Erik
(更新)
世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス。感染爆発の真っ只中という地域もあれば、様々な規制の緩和でコロナと共に生きるウィズコロナ時代に突入しているところもあります。
日本では5月に緊急事態宣言が解除され、第2波への懸念は残るものの、「新しい生活様式」といった表現を頻繁に聞くようになりました。
今回は、New Normal(新たな日常)に代表される、これからの日々の暮らしで必要となる様々な行動やマナーが、海外ではどのように表現されているのかをご紹介します。
・New Normal
"normal" は「普通」や「常識」といった意味を持つ英単語です。"new normal" は様々な海外メディアで頻繁に使われ、世界的な定型的フレーズとなりつつあります。
「新しい生活様式のために、準備しなければならないことはたくさんあります」
・to wear a (face)mask
「マスク」は英語でもそのまま "mask" と言えます。"face mask(顔のマスク)" や "surgical mask(サージカルマスク)" といった表現もあります。
「人々はマスクを着用していない場合、飛行機に乗せてもらえない場合があります」
・wash (your) hands and gargle
「手を洗う」は "wash (your) hands" となります。「うがい」は "gargle" という表現が使われます。
「家に着いたら手洗いうがいを忘れずにしてください」
・hand sanitizer
「手指消毒液」のことを "hand sanitizer" と言います。
「手指消毒液を用意しているのでお使いください」
・Avoid the 3Cs
「3密」については、首相官邸が公式HPで "3Cs"、つまり "Closed spaces(密閉空間)"、 "Crowded places(密集場所)"、 "Close-contact settings(密接場面)" と訳しています。
「可能な限り3密を避けるようにしてください」
・two meters apart
「メートル」は国や地域によってスペルが異なる場合があります。アメリカ英語では "meter"、イギリス英語等では "metre" が好まれる傾向があります。
「順番待ちの際は、2メートル間隔をあけてお並びください」
・maintain social distancing
「ソーシャルディスタンス」は直訳すると「社会的距離」となります。人同士の距離を保つことで密集度を下げることです。
「店内ではソーシャルディスタンスを保つよう努めてください」
・cough etiquette
"cough" は名詞にも動詞にもなり、「咳」「咳をする」の意味の英単語です。「エチケット」は英語でもそのまま "etiquette" ですが、発音は「エティケット」に近いです。
「咳エチケットを守ってください」
・take (your) temperature / body temperature measurement
"take your temperature" と言うと「体温測定をする」という意味になります。"body temperature measurement" は名詞の形で「体温測定」を表現できます。
「全てのゲストに対して、入場前に体温を測定することをお願いしております」
・remote work / telework / work from home
日本語と同じように「リモートワーク」や「テレワーク」と言えます。他にはシンプルに "work from home" という表現が使われることも多いです。
「たくさんの人々がリモートワークに適応してきています」
・live with corona
"live" は「生きる」という意味の動詞です。名詞系の "life" とすれば「コロナとの生活」のようなニュアンスになります。
「私たちはコロナとともに生きることについて考えなければなりません」
・post corona / after corona
日本語で言う「アフターコロナ」、つまりパンデミックが収束した後のことについては "post corona" と言うことができます。また、日本語と同じように "after corona" でも OK です。
「アフターコロナの世界がどのようになっているのかは誰にもわかりません」
規制緩和ムードが広がりつつある中、高確率で訪れるとされている「第2波」の懸念も残ります。ここでは、万が一そのような事態になった場合に備えた関連英語フレーズをご紹介します。
・second wave
「第2波」は英語で "second wave" と表現されることが多いです。「第1波」は "first wave" となります。
「多くの専門家が、コロナウイルスの第2波が来ると推測しています」
・quarantine / self isolation
「14日間の自主/強制隔離」など、新型コロナウイルス関連のニュースでよく耳にするようになったこちらは、英語で "quarantine" と言います。「自己隔離」の場合は "self isolation" と表現することもできます。
「外国から入国する人は14日間の隔離に入ります」
・positive / negative
コロナウイルスの検査で「陽性」の場合は "positive"、「陰性」の場合は "negative" と言います。
「昨日、2人がコロナウイルス検査で陽性結果が出ました」
・refrain from nonessential and non-urgent outings
"refrain from" で「自粛する」を表現することができます。
「政府は、国民に対して不要不急の外出を自粛するよう求めました」
・state of emergency declaration
"declaration" の動詞系 "declare" を使えば「緊急事態を宣言する」のような使い方もできます。また、「解除」の場合は "lift" という表現がよく使われます。
「日本政府は緊急事態を宣言しました」
・lockdown
日本では強制的な都市封鎖は今のところ行われていませんが、海外では多くの地域が「ロックダウン」を経験しています。こちらは英語でもそのまま "lockdown" と言えます。
「その都市は最短で来月末までロックダウンに入ります」
今回ご紹介した表現は世界中のメディア等で幅広く使われているものが多いので、オンラインレッスン等でコロナ関連の話題になったらぜひ使ってみてください。
引き続き油断できない状況が続きますが、「新しい生活様式」を取り入れながら少しづつ前に進めたら嬉しいですね。