「どういたしまして」は英語でどう言う?仲良くなれるお礼の返し方まとめ

「どういたしまして」は英語でどう言う?仲良くなれるお礼の返し方まとめ

近年、日本では海外からの観光客の方を多く見られるようになりました。特に東京や大阪の中心地や京都などの観光名所では、道に迷っている海外の観光客に声をかけられることも少なくありません。

では、もし道を教えてあげて "Thank you!" とお礼を言われたら、どのように返しますか。学校で習った "You’re welcome." しか出てこない……もう少しレパートリーを増やしたい!なんて思いませんか。

そんなあなたのために、今回は英語でのお礼の返し方フレーズをニュアンス別にご紹介いたします!

 

「ありがとう」への返事における日本語と英語の違い

日本語では「ありがとう」と言われた時に「どういたしまして」ではなく、「いいえ」や「いえいえ」と返すことも多いですよね。

実際、会社で上司に頼まれた資料のコピーを渡して「ありがとう」と言われたとします。そんな場合には「どういたしまして」とはあまり言いませんよね。

では英語ではどうかと言うと、英語で "Thank you." に対して「いいえ」や「いえいえ」を直訳して "No." とはもちろん言いません。日本語で「いえいえ」という返し方をすることもあるせいか "No, no, no, no…" とついつい言ってしまう人もいますが、相手にはちょっと不思議に聞こえます。

"No." ではない別の表現で「いいえ」というニュアンスを表すことができるので、早速「どういたしまして」のさまざまな表現を見てみましょう。

 

英語で言うお礼の返し方フレーズ

英語で言うお礼の返し方フレーズ

実際によく使われる "Thank you" への返し方は、実はとてもたくさんあります。今回は、以下の4つのニュアンス別にフレーズを紹介していきましょう。

1. 丁寧な返し方

まずは学校でも習った「どういたしまして」の定番と言えば、"You’re (You are) welcome" ですよね。"Thank you" に対する「どういたしまして」の丁寧な表現です。

"welcome" の前に "very" や "more than"、"most" をつけると、さらに丁寧な「どういたしまして」になります。

You're welcome.
You're very welcome.
You're more than welcome.
You're most welcome.

"You are welcome" は「実際にはあまり使われないのでは」と思われる方もいますが、そんなことはありません。たしかに、友達や親しい人とカジュアルに話す場合にはあまり使われませんが、知らない人に対してであったり店員さんなどはよく使います

他にもちょっと違う返し方としては、以下のようなフレーズがあります。

Don’t mention it.
Not at all.

"mention" とは「言及する」「口にする」という意味なので、直訳すると「そのことは言わないで」ですが、「礼には及びません」といったニュアンスになります。"Not at all." は「全く構いませんよ」といった感じで、主にイギリスでよく使われる表現です。

 

2. カジュアルに使える返し方

次に、もっとくだけた "Thank you." への返し方として、相手と親しい場合などによく使われている表現がこちらです。

No problem.
No worries.
That's all right. / That's OK.
Sure.
You bet.

どれも日本語で言う「いえ」「いえいえ」のような「何でもないよ」といったニュアンスに近く、特に "That’s all right" や "That’s OK"、"Sure"、"You bet" はかなりカジュアルな印象を与えます。

"Sure" や "You bet" が主にアメリカで使われるのに対して、オーストラリアやニュージーランドでは "No worries" が最もよく使われる "Thank you." へのカジュアルな返し方です。

 

3. ちょっと気をつけたい返し方

"Thank you" へ「どういたしまして」と返すフレーズとして紹介されることがある以下の2つは、使い方に少し注意が必要です。

(It's/was) my pleasure.
Anytime.

"My pleasure." は直訳すると「私のよろこびです」なので、ほんのちょっとしたことや何でもないことに対する "Thank you" や "Thanks" に使うと不思議な感じになってしまいます。

例えば、落ちたハンカチを拾ってあげて "Thank you" と言われた場合に "My pleasure" はしっくりきませんが、カフェで美味しいコーヒーを淹れてくれたバリスタさんに "Thank you" と言って "My pleasure" と返されるのはピッタリくる。つまり「ありがとうと言ってもらえて嬉しいよ」というニュアンスがあります。

続いて "Anytime" ですが、こちらは「いつでもどうぞ」といった意味なので、見知らぬ人には使われません

例えば、自分の携帯電話の充電がなくなってしまって友達のを借りた後に "Thank you" と言ったら "Anytime" と返してくれることもあるかもしれません。でも、通りすがりの人がたまたま携帯を貸してくれたとしても、お礼を言った後に "Anytime" とは返ってきません。

 

4. 「こちらこそ」と言いたい場合の返し方

私が一番よく耳にする「こちらこそ」でとってもシンプルなのは、

Thank YOU.

です。"Thank you." といわれて "Thank YOU." と返すのは一見不思議な感じもしますが、これで「こちらこそ」が表せてしまいます。

ポイントは "YOU" にアクセントを置いて発音すること。そうすると「あなたに感謝します」の「あなたに」が強調されて「私のほうこそありがとう」というニュアンスが表現できます。

また、ホームパーティーに呼ばれて行って "Thank you for coming" (来てくれて、ありがとう)と言われた場合には

"Thank you for having me"
(招待してくれて、ありがとう)

などのように返すこともよくあります。

上記のように"Thank you for ◯◯ing"(◯◯してくれてありがとう)と具体的にお礼を言われて「こちらこそ」と返す時には "Thank YOU." でもいいですし、"Thank you for △△ing"(こちらこそ△△してくれてありがとう)のように、こちらからも具体的に返せるといいですね。

 

覚えておこう!「ありがとう」における日本語と英語の違い

「ありがとう」における日本語と英語の違い

日本語では相手が何かをしてくれたら「ありがとう」とお礼を言うこともあれば「すみません」とお礼を言うこともありますよね。

例えば、電車やバスで自分のために席を空けてくれたら「すみません」とお礼を言いたくなるので "Sorry" を使ってしまいがちですが、英語ではこういったシチュエーションでも "Thank you" のほうが自然です。

誰かが何かをしてくれたら、どんな小さなことでも必ず "Thank you" や "Thanks" という感謝の言葉を口にするのがマナーなので、自然と "Thank you" を使う機会が増えます 。

これは自分が褒められた場合も同じです。

日本では、新しく買ったばかりのバッグを友達に褒められたら、照れながら「そんなことないよ」と返したり、「英語上手だね」と褒められたら「いや、全然」と謙遜することもありますよね。でも、英語では褒められたら "Thank you" と返してお礼を伝えるのが一般的なのです。

 

おまけ:”Thank you”のナチュラルな使い方

Thank youのナチュラルな使い方

最後に「ありがとう」という表現についてもご紹介いたします。例えば褒められたときにお礼を英語で言いたい場合、具体的にはどのようなフレーズを使えばいいのか見てみましょう。

“Thank you.” で返して相手も褒める

例えば、バッグを褒められたとしましょう。

"I like your bag"(そのバッグいいね!) と褒められて "No, no, no." と返すことは、まずありません。褒めてくれたことへの感謝を "Thank you" で返しましょう。

その後にはどこで買ったかや誰にもらったかなど、そのモノにまつわるちょっとしたエピソードを話したり、あるいは "This is gorgeous, isn’t it?" のように、そのモノが素敵で自分も気に入っているといった話を続けることもできるでしょう。さらには"I like your earrings." (あなたのイヤリング、素敵ですね)のように相手のことも褒められれば完璧です。

 

謙遜する・否定する

「英語上手だね」と褒められて素直に嬉しく受け取れるだけではなく、自分ではそうは思わないと感じる場合もありますよね。

そんな時でも、やはり "Thank you" と返すのが基本です。褒めてくれたことに対して、まずはお礼を述べます。"That’s very nice of you to say so"(そう言ってくれてありがとう)というフレーズで返すこともできます。

「謙遜しないせいで自惚れていると思われないかな……」と、つい不安になってしまうかもしれませんが、そこは心配しなくても大丈夫です! 気になるようであれば、少し照れながら "Thank you" と言う手を使えばいいのです

それでも、「本当にそうじゃないの」と言いたい場合は、 "Thank you. But …" のように "But" の後ろに「そうではない」「実は違うんです」といった文章を続ければOKです。

 

フレーズを覚えるだけではなく、笑顔も忘れずに

日本語に比べて英語ではとにかく "Thank you" を使う回数が多いです。自分が言う機会だけではなく、相手から言われる機会も増えます。そのため、お礼を英語で伝えるフレーズや、お礼を言われたときに返すフレーズは必ずマスターしたいところですね。

今回ご紹介したように微妙なニュアンスの違いはありますが、厳格に決められたルールはありません。まずは自分が使いやすいものからどんどん使ってみましょう。"Thank you" に対して相手がどのように返してくるか。そこからまた学ぶことができますよ。

ちなみに、お礼を英語で伝えるときも、お礼を言われたときに返すときも、笑顔が重要です! フレーズを覚えるだけでなく、笑顔も忘れないようにしましょう。