堂本 かおる
(更新)
101(ワン・オー・ワン)とはものごとの基礎、基本、または入門講座のこと。このコラムでは毎回、多彩で雑多でホットでクールでクレイジーで奥の深い魅力に溢れたニューヨークのベーシックを、英語のワンフレーズ紹介と共にお伝えしていきます。
ニューヨークを訪れたら、やはりショッピング。
日本ではどうしても割高になってしまうアメリカン・ブランドですが、ここアメリカでは“国産ブランド”ゆえに買いやすいですよね。さらにマス・ブランドやファスト・ファッションともなればとにかく安い! 可愛い! これはもう、まとめて買うしかありません。
しかし、アメリカでのショッピングでまず問題となるのはサイズ。サイジングや表記が日本とは異なります。試着は必須ですが、自分に合いそうなサイズが見つけられない場合は店員さんに探してもらうことになりますよね。
その際、S/M/Lではなく、 "Small/Medium/Large" と言います。 "M size, please" などと言っても、よほど日本人慣れした店員さんでない限り、分かってくれません。
▷各サイズの英語表現
XS - Extra Small
S - Small
M - Medium
L - Large
XL - Extra Large
ちなみに日本でのサイズより一段階小さいサイズがフィットすることが多いです。ブランドやデザインによりますが、女性の場合は身長155cm以下は "Petite" サイズ、175cm以上は "Tall" サイズが合います。
こうした特殊サイズも最近ではかなり店頭に並ぶようになりましたが、まだ「オンライン販売のみ」としているブランドもあります。また大柄な人が多いアメリカゆえ、 "Plus" サイズ専門店は少なからずあります。
ファッション・アイテムの呼び方が異なるものもあります。やっかいなのは和製英語。英語と信じてそのまま使うと「?」という顔をされてしまうのです。
最も違和感があるのは "dress" でしょうか。日本語でドレスというと裾の長いフォーマルなものを思い浮かべますが、英語ではワンピースも "dress" です。コットン製の超カジュアルなミニのワンピースであっても "dress" なのです。 "one piece dress" という言い方もあるにはありますが、一般的には使われません。
パーカー (hoodie)、トレーナー (sweatshirt)に関しては、日本でもフーディー、スウェットシャツが徐々に浸透しているようですね。ブレザーは "blazer" のカタカナ発音なので通じません。本来の発音は「ブレイザー」です。
また日本ではコットンやシルクの薄手のものをスカーフ、防寒用の厚手のものをマフラーと呼び分けますが、英語ではすべて "scarf" です。英語は時に大雑把です(笑)
「アクセサリー」は微妙です。英語で "accessory" と言う場合、指輪やピアス、ネックレスなどの "jewelry" を含むこともありますが、一般的には帽子、スカーフ&マフラー、ベルト、バッグなど、いわゆるファッション小物を "accessory" と言います。そのため両方を指したい場合に "Jewelry & Accessories" ということもあります。
チェック柄は "checked" とも言いますが "plaid" のほうが一般的。太い横縞を指す「ボーダー」は通じません。縦縞も横縞も、太くても細くても、すべて "stripe" なのです。やはり適当ですね(笑)
こうしたファッション用語を詳しく知りたい場合、日米で展開しているブランドのウェブサイトを見比べるという方法があります。画面構成や掲載商品がほとんど同じなので比較しやすいわけです。ついでに値段もチェックしてみてください。(円安はイタいですね)
ニューヨーク市の消費税は8.875%です。すべて外税なので要注意!
値札に$100とあれば、実際は$108.88支払うことになります。ただし衣料品と靴については$110未満なら非課税です。その金額までであれば生活必需品として無税、$110を超えると贅沢品として課税されるようになっています。
$110という半端な境界額はナゾですが、なかなか理に叶ったシステムですね。各商品の単価によるので、2点、3点まとめて買って合計が$110を超えても非課税になります。
なお、衣料品には下着、ソックス、スカーフ、帽子などは含まれますが、バッグは対象外……残念!
セールは、大きな祝日には必ず行われます。次は7月4日の独立記念日ですね。 "Buy One Get One Free!" (ひとつ買えば、もうひとつはタダ!=1ヶの代金で2ヶ買える)なんてセールもあり、いまからセールが楽しみで仕方ありません!
Come to NYC and get the best deals!