Erik
(更新)
海外ドラマや洋画を見ていて「知っている簡単な単語しか出てこないのに、言っている意味がわからない…」なんて経験ないですか?
その原因、もしかすると「句動詞(Phrasal Verb)」にあるかもしれません。
この句動詞を自由自在に使いこなせるようになると、英語力が一気に飛躍します!
しかし、日本人英語学習者にとって句動詞は少し厄介物で、数が膨大な上にそれぞれの区別がつきにくく、なかなか覚えられません…
そこで本記事では、ネイティブが頻繁に使用する句動詞の意味と使い方を、コアイメージを表したイラストとともにご紹介。
イメージの力を借りて、ネイティブ英語をマスターしましょう!
今回は、「turn out」についてです。
turn out の主な意味は、「〜という結果になる」「〜ということがわかる」です。
turn は「向きを変える」のほかに「状態が変わる」という意味も持ちます。また、out は「外に」という意味で広く使われています。
コアイメージとしては、「それまで見えなかった物事が外に出て見えるようになる」、と考えるとわかりやすいかもしれません。
わからなかった物事(場合によっては真実)が見えなかった状態から、向きや状態を変え(turn)、人の目に触れる場所に出て(out)明らかになるというわけです。
上記の画像でたとえると、オーブンでお菓子を作るとき、どのように焼きあがるかは実際に出してみないとわかりませんよね?
美味しくできるかもしれませんし、丸焦げになってしまう可能性もあります。この焼き上がりの「結果」を英語では turn out を使って表現できるわけです。
「クッキーは完璧な焼き上がりでした」
→完璧な焼き上がりという結果になった
turn out は、新しい研究結果が明らかになったとき、本当だと思っていたことが実はウソだと判明したときなど、さまざまな場面で使うことができる英語表現です。
またコアイメージから派生して、turn out は「追い出す」「出席する」「中身を綺麗にする」など、さまざまな意味で使うことができます。
それでは、例文とともに turn out の実践的な使い方を見ていきましょう。
「ケーキの焼き上がりに満足していません」
→焼き上がりの結果(完成するまで見えない)がわかる(見える)
「きっと大丈夫な結果になるよ」
→結果(見えない)がわかる(見える)
「この方法は実際には効果的であるということが判明しました」
→知られていなかった(見えない)事実が判明する(見える)
「彼は、自身の資格について嘘をついていたことが発覚しました」
→隠されていた(見えない)真実が明らかになる(見える)
「何人くらい出席すると思いますか?」
→「何人集まるか」という未知の結果(見えない)が判明する(見える)
「家賃を払わなければ追い出されますよ」
→屋内(見えない)から屋外へ追い出す(見える)
「ポケットの中身を出してください」
→中身(見えない)を外に出す(見える)
「寝る前は必ず電気を消すようにしています」
→スイッチやボタン(結果は見えない)を押すことで消える(結果が見える)
turn out は「それまで見えなかった物事が外に出て見えるようになる」イメージだとお伝えしました。
本記事で解説した turn out 以外の使い方に出くわすこともあるかもしれません。
そんなときは、イラストで紹介したコアイメージに当てはめて考えてみると、どのような意味なのかが見えてくるはずですよ!