SHIORI
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日本語で「おしゃれ」はさまざまな場面で多用されますが、「おしゃれだね」を英語で言うことができますか?
海外でも、おしゃれに関するトピックはよく上がり、相手を褒めることで友好関係もうまくいきやすくなります。
また海外では、挨拶のように相手を褒めることが一般的。自分の着ている服や身につけているものを、旅行先で知らない人に褒められたことがあるという人も多いのではないのでしょうか?
彼らのように、自然とおしゃれを褒める言葉が出れば会話も広がりますよね! そこで今回は、相手を褒める「おしゃれだね」の英語フレーズをいくつか紹介していきたいと思います。
日本語の「おしゃれ」は、服やもの、建物など、デザイン性の高いもの全てに使われる、幅広い褒め言葉。
英語では、褒めるものやシチュエーションにより、単語を使い分けて表現されるものが多く存在しますが、もちろん、日本語のように何に対しても使える「おしゃれ」という英語表現も存在します。
ここでは、基本・定番の「おしゃれ」の英語表現を詳しく見ていきましょう。
stylish は、名詞の style「流儀」「型」「気品」「流行」に -ish がついた形容詞。
style は、いくつかの異なった意味を持ち合わせているため、stylish も、「上品な」「(上品かどうかに関係なく)流行りの」「(上品さや流行とは関係なく)その人に合ったスタイルの」など、人によって解釈が異なります。
日本語の「おしゃれ」のように、どのシチュエーションやもの、人に対しても一般的に使える便利な英語表現が stylish です。
「私はただケイティー・ペリーみたいにおしゃれになりたいだけよ」
「あなたのその腕時計すっごいおしゃれ! どこで買ったの?」
「私の部屋に置くおしゃれな家具を探してるんだあ」
「流行りの」「当世風の」の意味を持つ fashionable は、stylish に続いてよく使われる「おしゃれだね」という英語表現になります。しかし、stylish とは違い、「気品な」という意味は持ち合わせていません。
fashion は日本では服に対して使われますが、英語でも同じです。もともとの意味は「流行」であり、服やデザインなどがその時代の流行りにのっていて、おしゃれだと感じるときに使われます。
「あなたのジャケットすっごくおしゃれ!」
「彼女っておしゃれだよね」
trendy には「最新流行の」という意味があり、fashionable ととてもよく似た英語表現です。
しかし、「最新の」という意味が加わるため、「時代の最先端をいく」ような服装やデザインなどを示すときに使われます。また trendy はファッションだけでなく、建物やものなど、さまざまなものに使うことができます。
「彼女はハワイで最も流行の(おしゃれな)ホテルで結婚披露宴をします」
「あなたと一緒にあの一番流行りのレストランにずっと行ってみたかったの!」
「あなたの靴(最先端で)めっちゃおしゃれ!」
cool は「かっこいい」という意味があり、相手やものを褒めるときによく使われる、カジュアルな英語表現です。
日本語では「一匹狼の、冷淡な、冷静な」などの意味で使われ、少しネガティブなイメージもありますが、英語では単純に「かっこいい」「素敵」など、ポジティブな意味で使われます。
そのため、おしゃれなものをみて、単純に「かっこいい」「素敵」と思ったときにも使うことができます。
しかし、人物に対して使うときはその人の見た目や内面をさしているため、おしゃれと訳すには違和感があるかもしれません。
「あなたのジャケット素敵!(おしゃれ)」
「あなたのカッコいい(おしゃれな)指輪好き!」
「おしゃれ」には、流行からくるものの他に、「洗練されているもの」というニュアンスもありますよね。
デザインなどが凝っており、周りよりも(良い意味で)一際目立って見えるものなどに対して、私たちは「おしゃれだ」と感じます。
その際に使われる英語表現が sophisticated で、「洗練された」という意味です。
こだわりのあるおしゃれや、洗練された品のあるおしゃれ、垢抜け感のあるおしゃれなどを示すときに使われます。
「彼女のネックレスは垢抜けている」
「サグラダ・ファミリアは今まで見た中で一番おしゃれな(洗練された)建物だ」
chic はフランス語で、「(服装などが)しゃれた」「垢抜けた」「粋なこと」「上品な」などという意味があります。
よくファッションやインテリアなどで、「シックな色合い」や「シックなデザイン」などと表現されることがありますが、その「シック」の正体がこの単語です。
フランス語であるためか、ファッション業界やインテリア関係に詳しい方以外はあまり使わない印象を受けますが、ファッション通の中ではとてもよく使われる英語表現なので、覚えておくと便利だと思います。
垢抜けたおしゃれや、大人で上品なおしゃれ、粋なおしゃれなどを表現したい場合に適切な単語です。
「あなたのドレスしゃれてるね」
「その(上品で)垢抜けたヒールはきっと私のおしゃれなドレスにぴったりだわ」
classy は sophisticated にとてもよく似た英語表現で、「上品で洗練された」「しゃれた」などという意味があります。
細かいニュアンスの違いは、classy はより高級感があり、洗練されているというところです。同じような意味の elegant は classy をよりかたくした英語表現になります。
品のあるおしゃれや、高級感のある服装を褒めるときにこの英語表現が使われます。
「今日は(高級感があって)おしゃれだね!」
「彼の靴は(上等で)おしゃれだ」
形容詞で使われる fancy には、「派手な」「装飾が多く手の込んだ」という意味があり、「ゴージャスな」「おしゃれな」といったニュアンスを持っています。
アメリカ英語では、「高級でおしゃれな」という意味が一般的です。
sophisticated に似た英語表現ですが、fancy には洗練されているだけでなく、高級感も加わります。
「このソファーは(手が込んでいて)とてもおしゃれだ」
「記念日には高級でおしゃれなレストランに行こうよ」
さて、ここまで「おしゃれだね」を表す基本・定番のフレーズを紹介してきました。
しかし、「おしゃれだね」だけがおしゃれを褒める言葉ではないですよね?
そこで、ここでは、相手のおしゃれを褒める英語表現をいくつか紹介していきたいと思います。
gorgeous には「豪華な」「きらびやかな」「立派な」というような意味があります。
男性にも女性にも使える褒め言葉で、輝きのあるような素敵さを表すことができます。
おしゃれに対してのみならず、美しい女性や男性に対して「素敵だ」「綺麗だ」というような意味で使われることが多いです。
「とても綺麗だよ」
「素敵な指輪だわ! すごく似合ってる」
stunning には「ぼうっとさせる」「うっとりさせる」「気絶するほど美しい」というような意味があり、その意味の通り、相手のおしゃれをベタ褒めするのに便利な英語表現です。
「あなたのブレスレット、(うっとりするほど)ものすごく美しいわ!」
「あのドレスは今まで見てきた中で一番美しかった」
breathtaking には、breath「息」を taking「取る」と、その文字通り「息をのむほど素晴らしい、美しい」という意味があります。
ものや人、景色など、さまざまなものに対して使うことのできる英語表現です。
「あなたのネックレスは息をのむほど美しいわ!」
「彼女は(息をのむほど)とても美しい」
「あなたは息をのむほど美しい」
nailed it には「うまくやった」「やり遂げた」「言うことなし」「完璧だった」「最高だった」というニュアンスがあり、アメリカでよく使われる英語表現です。
もともと nail は「釘」という意味ですが、この英語表現は、釘を打ったように物事がばっちり決まるさまなどを表しています。
何かをして上手くいったときや、逆に失敗したときの皮肉などにも使われる英語表現ですが、相手のおしゃれを褒めるときにも使うことができます。
「わあ、もう言うことなしだね(服装などが)!」
アメリカでよく使われる英語表現で、「素晴らしい」「かっこいい」「最高」「超いい」「すげえ」「やばい」などという意味があります。
何か言いたいけど言葉に困ってしまったときなどに使える、便利な英語表現です。
「超いい!」
海外では、英語のスラングもよく使われます。そこで、相手のおしゃれを褒めるときによく使われる英語スラングを、いくつか紹介します。
lit は本来、「〜に火をつける」という意味ですが、もともと「お酒で酔っている」や「ドラッグでハイになっている」という意味を表すスラングとして使われていました。
しかし最近の若者の間では awesome や exciting、cool などと同じように「かっこいい」「素晴らしい」「最高」「やばい」といった意味の英語スラングとして使われています。
特に若者の男子の会話の中で聞くことが多いです。
「お前の新しい帽子かっこいいなあ」
fire も火を連想させる単語ですが、lit と同じように使われる英語スラングで「すごい」「やばい」「イケてる」「最高」などといった意味があります。
lit と同様、やはり男性に使われることが多いです。
「お前の新しいフーディーイケてるな」
もともとは「病気の、具合が悪い」という意味ですが、スラングでは「素晴らしい」「イケてる」「やばい」などといった意味があります。
この英語スラングもどちらかというと、男性によく使われる印象があります。
「その靴めっちゃイケてるね!」
全身のコーディネートが絶妙に全てマッチしており、カッコよく見えるときなどに使われる英語表現で、こちらも男性に使われることが多いです。
fresh は「新鮮」という意味がありますが、新鮮なものは何でもよく見えますよね? この英語表現も、同じように使うことができます。
「新鮮だね!(新鮮でかっこいいね)」
swag はもともと「自分を持っている」や「個性がある」という意味がありますが、スラングとしては「やばい」や「めっちゃかっこいい」などの意味で使われます。
センスのいいおしゃれなものに対して使われることが多く、cool や dope と同じような意味があります。また swagger と表現されることもありますが、どちらも同じ意味です。
しかし、悪い意味でナルシストとしてとらえられたり、からかうときにも使われる英語表現なので注意が必要です。
「めっちゃイケてるね!」(かっこいいものに囲まれている様子)
「俺ってめっちゃかっこいい!」
snazzy は「しゃれた」「粋な」「派手でおしゃれな」というような意味があり、stylish や attractive、fancy と同じように使うことができます。
男女関係なく、おしゃれを褒めるときに使われる、定番のスラングです。
「今日めっちゃおしゃれだね!」
黒人やゲイコミュニティの間でよく使われる英語表現で、「すごくイケてる」や「やったね!」「いいね!」など、相手に賛同、激励、励ましを送るときに使われます。
yas は「賛成」や「最高」のニュアンスを持つ yes のスラングです。直訳が「殺す」になる slay は、似ている表現の you are killing it と同じように「最高だよ」の意味で使われています。
また、この場合の queen は you「あなた」の代わりなので、yas slay queen は、yes, you are killing it, queen「いいね、最高だよ、あなた」のニュアンスになります。
「いいわよー! さいっこう!」
どうでしたか?
オシャレを褒める英語表現はたくさんあり、スラングもあわせると無限大にあります。
まずは、今回ご紹介した褒め言葉をマスターして褒め上手になりましょう!
オシャレを褒められるのは、誰にとっても嬉しいことです。褒め上手になれば、友好関係もより上手くいくことでしょう!