「still」の意味は「まだ」だけじゃない! 5つの使い方完全ガイド

「still」の意味は「まだ」だけじゃない! 5つの使い方完全ガイド

英語学習者で「still」の意味や使い方がいまいちよく分からない、という人は少なくないと思います。

特に英語中級者くらいになると、still には「まだ」という意味以外にもいろいろな意味があることを知り、さらに使い方に頭を悩ます人も多いですよね。

今日は、still の意味と使い方を品詞ごとに分けて詳しく解説していきたいと思います。

また still を使ったイディオムも紹介しますので、ぜひここで still を完全マスターしちゃいましょう!
 

「still」の意味と使い方

「still」の意味と使い方

では早速、still の意味と使い方を例文と一緒に解説していきます。
 

副詞「まだ」の still

みなさんがもっとも馴染みのあるのは「まだ」の意味を持つ副詞の still だと思います。

この still は、同じ状態や動作が思ったより長く続いているときに使います。

She is still angry at you.

「彼女はまだあなたのことを怒っているわよ」

I’m still working on my thesis.

「私はまだ卒論に取り組んでいます」

Does your father still work for the government?

「あなたのお父さんはまだ政府で働いているの?」

それぞれの例文中の動作や状態は、話し手が予期していたより長くかかっているため still が使われているというわけです。
 

副詞「なおいっそう・もっと」の still

前項では「まだ」の意味を持つ副詞の still を紹介しましたが、副詞の still にはもう1つ意味があります。

比較級の文で使われる still は、比較級を強めて「なおいっそう・もっと・さらに」という意味になります。

この still は even に置き換えて表現することもできます。

Your grades are still better than mine!
= Your grades are even better than mine!

「あなたの成績は私のよりもっと良いじゃない!」

My brother is still taller than me.
= My brother is even taller than me.

「弟は私よりさらに背が高いよ」

 

接続詞的用法「それでも・それにもかかわらず」の still

次に接続詞的な使い方ができる still を見てみましょう。

この still は正確には副詞なのですが「それでも・それにもかかわらず」という接続詞的用法の意味を持っています。

前述の内容とは対照的なことを言うときに使われます。口語的な英語表現なので、通常あまり文語では使いません。

He is almost 80, but he can still run a full marathon.

「彼はもうすぐ80歳になるが、(それにもかかわらず)フルマラソンを走る」

It was pouring all weekend, but I still enjoyed my time at our cottage.

「週末はずっと大雨だったが、(それにもかかわらず)コテージでの時間を楽しんだ」

The house is 150 years old, but it still has a lot of character.

「その家は築150年だが、(それにもかかわらず)たくさんの趣があった」

文の前半は後半とは対照的な内容で、この2つを「それでも・それにもかかわらず」という意味を持つ still でつなぐのが接続詞的用法になります。
 

形容詞「静かな・じっとした・風のない・穏やかな」の still

形容詞「静かな・じっとした・風のない・穏やかな」の still

still は形容詞としても使われ、「静かな・じっとした・風のない・穏やかな」などの意味があります。

still の語源は「動かない」なので、なんとなく理解できますよね。

Beware of a silent dog and still water.

「寡黙な男(静かな犬)と静かな水には気をつけなさい」

これは英語のことわざで、still water は流れの早くない静かな水のことを意味します。silent は still の同義語となります。

ちなみにこのことわざは「物静かな男性に見えても急に人が変わったり、穏やかな川も増水などで流れが急になったりするので気をつけて」という意味です。

人、犬、水だけに限らず、静かで穏やかに見えるものでも急に変わることがある、ということですね。

He cannot sit still even for a few minutes!

「彼は数分でさえもじっと座っていられない!」

to sit still は「じっと(動かないで)座る・静かに(動かないで)座る」という意味です。

She is a famous still life artist in Japan.

「彼女は日本で有名な静物画の画家です」

still life は「静物」という意味です。静物画は静止した(動かない)ものを対象に描かれるので still が使われているわけです。
 

名詞「静けさ・静寂」の still

実は、名詞の still もあるのをご存知でしたか?

名詞の still は、「静けさ・静寂」という意味です。少し詩的な英語表現なので、日常会話で使うときは、silence や stillness などの同義語の方がよく使われます。

In the still of the night, I could hear the rain.

「夜の静けさの中で、雨音が聞こえた」

Her loud voice shuttered the silence in the room.

「彼女の大きな声が、部屋の静けさを打ち破った」

In the eerie stillness of the night, the full moon looked beautiful.

「夜の不気味な静けさの中で、満月がとても綺麗だった」

 

「still」を使ったイディオム

still を使ったイディオム

ここまで still の意味を品詞ごとに紹介してきましたが、最後に still を使ったイディオムをいくつか紹介したいと思います。

still and all

still and all は「それでもやはり」という意味で、nevertheless や nonetheless が同義語です。

I know you don’t like Mr. Smith, still and all you should be respectful of him as a teacher.

「あなたがスミス先生を嫌いなのは知っているよ。それでもやはり、先生として彼を敬うべきだ」

 

still less

still less は「ましてや〜でない・もちろん〜でない」という意味です。still less は否定文の中で使われ、少しかたい言い方になります。

There’s no explanation or such from him, still less an apology.

「彼から説明も何もないのに、謝罪なんてもちろんないよ」

 

still more

still more は「なおさら・まして(〜は当然だ)」という意味です。still more は still less とは逆で、肯定文の中で使われます。こちらも少しかたい言い方です。

Her comments rubbed everyone the wrong way, still more so did her fake cry.

「彼女のコメントはみんなを逆なでしたが、彼女の嘘泣きはなおさらだった」

 

「still」を使いこなそう

今日は still の意味と使い方、そして still を使ったイディオムを紹介しましたが、いかがでしたか?

「まだ」の意味の still しか知らなかった方にとって、「静寂」の意味の still は驚きの発見だったかもしれませんね。

still には副詞、形容詞、名詞があり、意味は大まかに分けても5通りに訳すことができました。また still を使ったイディオムも入れると、さらにたくさんの意味になりますね。

ここで解説した still の意味やイディオムをしっかり覚えて、ぜひ still を完全マスターしてみてください!

そして「まだ」以外の still を会話の中でどんどん使って、語彙力の差を見せつけちゃいましょう!