Hiroe H
(更新)
英語を勉強していて、日本語ではピッタリの言葉があるのに英語ではどう表現していいかわからない、と困ったことがありませんか?
例えば、日本語特有の「いただきます」「おかえり」などは、英語には決まった言い方がないですよね。
「お疲れ様」もその一つで、日本人がよく使うとても便利な言葉なのですが、英語ではどう表現していいかわからない方が多いのではないでしょうか。
今日はビジネスシーンで大活躍の言葉「お疲れ様」の英語表現をシーン別に紹介したいと思います。
日本語のビジネスシーンで使われる「お疲れ様」にはいくつかの意味があります。
社内での挨拶として使ったり、ねぎらいの言葉として使ったり、退社時の挨拶にも使われますね。
社内での挨拶として使われる「お疲れ様」は、声を掛ける時間帯によって言い方が変わってきます。
「おはようございます」
「こんにちは」
「こんにちは」
「こんばんは」
「あれ、これって普通の挨拶じゃない?」と思われた方もいるかもしれません。
日本人が挨拶として使う「お疲れ様」は、英語だと普通の挨拶として表現されます。
この他にも、同僚には「元気?」「調子はどう?」「最近どう?」のような意味を持つ以下の言い方で「お疲れ様」を表現することもできます。
「元気?」
「元気ですか?」
「調子はどう?」
「順調ですか?・調子はどう?」
「最近どう?」
「調子どう?」
もし上司に対して言う場合は、最後に Mr./Mrs./Ms.〇〇 と名前をつけたり、Sir や Ma’am をつけたりすると良いでしょう。
「おはようございます」=「お疲れ様です」
「スミスさん、お元気ですか?」=「スミスさんお疲れ様です」
「ジョーンズさん、今日はご機嫌いかがですか?」=「ジョーンズさんお疲れ様です」
上記のように「元気?」「調子はどう?」という意味の「お疲れ様」を言われたら、次のように返答することができます。
「元気だよ」
「ぼちぼちかな」
「まあまあかな」
「まずまずかな」
「疲れてヘトヘトだよ!」
What are you up to? に対する返答なら、最近の近況を答えると良いでしょう。
「新しいプロジェクトに取り組んでいて、すごく忙しいよ!」
次に、同僚にかける労いの「お疲れ様」を見てみましょう。
労いの「お疲れ様」には、仕事ぶりを褒める意味を込めた「お疲れ様」と、仕事頑張って疲れただろうね、という意味を込めた「お疲れ様」の二通りがあります。
■相手の仕事ぶりを褒める意味を込めた「お疲れ様」
「頑張ったね!」
「素晴らしい仕事ぶりでしたね!」
「よくできました!」
*あくまでも同僚に対して掛ける英語フレーズなので、上司や目上の方に使うと、上から目線で、失礼な言い方になりますので、注意しましょう。
■仕事を頑張って疲れただろうねという意味を込めた「お疲れ様」
「あなたは疲れているに違いありません」
「大きなプロジェクトでしたね」
*上記のフレーズは、同僚だけでなく上司に使うこともできます。
プロジェクトや企画を一緒に手がけていた相手に、無事終わったねという意味を込めた「お疲れ様」なら、次のように言うことができます。
■無事終わったねという意味を込めた「お疲れ様」
「終わってよかったね」
「やっと終わったね」
「大きなプロジェクトだったけど、無事終わったね」
仕事終わりの挨拶の「お疲れ様」も、社内での挨拶の「お疲れ様」と同じように、英語だと普通の挨拶で表現されます。
「また明日!」
「おやすみなさい」
「今日はこれで退社します」
■仕事終わりに上司への「お疲れ様」
「帰宅します。おやすみなさい」
■金曜日の仕事終わりに「お疲れ様」
「良い週末を!」
「また月曜にね!」
日本語でもビジネスメールを「お元気ですか?」で始めないように、英語でも How are you? では始めません。
日本語では「お疲れ様です」や「お世話になっております」で始めることが多いですが、英語だとどのように表現すれば良いか見てみましょう。
まずメールの書き出しは、相手が同僚なのか、上司や面識のない相手なのかにもよって変わってきます。
■同僚にメールを送る場合の「お疲れ様です」
「○○、こんにちは」
■上司や面識のない相手にメールを送る場合の「お疲れ様です」
「○○さんへ」
■日本語の定型文であるメール冒頭の「お疲れ様です」
「お変わりございませんか」
「すべてが順調なことを願っています」
「お変わりなくお過ごしのことかと思います」
■相手から先にいただいていたメールに返信する際の「お疲れ様です」
「ご連絡ありがとうございます」
また、メールの結びは、Best regards や Sincerely(上司や面識のない相手に使う) などで終えることも忘れずに!
ビジネスシーンで使える「お疲れ様」、いかがでしたか?
日本語だと簡単に「お疲れ様!」と一言で言えてしまいますが、英語の場合は使うシーンや時間によって使い分ける必要がありましたね。
ですが、よく耳にするフレーズばかりだったと思うので、意外と簡単に使いこなせるようになると思います。
上達のコツは、「お疲れ様」と言いたいときに、その背景を考えてみること。
挨拶なのか、労いなのか、時間帯や声をかける相手は誰なのかを考えながら練習することで、ぴったりの英語フレーズが自然と口から出てくるようになりますよ!