ビジネスシーンで使える!スポーツに由来する英語表現20選

ゲームプラン、ストライクアウトなど、日本語でも耳にすることのある英語表現はたくさんありますよね。

しかし、普段耳にしている表現がスポーツに由来していると思う人は少ないのではないでしょうか。

実は、スポーツに由来して生まれた表現や慣用句はたくさんあり、それが職場で使われることも多いのです! 今回は、特にビジネスシーンに登場するスポーツ表現20選をご紹介したいと思います。
 

ビジネスシーンで使われるスポーツ表現20選

ビジネスとスポーツと書かれた新聞

今回はスポーツに関連する表現でも、英語を話す人であれば一度は聞いたり使ったりしたことのあるフレーズのみを選びました。

そして、競技別で分けたのでぜひ興味のあるものからお読みいただいても構いません。

では、早速見ていきましょう!

野球編

野球の球

まずは野球です。日本人の多くが大好きな野球ですが、実はMLBなどで知られるアメリカではなくイギリスのRoundersという子供の遊びがルーツだそう。

200年以上の歴史を持つ野球カテゴリーからはどのような表現がエントリーしたのか、早速見てみましょう!

Ballpark estimate/figure

意味:おおよその数字または数量

Ballpark は野球場という意味です。Estimate(見込み)と figure(数字)は両者とも使えます。

諸説ありますが、このフレーズは野球の試合中にコメンテーターが会場を見回して、観客の数を推定していたことに由来していると言われています。

How many people do you think are here today? Just give me a ballpark estimate/figure.

「今日ここに何人くらいいると思う?おおよその数字でいいので教えて」

Drop the ball

意味:誤る、ミスをする、失敗する

直訳すると「ボールを落とす」という意味になるので、「ミスをする」という意味合いで使われるようになりました。

Eric works so hard all the time. I’m surprised that he dropped the ball on this project.

「エリックはいつも一生懸命働くから、彼が今回のプロジェクトでミスしたのは驚いたよ」

Knock it out of the park

意味:何かを非常にうまくやること

~out of the park は「パークの外に」「野球場の外に」という意味なので、ホームランを打つことにちなんで、何かに成功したときに使われます。

You really knocked it out of the park! Great job.

「非常にうまくいったね!よくやった」

Strike out

意味1:失敗をする、しくじる
意味2:より自立するために、何か新しいことや違うことを始めること

野球でストライクアウトといえば、「3振してアウトになる」というネガティブな捉え方になりますよね。実は英語の strike out という表現は2つの意味を持っています。

2つ目の意味を見ると、「悪いことではない」という印象がありませんか? To strike out + on his/her/my/your own と人物を指す言葉と合わせて使用すると、ポジティブな意味合いになることが多いのです。

意味1

We struck out at the meeting. They wouldn't sign the contract.

「会議でしくじってしまいました。契約書にサインしてもらえませんでした」


※ struck out は strike out の過去形です。

意味2

He said he wants to strike out on his own and start his own business.

「彼は自立するために新しくビジネスを始めたいと言っていた」

Throw a curve ball

意味:予期せぬときに好ましくない状況や出来事をもたらすこと

日本語にすると「変化球」ですね。「意表を突く」と訳すこともできます。

Wow, did you really have to throw me such a curve ball, Mike?

「マイク、こんなときにわざわざ意表を突く必要があったのか?」

テニス編

テニスラケットとボール

野球のほかに、テニスからもいくつかの表現が生まれています。では早速見ていきましょう。

The ball is in your court

意味:主導権があること

自分のコートにボールがあれば、自分が打ち返すしかないですよね。この状態に由来した表現です。

この表現はビジネスシーン以外でもよく使われるので覚えておくと良いでしょう。

I’ve already done what I can do. The ball is in your court now.

「自分にできることはもうした。主導権は君が握っている」

In full swing/Get into the swing

意味1:ピーク時、盛り上がっている
意味2:仕事が進んで本調子になる、慣れる

テニスを初めてするとき、最初はラケットの持ち方や振り方もわからないですよね。普通は上手になるまで練習を続けます。

仕事も同じ。慣れない仕事をこなした上で本調子になります。フルスイングはそういった意味で使われるようになったのです。

お気付きの方もいるかと思いますが、意味2のフレーズには get into~ が入っています。こちらは「フルスイングの状態に入る」というニュアンスです。意味1の場合 get into は不要なので、こちらはうまく使い分ける必要があります。

意味1:

The online seminar was already in full swing when I joined; I missed the first half because I was busy.

「私が参加したときにはオンラインセミナーはもう山場を迎えていました。忙しかったから前半を逃してしまった」

意味2:

It took me a while to get into the swing of my new job.

「新しい仕事に慣れるまで少し時間がかかった」

Match point

意味:決定的なポイントや交渉の終わりについて議論すること

マッチポイントは、あと1点でどちらかが勝利するという意味ですよね。議論などの決定的な瞬間の寸前を表す表現になります。

We're down to match point. If they accept our latest offer, the deal will go through.

「マッチポイントまであと一歩だ。もし彼らが我々の最新の提案を受け入れれば、この取引は成立する」

陸上編

陸上スタートダッシュ

実はビジネスシーンに登場する表現には陸上に由来するものもあります。どんなものがあるのか見ていきましょう!

Front runner

意味:最有力候補

レースで先頭を走っているランナーのことを front runner と言います。

それに由来して、会社で昇進にもっとも近い人のことや、選挙などでもっとも有利な候補者のことを front runner と呼びます。

Alice is definitely the front runner for the Chief Editor position.

「アリスは間違いなく編集長の最有力候補だよね」

Jump the gun

意味:早とちりする、焦って何かをする

陸上のレースでよくフライングをする選手を見かけませんか? Jump the gun はこの行為に由来した表現です。

スタートの際に鳴らす、音が出る銃のことをスターター・ピストルと呼びますが、ピストルの代わりに英語では gun(ガン)が一般的に使われます。

We jumped the gun and forgot to ask for the details.

「早とちりしてしまったから詳細を聞き忘れた」

Race against time

意味:時間との勝負、時間との闘い、急いで何かを行う

スポーツの試合を見ていてスコアが2対1のとき、英語では 2 against 1 と言います。なぜなら、against という言葉は「〜に反して」や「〜に対して」といった意味合いがあるからです。

走る速さを競い合う陸上のレースにちなんで、race against time は何かの作業やタスクを急いでやらないといけないときに使われるようになりました。

また、同じ意味を持つ race against the clock という表現もあります! time(時間)を the clock(時計)に言い換えただけの言い回しです。

The deadline is tonight so I have to race against time to get it done.

「締め切りは今夜だから急いで終わらせないと間に合わない」

ちなみに、日本語では「時間との闘い」「時間との勝負」と言いますが、直訳して英語で fight against time と言うと意味が通じなくなるので気を付けてくださいね。

Clear a hurdle/clear this hurdle

意味:障害を乗り越える

ハードルは陸上でも使われますが、普段の会話でも「障害」や「困難」を表す言葉として使用されます。Big hurdle/small hurdle のように困難の深刻さによって表現を変えることもできます。

We have to work extra hard to clear this hurdle.

「この障害を乗り越えるためには一生懸命働かないといけません」

競馬編

競馬のレース

競馬は昔から親しまれているスポーツですが、こちらの競技から生まれた英語フレーズはどのようなものがあるのでしょうか?

Get a head start

意味:有利なスタートを切ること

Head には「頭」の他に「先頭」や「真っ先に」などの意味合いがあります。

Get が使われるのは「先にスタートをするチャンスを与えられる」というニュアンスがあるからです。そのため、このフレーズは「先に」何かに取り込むときに使われます。

I was able to get a head start on the new project.

「他の人より先にプロジェクトに取り組むことができた」

Across the board

意味:すべてのカテゴリーまたは物事に関連すること、全面的に

Across the board は競馬の賭け用語として1903年頃から使われていたそう。

自分の選んだ馬が1位、2位、または3位のいずれかで終了することに賭けるという意味で使用されていたフレーズです。

Salaries will increase across the board.

「給与は全面的に上昇します」

Dark horse

意味:無名なのに予期せず成功する人物または競合他社

ここで出てくる dark は色や暗さを示しているわけではなく、「秘密の」「隠された」という意味合いで使われています。

そのため、この表現は競馬力がほとんど知られていない馬が優勝することからきているそうです。

No one knew that he was such a dark horse.

「彼がこれほど実力があったとは誰も知らなかった」

その他のスポーツ

特定の競技ではなく、スポーツや運動全般に当てはまるフレーズもあります。

Game plan

意味:作戦、行動計画、行動方針

Plan は「予定、計画、方針」などさまざまな意味合いがありますよね。

こちらはアメリカン・フットボールやサッカーに由来しているという説もありますが、どのような試合でも作戦はあると思います。仕事上の企画も一緒ですね。

We had a game plan for the new project but now everything has changed.

「新しいプロジェクトの計画はありましたが、今では全てが変わってしまいました」

Get the ball rolling

意味:活動や事を始める、軌道にのせる

こちらは ball というワードが入っているので「球技」に由来している表現になります。Roll は「転がる」という意味です。

また、過去形でこの表現を使いたい場合は、got the ball rolling になります。Get がメインの動詞なので、rolling のところを変える必要はありません。

It took some time to get the ball rolling, but now everyone is coming up with great ideas.

「最初は少し時間がかかりましたが、今ではみんなが素晴らしいアイデアを出してくれています」

Walking/skating on thin ice

意味:薄氷を踏む、非常に危険なことをしたり危険な状況に自分自身を置くこと

こちらはビジネスシーン以外でもよく耳にすることがあります。

薄氷の上で歩いたりスケートをするのは、割れる可能性があるため非常に危険ですよね。この表現は自分自身に危険を及ぼす行動をするときに使います。

Jennifer is always late to work and frequently misses deadlines. She’s really skating on thin ice.

「ジェニファーはよく遅刻するし期限も守らない。危ない橋を渡っているよね」

No sweat

意味:「問題ないよ」「気にしないで」

汗もかかないくらい軽い運動。この概念をそのままビジネスシーンや日常での行いに用いると、すぐにできる簡単なお願いをされたときに使うことができます。

Sorry Mark, could you put my papers in the shredder along with yours?

「ごめんマーク、この資料もマークのものと一緒にシュレッダーにかけてくれない?」


Yeah sure Kate, no sweat.

「もちろんだよケイト。気にしないで」

Stay ahead of the game

意味:一歩先にいる、有利に立つ、先を越されないようにする

Ahead of the game はスポーツの試合などで相手チームに先行している状態を表します。そのため、stay ahead of the game は常に先頭に立てるように努力をすることを指します。

We need to stay ahead of the game; I don't want any surprises.

「常に一歩先にいることが大事です。予期せぬ事態は招きたくないので」

スポーツ表現を実際に使ってみよう

スポーツや運動に由来する英語表現はたくさんあり、今回はそのなかでも英会話やビジネスシーンで頻繁に使われているフレーズを選んでみました。

聞いたことがあるフレーズはありましたか?

このような表現を実際に使えるようになると、まわりと英語力に差がつきますよね。

ぜひ今回ご紹介したものを、英会話や職場で使ってみてください!