「上から読んでも下から読んでも同じ」という言葉がありますね。「新聞紙(シンブンシ)」「関係ない喧嘩(カンケイナイケンカ)」などがその一例です。
これらは日本語で「回文」と呼ばれる言葉遊びですが、実は英語にも回文があるのです!
英語の呼び名は “palindrome”。ギリシャ語由来の言葉で、「後ろから読み直す」といった意味があります。
この記事では、英語の回文はどのようなスタイルになり、どんなものがあるのかを選り抜きでたっぷりご紹介します!
英語の回文35選
単語
まずは、「トマト」「八百屋(ヤオヤ)」のような初級編から。
誰もが知っている英単語 “mom(お母さん)” と “dad(お父さん)” は、英語回文の典型例です。よく知っている単語の中にも・・・
文章
文章になっている回文もいくつか挙げてみましょう。
“Cigar: Tragic(葉巻:悲劇)” のように、コロン(:)などの句読点を差し挟んで作ることも可とされています。この回文は禁煙キャンペーンにピッタリかもしれません。
人名
あなたの周囲に次のような名前の人はいませんか?これらの名前は左から読んでも右から読んでも同じです。
人名が含まれている回文を挙げてみましょう。
地名
世界には回文になっている地名もあります。
例えば、日本語で「赤坂」と書いても回文とは結び付きませんが、ローマ字で “Akasaka” とするとこれもまた palindrome になっていますね。
アメリカのサウスカロライナ州には “Wassamassaw” という地名があります。11文字もの長さながら逆さに読んでも同じです!
また、22言語あるインドの公用語のうちの一つ、南部地域で話されている “Malayalam(マラヤラム語)” は逆さに読んでも「マラヤラム」なのです。
日付
日本語で回文というと普通は言葉や文章を指しますが、英語では「1991(年)」「2002(年)」「1221(12月21日)」のような数字もまた“palindrome”と呼ばれます。
Today's date is August 28th. It's a palindrome! 「今日の日付は8月28日。パリンドロームになってるね!」
単語単位の回文
英語ではアルファベット単位だけでなく、単語単位でも回文ができます。
逆さから読むと別の意味になる “semordnilap”
「回文」を “palindrome” と呼ぶのに対し、逆さから読むと別の意味を持つ言葉になるものを “semordnilap” といいます。
この “semordnilap” という言葉自体にも注目してください。“palindrome(s)” の逆になっています!
最後に “semordnilap” の例も見ていきましょう。
逆から読むと思わぬ言葉になるところ、まるで暗号のようではありませんか?
アメリカ産のラム酒 “Redrum” は、逆さから読むと “murder(殺人)” になっていますよ!
まとめ
日本語とは少し勝手の違う英語の回文は楽しめましたか?
苗字と名前合わせて回文になっている芸能人が日本にもいますが、アメリカには “Robert Trebor” という俳優がいます。
1970年代には、世界中で大人気だった “ABBA” というスウェーデン発のポップグループもいました。 “ABBA” の曲は今の若い世代でも知っている人はたくさんいるのではないでしょうか。
ときには、英語の勉強にこのような言葉遊びも取り入れてみてはいかがでしょう。英語知識の一つとして知っておくと、話のタネにもなりますよ。