので、そちらも覚えておきましょう!
いかがでしたか?
聞いたことあった!という口癖も中にはあったかもしれません。今回ご紹介した英語ネイティブの口癖は、できるかぎり一般的なものを厳選してみました。また、実際私の周りにいる英語ネイティブがよく口にするものです。
ですが、日本語と同じように実際には人によって使用頻度がそこまで高くないものもありますし、今日ご紹介していない別の英語の口癖もまだまだたくさんあります。
ちょっとした口癖の意味を知っておくだけでも、相手の思いを理解しやすくなりますし、ちょっとしたニュアンスなども汲み取ってあげることができるようになるでしょう。
今日の記事が、ネイティブとの会話を楽しむために役立てば幸いです!