西東 たまき
(更新)
人は誰でも悲しい気持ちに襲われることがあります。
ひと口に「悲しみ」といっても、日常のちょっとした出来事による小さな悲しみから、底が見えないような深い悲しみまでさまざまです。
そんな気持ちを言葉で表現するために、英語で表す悲しみのフレーズをまとめてみました。
人間の基本的な感情である「悲しみ」を表現する言葉はたくさんありますが、この記事では特に、日常使いやすい表現ばかりを集めてご紹介しています。
これらのフレーズで悲しい気持ちを率直に人に伝えてみてください。少しは心が軽くなるかもしれません。
「悲しい」というとき、最もストレートな英語表現は "I'm sad" です。"slightly"、"so"、"deeply" などの副詞を添えることで悲しさのレベルを表すことが出来ます。
「落ち込んでいる」という表現の方がしっくり来る場合もあります。英語では "feel down" です。
日本語でも「ブルーになる」といったりするように、 "feel blue" もまた落ち込んだ気持ちを表すフレーズです。
"I'm in the dumps" も塞ぎ込んだ様子を表します。
謝罪の言葉として使っている "sorry" ですが、「悲しみ、無念さ」を表すときにも使われます。例えば "I’m so sorry for your loss" は、お悔やみを伝える定番のフレーズです。
"disappointed" は、ガックリした心境を表すのに使いやすい言葉です。
期待が外れたために落ち込んでいる状況で使います。大なり小なりよくある状況です。
「これじゃいけない」と、何とかして気分を上向きにしようと思うかもしれません。気持ちを盛り上げようとすることを "lift"(持ち上げる)を使って言い表せます。
気持ちが沈んで元気が出ない気分を "depressed" という言葉で表すことも出来ます。
"depress" の名詞形 "depression" は、景気が下がった状態「不景気、不振」も意味します。そんなところから "depress" という言葉の憂鬱なイメージをつかんでみてください。
人生には、泣きたい気分になることなんてよくあります。そんな気持ちを表すフレーズは "feel like crying" です。
抑えきれない気持ちは "I can’t help myself"(自分を抑えられない)といえます。
他に "can't" を使った表現で次のようなものもあります。
こちらは、あまりの悲しみに自分を見失ってしまった状態です。
"devastated" はすべてが崩壊し、廃墟のようになった状態のことです。そして "grief" には、悲しみを表す最も一般的な言葉 "sad" に比べ、深く痛く、嘆くニュアンスがあります。
悲しみに圧倒されて何の気力も起きないという状況「無気力状態」を表すのは "helpless" です。
無理に悲しみを断ち切ろうとせず、とことん悲しむことこそが元気を取り戻す近道だったりするものです。さまざまな慰めも効果がないなら、いっそのこと悲しみに浸ってしまいましょう。
"get ○○ off the chest" は「心の重荷を下ろす」という意味のイディオムです。“Time tames the strongest grief”(どんな悲しみも時が癒してくれる)ということわざもあります。
有名なアメリカ映画『風と共に去りぬ(Gone with the Wind)』で、波乱万丈な人生を送った主人公も、最後に下のようにつぶやきました。
以上、今回は悲しみを表す英語フレーズを、「悲しみの段階別」にご紹介しました。感情を表す表現をたくさん知っておくと、より正しく自分を理解してもらえるようになります。
"I'm sad" の言葉だけでも、声と表情が加われば悲しさの度合いを人に伝えることは出来ますが、悲しみの微妙なニュアンスまで言葉豊かに表現したい欲求もありますよね。
「落胆する」「塞ぎこむ」「嘆く」など、悲しみの繊細な違いを英語で言い表そうというとき、この記事を参考にしていただけたら幸いです。