「OK」には隠れた意味がある?OKの由来を調査!
日本語の会話でも日々よく使われる OK という言葉。
ローマ字で書かれているにもかかわらず、小さな子供からお年寄りまで誰しもが読めて意味も通じる限られた表現の一つではないでしょうか。それどころか OK は世界中で通じると言っても過言ではない、魔法のような言葉とも言えるかもしれません。
でもその割に、このアルファベット2文字からなる言葉の由来については知られていないと思いませんか?
実は、OK という言葉が世界で最初に文書に記された日にちまで記録に残っています。
今回は、OK という言葉の由来と隠れた意味について紹介します!
OKの基本的な意味
まずは基本的な意味から確認しましょう。
OK は「良い、大丈夫、わかった」などの意味で使っていますよね。頼みごとに対して OK の返事が出たら「了解、やります」という意味になるし、お誘いに対して OK と答えれば「いいね、参加します」となるように、さまざまな場面で肯定や承認を表す便利な言葉です。
しかし実は、体調を尋ねたとき、あるいは物事の完成度に対して OK の返事があったときは「良い」というよりは「まあまあ、悪くはない」という意味になるなど、場面や言い方によっては肯定のトーンが下がることもあります。
また、OK? と質問すると「いいですか?」と承諾を確認するほか、「わかった?」と問いただす意味にもなるなど、OK は状況によって実にさまざまな意味として働く言葉でもあります。
しかし、アルファベット O と K の組み合わせがどうしてそんな意味になるのかはますます謎ですよね。
長年の謎だったOKの由来を調査!
OKの由来を突き止めた人物
OK の由来には専門家の間でも諸説あり、ギリシャ語、スコットランド語、アメリカ先住民の言葉であるチョクトー語、はたまた西アフリカの言葉から来ているのではないかなどと、かねてから議論の的になっていました。これらの言語には発音が似ていて同じような意味を持つ言葉があったからです。
そんななか、1960年代に長年のミステリーに終止符を打ち、ついに OK の出どころを突き止めたのが語源研究を専門とするコロンビア大学の教授アレン・ウォーカー・リード(Allen Walker Read)でした。この件は、彼のキャリアの中でも大きな功績の一つに上げられています。
「OK」の最初の使用例
アレン・ウォーカー・リードは、OK という言葉が初めて印刷物に登場したのは1839年3月23日付のアメリカ・ボストンの新聞「ボストン・モーニング・ポスト(Boston Morning Post)」の紙面であることを突き止めました。また、そこには元となる言葉も書かれていました。
o.k.—all correct—
「すべて正しい」
OK とはすなわち All Correct(すべて正しい)を意味する言葉だったのです。All Correct というスペルを、Oll Korrect とおどけた感じに変えた上で頭文字表記したものだったのです。しかし、All Correct がなぜ OK になったのでしょう?
このような言葉遊び的なスペルの変更は英語では時に見られます。例えば、日本でも人気のアメリカの ドーナッツチェーン「Krispy Kreme Doughnuts(クリスピー・クリーム・ドーナッツ)」。Crispy Creamであるべきところですが、ユーモラスにスペルが変えられています。アメリカの粉末ジュースKool-Aidや、1990年代にはKool Skoolというアメリカの音楽グループもありましたよ。
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OKについての豆知識
OKのスペルと発音
日本語の文章でも OK と書きますが、英語で書くときは OK のほかに okay というスペルが使われることがあります。
発音は、日本語だとカタカナで「オーケー、オッケー」などと書かれる通りに発音しますが、英語では日本語で言うときよりも弾みをつけて言うようにするとより自然に聞こえます。
OKの反対語NGは何?
OK と対になって「ダメ」の意味でよく使われている NG という言葉もありますね。No Good あるいは Not Good の頭文字と言われていますが、実はこれは和製英語。
NG という表現は、日本以外では知っている人にしか通じないということを知っておいた方がよいでしょう。
由来を覚えて会話に繋げよう!
日常何気なく使っている OK という言葉を掘り下げてみると、意外な遊び心に行きつきましたね。
同じようによく知られている英語の省略表記 OMG(Oh My God)が最初に印刷物に出てきたのは1917年9月9日イギリスの軍人・フィッシャーが、のちに首相になるチャーチルに宛てた手紙のなかでした。
また、「(笑)」を示す英語のインターネットスラング LOL(Laugh Out Loud)が初めて使われたのは1989年5月8日のコンピュータ記事であったなどの記録も残っています。
よく使われている言葉も、その歴史を調べてみると思いがけない発見があったりするものです。
由来を知って、いかがでしたか? 今回の知識を英会話に役立てられるよう、ぜひ覚えておきましょう!