ひろの輪
(更新)
突然ですが、みなさんに問題です。
次の2つの英文は、どちらが正しいでしょうか?
①I hope to sing a song.
②I hope singing a song.
動詞によって、後ろに「to do」しか取れないもの、「~ing」しか取れないものがありますよね。
上記の例で言えば、"hope to sing" とは言えますが、"hope singing" とは言えません。
よって正解は①になります。
みなさんはこれらをどのように判断していますか?
巷でよく言われている、後ろに「~ing」を取る動詞の方が少ないから、それらの動詞の頭文字を取って語呂合わせで覚えてしまえ~!「メガフェプス=megafeps(mind, escape, give up, avoid, finish, enjoy, practice, stop)だ~!」というのは有名な話。
※他にも「a=admit, p=put off」などがあります。
しかしですよ、英語はそもそも人間が使っている言語です。当然例外はあるにせよ、人間の気持ちが入って使われている以上、必ず話し手の感情や気持ちが入っているはずですよね?
今回は「to~」「~ing」について一緒に学んでいきましょう!
早速ですが、「to~」と「~ing」にはどんなイメージを持っていますか?
もっと言うならば、どっちが未来で、どっちが過去のイメージがありますか?
まずは「to」を例に見てみましょう。
"go→the park / send a letter → him / I want → play soccer."など、全て「to」には「~に向かっている」「これから~する」というような前を向いた矢印のような役割があることが分かると思います。
よって、「to〜」はどこかに向かって進んでいる感覚。
一方「〜ing」を見てみましょう。
上の例文から、「〜ing」には「~し続ける」という繰り返しや前に進んでいない感覚が伝わってきませんか?
このイメージを持ちながら、「to~」しか取らない動詞、「~ing」しか取らない動詞を見ていきましょう!
「to~」しか取らない動詞を 「これから~する」という未来・プラスのイメージを持って見てみると…
「to〜」には「~に向かっている」「これから~する」、つまりそこに向かって進んでいるという未来の感覚がありましたね。
したがって、これらの未来を表す動詞が、後ろに「to~」を取るのは当然なんです!
一方、「~ing」しか取らない動詞を、過去や繰り返し・マイナスのイメージを持って見てみると…
「〜ing」は、「~し続ける」という繰り返しや、前に進んでいない感覚でしたね?
だからこれらの過去や繰り返し、マイナスのイメージを持つ動詞の後ろに「〜ing」が来るのは自然なことなんです!
もちろん例外もありますが、そもそも「to」は、「そこに向かっている矢印」、「〜ing」は反復だったりずっと留まっている感覚があるので、当然上記のような動詞とセットで使われるのです。
一部の動詞は「to~」と「~ing」両方とることができ、どちらを取るかによって意味が変わる動詞というのもあります。
代表的なものとして "remember, forget, try" がありますが、それぞれなぜ下記のような意味になると思いますか?
これもやはり、「to~」が未来の意味を持っていることから「これから~」という意味になり、「~ing」は過去、現在のニュアンスがあることから上記のような意味になっています。
何より大切なのは、ただ単に丸暗記ではなく、「これから~しようとしている=未来だから "try to~" なんだ!」という意識を持つこと。そうした英語という言葉が持つ本質的な意味を捉えながら、英語に触れ、英語を使っていってください。
そうすると、本当の意味での英語が身についていきます。
こういった細かいニュアンスの違いまでわかってくると、英語を英語のまま、感覚でとらえられるようになっていきますよ!!!
そしてどんどん母国語に近い感覚で、論理→感覚で英語がとらえられるようになっていくことでしょう!!
あなたは、まだメガフェップスで覚えますか?
英語は言語です!
もう試験のためだけの勉強は止めましょうね!
「to〜」には未来・プラスの意味がある。
「~ing」には反復・過去・マイナスの意味がある。
これらを意識することで、英語の世界がカラフルに色づき始めますよ!
それでは最後に、もう一度だけ復習を。
「〜ing」のニュアンスを考え納得しながら学ぶと、一生使える英語が身につくことでしょう!