西東 たまき
(更新)
さまざまな機能を持つようになった携帯電話は、もはや、ただの連絡手段に留まりません。海外でも確実に連絡が繋がっているためには、英語でも携帯電話に関わる表現を知っておくと安心です。
少し長めの滞在を予定しているなら、現地で携帯電話の契約をしてしまうのも手です。ただし、こういった手続きでは普段の会話とは少し違った語彙が出てきます。
そこで今回は、スマートフォンに関する英語表現を取り上げます。なかでも、スマートフォン利用開始のときによく使われるキーワードを使用例とともにご紹介していきますね!
まずは、「携帯電話」は英語で何というのかから確認しておきましょう。
アメリカ英語で cellphone(セルフォン)、イギリス英語で mobile phone (モバイルフォン)です。
「スマホ」という呼び方ですが、元は smartphone(スマートフォン)の略語です。英語で言うときは省略せず smartphone と言わなければ通じないので注意しましょう。
日本語で「アプリ」というのは、英語の application(アプリケーション)から来ています。英語では略して app(アプ)と表現することが多いです。
なお、SIMカードや SMS(ショートメール/ショートメッセージ)は英語でもそのままで大丈夫です!
スマートフォンにはたくさんの個人情報が入っていますよね。また、支払いにも使えるアイテムですから、利用にはきちんとした手続きが必要となります。
手続きを間違うと訂正が厄介ですので、最初から正しく手続きできるよう、キーワードとなる英語表現はしっかり理解しておきましょう。
まずは利用者登録から始まります。「登録(手続き)」は英語で registration です。
日本ではSIMカードを購入するのに、各手続きをする必要がありますが、そういった手続きをする必要のない国もなかにはあります。
「SIMカードの登録をしに代理店に行かなくちゃ」
登録手続きは正式なID(本人確認書)を確認した上で行われます。
「確認」というと confirmation という英語が思い浮かぶかもしれませんが、本人かどうか、正しいかどうかなどを確認するには verification(照合、認証)を使います。
「確認のために指紋を取られたよ」
手続きのプロセスでは、SMS通知が届くことがあります。使っているアプリからもいろいろな通知が届いたりしますね。
「通知」は notification です。
「不在着信通知が3件ある」
日常のさまざまなところで PIN という言葉を目にすることでしょう。
PIN とは Personal Identification Number の頭文字で、「個人識別番号=暗証番号」のことです。
「暗証番号を入力してください」
「携帯電話会社」は、英語で carrier(キャリア)と言います。
「どの携帯会社が一番使える?」
Payment method という言葉があったら、それは「支払方法」のこと。
日本では月払いが主流ですが、国によっては携帯電話料金の支払い方はさまざまです。pre-paid はご存知の通り「前払い」。「後払い」は post-paid です。
一方、「使った分だけ払う=従量制」は pay as you go と言います。
「電話料金はどのように支払いましょうか?」
「前払い/後払い/従量制がいいです」
使いきれずに残ったデータがどうなるのかも確認しておきたいですね。
日本語でも耳にする「キャリーオーバー(carry over)」や、roll over といった表現を使います。「残った〇〇」というには unused(未使用の)という単語が使えますよ。
「使わなかったデータは繰り越されますか?」
英語では coverage の一言で「カバーされる範囲=サービスエリア、受信地域」の意味になります。
「サービスエリアが一番広い携帯電話会社はどこ?」
英語の balance(バランス)は、文字通り「バランス(均衡)」という意味のほか、「差分」という意味もあります。
お金の文脈で使えば「残高」になりますし、携帯電話プランの話であれば「残量」の意味になります。
「使用残量はどうやってチェックできますか?」
「電波」は reception や signal を使います。
「今は電波が良い/悪い」
「ここ、圏外だ」
携帯電話を使って支払う「〇〇ペイ」といった金融サービスが、昨今、日本でもだいぶ普及してきましたが、筆者が在住する東アフリカの国・タンザニアでは、かなり前から暮らしになくてはならないものになっています。
国中の誰もが使っていると言っても過言ではありません!
スマートフォンで使われるアプリも、国によってメジャーなものが異なります。海外に行ったら、そんな違いに目を向けて見るのも面白いと思いますよ!